さて、先ずやって来たのがOdeon(オデオン)という地下鉄の駅。

地上に出ると、すぐにショコラトリーの看板が目に入った。“Georges LARNICOL”だった。

事前にしっかり調べていなかったので、まだ新しいその店がどこの店なのかわからなかったが、店の外に掛かっていた"MOF(フランス・最高職人)"の看板を見て一気にテンションアップアップ


先ずは外観をパチリ。

小さなコンパクトカメラで写真に収めた。


・・・


あ、充電が…。叫び



完全にうかつだった。

充電してくるの忘れたー!!!



…で・も。



一眼レフもあるモンね~!!!



どうも去年の秋にオープンしたばかりらしい。

ショーウィンドーからは一口サイズのクインアマンが数種類、イースターのチョコレート細工もキレイに仕上げて飾ってあったが、それよりもハイヒールやラグビーボールなどの細工物もあり、見ていて楽しい店だ。

取りあえずクインアマンとチョコレートをいくつか買って、写真を撮ってもいいか聞いてみた。


「Allez-y allez-y(どうぞどうぞ)」


そうですか、いいんですか。

しっかり写真を撮らせてもらった後、店を出て早速クインアマンをパクリ。

…グネグネしてて歯にくっつく~あせる

舌で取れず、手を突っ込んで、歯にくっついて取れなかった大きな塊を取った。(すいませんっ)

あ。今気付いたけど…スペシャリテ聞くの忘れた。

普通にロッシェ(岩みたいなチョコ)を買ってしまった…


今日は何軒かはアドレスを調べてきてはいるけれど、こんな風に行き当たりばったりで見つけるのも楽しい!!

こんな調子で気楽に行く事にした。



続いて行ったのが、Patrick Roger(パトリック・ロジェ)。

ここ数年ではかなり有名なショコラティエで、毎年Salon du chocolat de Tokyo(サロンデュショコラ)にも来ているが、なんせ高いので、いつも素通りだった私…サロンデュショコラ・東京で何が頭にくるかって、Individuel(個別)に買えないこと!しょうがないけど、毎年これで残念な気分になる。


な・の・で


実はちゃんと食べるのがお初の私。

少し小さめの店舗は、外国人の観光客で賑わっていたので、ドサクサに紛れて入った。

今回はスペシャリテをちゃんと聞いて、それをピックアップ。

これ、後で食べたけれど、結構、かなり、美味しかった。

中のテクスチャーといい、味のインパクトといい、外のチョコレートの薄さといい…結構好みだったラブラブ



お次はJean-Charles ROCHOUX。

ウィンドーが、アフリカをイメージしているのか、ココアの大地にチョコレートで作られたリアルキリンや像、サル達が…。湖は鏡で作れていていた。


店の入り口からはアフリカの動物や鳥の鳴き声が聞こえるよう、スピーカーが外に設置され…

本日のアイディア賞にノミネート!ちょっと油っぽくて余り好みではなかったけれど、ショコラのボックスも可愛かったし、いいことにした。残念だったのは、タブレット(板チョコ)にフレッシュのいちごを閉じ込めたものをネットで見かけて、それを買いに来たようなものなのに、土曜限定だったのだ。

よくよく店員さんに聞いてみると、いちごと言うわけではなく、季節のフルーツが週ごとにコロコロと変わるらしい。

○○の味のがナッシュ、とかはよくあるけれど、生のフルーツって…どうなんだろう?ってちょっと興味深かったんだけどなぁ。なんか水分とか表面に出てこないのかな?



そんな調子であれこれと周り…ざっとこの後行ったところは


Gateaux des reves

Le Notre

LA DUREE

La maison du chocolat

Michel CHAUDIN

Sadaharu AOKI

Marquise de sevigne

FAUCHON

DALLOYAU

HEDIAR

A la mere de famille

FOUCHER

Christophe ROUSSEL

Jean MILLE


などである。(老舗は偶然通りかかったもの)

この中で、印象的だったものをいくつか。


・Gateaux des reves。

ケーキは一つ一つが大きく、しかもパリ価格(←高い)。

中でもサバランは、カチカチに乾いた状態のまま売られており、別添えのシロップで煮出し、別の容器に入ったカスタードを絞り、これまた別の容器に入った生クリームを自分で泡立て、絞り、食べる。

…という、キット状態で売られているのだ。

ちなみに、この状態で48時間持つらしい。(←どのくらいもつか、聞いてみた)

ケーキはガラスの容器に一つずつ展示されており、なかなか面白いディスプレイの仕方だった。


・Marquise de Sevigne

エディアールなどの高級店が並ぶマドレーヌにあるが、きれい目のディスプレイとはウラハラ、あまり美味しいと思ったことはないこのお店。ただ、ディスプレイを見たくて店に入ったが、入るなり馴れ馴れしい店員が近寄ってきて「あらー、あなた、パトリックロジェに行ってたの~??私あそこのショコラ好きなのよ~!(オメーが言うか)どうだった?ねぇねぇ、何買ったの?見せてよぉー!」



この時点でドン引きである。

その後、あまり話しかけてくるので、なんだか買わずに入れれなくなり、夫の家族へのお土産で100gだけイースター物を買った。私は好きなショコラを100g、選んで入れたかったのでそのように言ったところ、その店員は、「今はこんなお得な箱詰めがあるのよ」だとか、「100gならこちらにしたら?」などと既にできているものを勧めて引かない。(こっちの方が古いのかなー?)それでも、私が「これを入れて欲しいから」と押すと、態度が一変。

「あっそ」となり、いきなり冷たい態度になった。そこからは無口でレジ打ちをし、バンッとレシートをテーブルの上に置いた。


そこでタイミング悪く、「写真とってもいいですか?」と聞いたら、


「ノン!」


とキツ目の一言。一人でプンスカ、店の置くに下がって行ったので、こちらもムッとしそうになったところ、絶妙なタイミングで


「あの人、親切じゃないね!」


と夫が言ったので、「ホントだね!」と言って気分が収まった。

その後、また別の店で「パトリックロジェに行ってきたのね」と言われるのは嫌なので、持ってきた

エコバックに入れ替え、パッケージを隠したのだった。



・La maison du chocolat

昔からの有名店だし、味は美味しいに違いない(買ってまだ食べてない)が、今回はそれよりディスプレイが可愛いと思った。前回(4年前)に見た時は、もう少し大人っぽくシンプルなディスプレイで、あまり面白くなかったけれど、今回のは可愛いと思った。


…本当は美味しいバゲットを買いに行きたかったけれど、そんな元気もなくなり…

ふと、「パリで9番目に美味しいバゲット」の看板が見えたけれど、

「9番じゃぁね…」

と諦めた。


最後にシャンゼリゼをお散歩したのだが、その時ラデュレでマカロンをゲット。

箱が可愛いので、小さな箱詰めを買ったのだが…17ユーロくらい取られた。


…味は…うーーん。マカロンって、こんなんだったっけ?


箱が可愛いので、いいことにした。(昔食べた時の方が、感動的だったような気もしたが…どうだろう?)私の舌がおかしいのか、夫の弟が今日作ってくれたマカロンの方が美味しい気がした。

が、そのラデュレのお蔭で?


なんと


!!!!!


その先の映画館の入り口で、偶然!!!



あの、セルジュ・ゲンズブールを映画で演じた

エリック何とかさん(って・・・おいー!)に会ってしまったのだ!!!



超嬉しくて、写真撮って、サインももらったどーーー!!!



…と、今回の疲れも吹っ飛ぶ、エンディング♪

本当はジェラール・ミュロのディスプレイも好きなんだけど、住所を控え忘れ…

何軒かはそんな感じでいけずじまい…Pain de sucreも行きたかった…ぐすん。

また次回…多分何年か後に…行きたいと思います。