フランス語は、これまで結構勉強したし、それなりに結果も出してきた(と思いたい)

日本の某語学学校に通っていた時は、上級者クラスにいた。



…けれど、最終学期までとどまらず、途中でやめてしまった。個人レッスン一本に絞ったのだ。

…そしてワーホリでフランスに来た時、2ヶ月だけ通ったアリアンス・フランセーズ…



ここでのクラスは、中・上級者程度。

ドラゴンボールに例えるとスーパーサイヤ人的最強レベル"C"に届かずの、"B2・Niveau2"だった。

この後"B2Niveau3"→Cクラスとなる。



言い訳すると、大体このCって言うクラスがそもそも最強クラスで、スペイン人やイタリア人などヨーロッパ人で大半を占め、まず、このクラスになるとアジア人の顔はなくなる。彼らの何倍もアジア人は頑張らないといけないのだ。

イタリア人の友人が、高校生にしてこのクラスにいたのだ。

勉強内容(宿題)なども、超最強で、全くもって意味不明であった。



つまり、中途半端で終わっている私のフランス語学力…。



よく、日本にいる時、先生が言っていた。

上級者クラスはこれまでの勉強の繰り返しだ。(つまり、文法は一通り終わっているので、いかにその後の語学力に彩りを添えられるか)



文法か…



一通り…やったっけ?



イマイチ遠い記憶を辿っても確信がもてない私である。



大体、フランス人と結婚したって、フランス人の言ってることが全部わかるかと言うと、そんなことは全くなく、雰囲気で生きている女である。



家族の言ってること、例えば家族が私に向けて言っていることは、大体はわかっている。

が、家族同士で話しているハイパースピードの会話は


gros mot (下品な言葉)

argo (隠語)

verlan (逆さ言葉) → 例) まいう~(うまい)


…など、ありとあらゆる言葉が混ざった“ハイパー・ファミリー会話”なのだ。



学校のテキスト通りの会話は基礎として身につけた方がいいけれど、それだけでは全く足りないのだ。

周りのハイパー会話を聞いていると、なんだかションボリしてしまう。

地方別でもアクサン(発音)が違う。

特に女性は、弾丸のように喋りまくる(場合が多い)。

しかも、人によって聞き取りにくい人とそうでない人といる。

おばあちゃんの話なども、お手上げである。



「もう、何言ってるかわかんない!(プンスカ!)」



なんて言ってないけど、言いたくなる。


それでも、ママが近所の人と話していたり、色んなところから聞こえてくるフランス語を、耳をダンボにして集中して聞いてみたりして、何だかんだ、理解しようとはしているんだけれど。



それで思い出した。



「Fais gaffe!!!」



と、パパが私によく言うんだけど



「気をつけて!!!」



という意味だった。

学校で習ったのは



「Attention!!!」



だった。



「Allez les gones!!!」



ママがよく言うけれど、



「Allez les enfants!!!(さぁ、子供たち!!!)」



と同じで、これはLyonnais(リヨン独特)の言葉だった。



話し言葉の一例では、

un fille(女の子)はgamine、un garcon(男の子)を、gaminと言ったりする。

オトコはmec(メック)、オンナはnana(ナナ)である。



それで、思い出した。

以前、本屋さんで「方言」が地方別で本になって売っていたのを。



それで、思いついた。

「じゃ、リヨンの方言集、買えばいいじゃん!」



それで、即行動。

夫と、夫の弟と3人で出かけた時、早速本屋さんに行ってみた。



何種類かあったけれど、中でも良さそうなのを弟が見つけてくれたので、それにした。



――家に帰ってから、家族でページをめくっていった。


「アーーー、○○って、リヨネ(リヨンの言葉)だったんだ~?!」


「エーーー、知らなかったーー」


など、皆興味津々であった。

その言葉が方言と知らず、結構使っているものもあるようで…



それで思い出した。



昔一緒に働いていた、青森出身の同僚が、

「自分は標準語を喋っていると思っていた」


と言っていたのを。



それで思い出した。

夫が道で出会ったフランス人と話した時、互いの出身地が予想通り的中していたのを。



パリにはパリのアクセントがあるらしい。

マルセイユはマルセイユのアクセントがある。



よく、学校で綺麗なフランス語はトゥール、だなんて聞いたけれど…それって誰が決めるんだろう?



最近は、ママが話しながら何か違う言葉を言うたびに、


「これは隠語だよ」


などと一度止まって教えてくれるようになった。



でも、隠語とか、その辺イマイチあやふやで、使い分けもできてないし、覚えてもいない。

もう一度、ちゃんと卒業するまで語学学校に通いたいけれど…ま、無理かな、当分…。


とは言え、リヨン人の家族になったのだから、一つや二つ、リヨネ(リヨンの言葉)を使えたら、なんだかより家族っぽいかも?!



なーんて、興味本位で買ったこの本。

どれだけ役に立つやら…。



少しずつ、覚えて行きたいと思います☆