第7章 韓国ドラマ映画 
223.シン・仮面ライダー❶
 
 
 
今回は韓国朝鮮ネタから離れます。
珍しく邦画ネタです。
 
最近、映画を余り観に行って居ません。
以前は「TOHOシネマズ」シネマイレージカードを持ち、月に1度くらいは夫婦で主に洋画を観に行って居たのですが、韓国映画を観に行く様になって邦画・洋画とも観なくなりました。

 

 

尤も、韓国映画も地域の映画館で上映するのは稀で、「新宿シネマート」で観覧するしか殆ど術(すべ)が有りませんから、少々遠いせいも有り段々と足が遠のきます。
『ハンサン-龍の出現-』の様に、「何が有ろうと必ず観るぞ!」と決めて掛かる映画で無いと、忙しい毎日に呑まれ観る機会を逸してしまいます。
ましてやNETFLIXで消化し切れない程のエンタメの数々、とても映画館に行ってる場合では御座いません(笑)。

 

 

しかし、今回の『シン・仮面ライダー』は必ず観に行こうと決めました。
『シン・ゴジラ』は興味無かったし、『シン・ウルトラマン』は観たいな〜位で終わってしまって居ましたから、この違いは何処から来るのでしょうか?
 
多分思うに、それは私(我々)が『ネイティブ・仮面ライダー世代』で有る事に起因すると思われます。
「仮面ライダー」が放送開始したのが1971年、私が小学校2年生の頃です。
あの頃どうやって情報を得ていたのか覚えておりませんが、皆友人同士、番組開始を心待ちにし夢中で視聴した思い出が有ります。

 

 

つまり、ゴジラやウルトラマンなど夢中で視聴したとは言え既に存在したヒーローだったのとは違い、ヒーローの誕生とその成長を見守った「親」にでもなった記憶が有るのです。
私はダークなヒーローが、ダークな映像で活躍する姿が好きでしたし、「ぼくらマガジン」掲載の原作(程なく廃刊され「少年マガジン」に転載)もかぶり付いて立ち読みしました。

 

 

当時、原作マンガとテレビ放映は同時進行でもストーリーは「別モノ」として進行する事が多く、設定やストーリーを相互補完したり、メディアの差により描写に差異が生じる事が多々有り、お互いのエキスをスキャンしながら「比べ見」するのがこの上無い楽しみだったのです。
基本、視聴層が高めの原作マンガはグロい描写が多く、実写・アニメなどのテレビ放映は視聴者層が低いので人畜無害が多いイメージです(最たる例が『デビルマン』)。

 

 

今回、『シン・仮面ライダー』の告知ポスターを観て、当初ダークな映像だった『初代仮面ライダー』のビジュアルに近いモノを感じました。
多分大人向けの仮面ライダーの筈、ならば尚更観なければ…と瞬間的に思ったのです。
 
他にも理由が有ります。
お恥ずかしながら、以前このブログを始める前の10年間、『ミックスツインズとパパの勉強リビング』と言う育児ブログを、今は無き「yahoo!ブログ」で書いて居ました。

 

 

ウチのミックスツインズの成長や学習、2人との出来事や会話を綴る親バカブログで、同時に子どもたちと視聴する「戦隊モノ」と「仮面ライダー」のレビュー記事も書いたのです。
 
コレが結構人気で、日曜日になると記事のアクセスが多く、書き甲斐が有った事を覚えて居ます。
yahooブログが廃止された時、全部記事は消してしまったので、ブログ本4冊を印刷した以外記事は残っておりませんが、今思うと勿体ない事をしたとも思います(笑)。

 

 

こうして、丁度2000年代に再開した平成ライダーも夫婦して「大人視聴」しましたから、私は平成仮面ライダー世代でも有ったのです(笑)。
そして以前も書きましたが、私は原作者の石ノ森章太郎のファンで、多くのマンガを読んでおり、単行本も大事に持って居ます。
彼以外にも手塚治虫永井豪などのマンガも好きで、私の世界観形成に大きな影響を貰って居ます。
 
仮面ライダー他、特撮ヒーロー物やアニメ、マンガに関するお話しを始めると言葉が尽きませんが、タダでさえ冗長なブログ記事、途中で閉じられてしまいそうですからコレ位にしますが(笑)、兎に角私の「ヒーロー物愛」は尽きる事が有りません。

 

 
この様なヒーロー物愛の中、本日鑑賞した本映画『シン・仮面ライダー』、大いに楽しめました。
 
本作は1971年4月に第1作目『仮面ライダー』の放送が開始され、2021年で50周年を迎える「仮面ライダー」シリーズの生誕50周年作品として企画された映画作品です。
コロナ禍で2年延期され、今年2023年3月18日に電撃放映開始となった模様です。

 

 

ココで解説を。
 
1971年放送開始の特撮テレビドラマ「仮面ライダー」を、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」「シン・ゴジラ」の庵野秀明が監督・脚本を手がけて新たに映画化。


 
主人公・本郷猛/仮面ライダー役に「宮本から君へ」の池松壮亮、
ヒロイン・緑川ルリ子役に「賭ケグルイ」シリーズの浜辺美波、
一文字隼人/仮面ライダー第2号役に「ハケンアニメ!」の柄本佑を迎え、新たなオリジナル作品として描き出す。
 
(引用 映画.com)

 

 

庵野秀明監督の制作発表の際のコメントが奮って居ます。
以下、引用します。
 
50年前、当時の小学生男子のほとんどが仮面ライダーという等身大ヒーローに憧れ熱中しました。
自分もその一人でした。
 
50年前にテレビ番組から受けた多大な恩恵を、50年後に映画作品という形で少しでも恩返しをしたいという想いから本企画を始めました。
本企画は、子供の頃から続いている大人の夢を叶える作品を、
大人になっても心に遺る子供の夢を描く作品を、
石ノ森章太郎先生と東映生田スタジオが描いていたエポックメイキングな仮面の世界を現代に置き換えた作品を、
そして、オリジナル映像を知らなくても楽しめるエンターテインメント作品を、目指し、頑張ります。
 
コロナ禍の影響による制作スケジュールの変更から公開はほぼ2年先となりましたが、何卒よろしくお待ち願います。
 
(引用 公式サイト)
 

 

見ると庵野監督は1960年生まれの62歳。
私と丁度3歳違いですから、彼もまた「ネイティブ・仮面ライダー世代」でしょう。
コメントからも「仮面ライダー愛」を存分に感じます。
こんな形で愛する作品をオマージュ出来るなんて、クリエイター冥利に尽きる事でしょう。
映画を鑑賞した感想としても作品に対する言い知れぬ愛情を感じました。
 
そして、池松壮亮浜辺美波、江本佑、そして森山未來など若手実力俳優がこぞって出演して居る事からも、この企画の重大さが伺い知れます。

 

 

次にストーリーを。
 
本郷猛と緑川ルリ子はクモオーグと配下の戦闘員らに追われ、ルリ子は捕獲される。だが、本郷はバッタオーグに変身して戦闘員を瞬く間に倒し、ルリ子を救出して山中のセーフハウスに身を隠す。
 

そこに現れたルリ子の父・緑川弘は本郷をプラーナの力によって変身する昆虫合成型オーグメンテーションプロジェクトの最高傑作として新たな体にアップグレードしたことを明かす。

 

 

弘はその力を人のために使ってほしいと語るが、そこに出現したクモオーグによって殺されてしまう。
 
ルリ子を連れ去ったクモオーグを追って本郷はサイクロン号に乗ってバッタオーグへと変身し、「仮面ライダー」を名乗ってクモオーグを倒す。
 
(引用 Wikipedia)

 

 

現代風にリブートして居るせいか、「オーグ」「プラーナ」など聞き覚えの無い語句が目立ちます。
要は「改造人間」「生命エネルギー」などと言った言葉を「イマ風」に置き換えて居るワケで、我々年寄りには「ウザい」事然りながら若者には「説得力」が有るかもです(笑)。
その点は私も平成ライダーで体験済みなので違和感有りません。
 

 

映像も平成ライダーの様にクリアで斬新な描き方で没入出来ました。
しかし、のっけから残酷な場面が真っ赤な血しぶきと共に描かれますから、心臓の弱い方は要注意です。小さな子ども連れの方も。

 

特撮ドラマのストーリーに加え、原作マンガのストーリー要素や他の石ノ森章太郎作品の要素も付け加えて居るので、私の様に原作マンガや原作者の他のマンガを知る向きには堪らない作りでした。
特に原作マンガに登場する「13人の仮面ライダー」1号の意志を仮面ライダー2号が受け継ぐ場面が懐かしく、感慨深いモノが有りました。

 

 

後から大人になって知った事ですが、本作品は撮影中に主人公役の藤岡弘がオートバイで転倒して全治3 - 6か月の重傷で撮影に参加出来なくなると言うアクシデントが発生し、唐突に「本郷は海外のショッカー支部との戦いに赴き、そのあとを継ぐ新しい仮面ライダー2号が登場する」という展開になりました。
主人公を務めた藤岡弘が復帰するまでの代役として、佐々木剛が仮面ライダー2号として役を引き受けたとの事でした。

 

 

原作マンガではその部分を補完する為に、上記の「13人の仮面ライダー」の戦闘回を設け、本郷猛が死亡(後に生還)し、その戦闘で頭に傷を負った一文字隼人が正義側に寝返り、本郷の意志を継いで彼とテレパシーを操りながらショッカーとの闘いを継続するストーリーが描かれました。
映画でこの様な原作マンガのオマージュが描かれたので、原作マンガを懐かしく思い出したのです。

 

 

他にも感想は多いですが、ひとつだけ述べると、女性の社会進出と言う趨勢に合わせてか、ヒロインの緑川ルリ子がアクティブで主導的人物に描かれた事がとても新鮮でした。
緑川ルリ子役の浜辺美波が好演して居て、単なるリブート作品と言うだけでは無く、新たなキャラクターの造詣と言う意味でも作品の進化を実感しました。
映画を観終わり、早速特集号の雑誌『pen』を購入しましたので、コレから雑誌を「舐める様」に読み漁りたいと思います。

 

 

今回第三弾の入場者プレゼントを貰いましたが、近々第四弾の入場者プレゼントで“SHOCKER識別IDタグ”10種をランダムで配布すると言いますから、再鑑賞しようかどうか激しく思案中です(笑)。
今回、嫌々付き合った家内は2回目はもう観ないと宣言して居ますから、息子でも説得して一緒に付いて来て貰いましょうか?
 
 
PS:本日4月9日日曜日、ヒット御礼舞台挨拶が行われ、その模様が全国リモート生中継されると有り、丁度良い機会だったので2回目視聴に行って来ました。
 
嫌々息子に付き合ってもらいましたが、感想を聞くと彼も面白かったとの事。
私も2回目なので、細かい見逃して居た場面も確認出来てとても有意義でした。
再度レビュー記事を書くか迷って居ますが、取り敢えずご報告を(笑)。
 
 

 

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