<ドラマ 太陽を抱く月にて>
 
ワンポイントコラム
<韓国朝鮮歴史のトリビア>
99.蹴球サッカー蹴球
 
 
 
 カタールに於けるサッカーW杯が開幕し、日本が強豪ドイツを2-1で堂々と破る大金星を挙げるなど、多くの波乱が巻き起こって居ます。
特に日本は歴史的な『ドーハの悲劇』を超え、新たに『ドーハの歓喜』を創生し、過日のトラウマを完璧に払拭(ふっしょく)しました。
 
韓国もキャプテンソン・フンミンの負傷と言うアクシデントを乗り越え、初戦強豪ウルグアイに善戦するなど、今後の活躍に期待を添えました。
 
サッカーW杯の歴史を綴ろうとも思いましたが、冗長になるキライも有るので、以前に我が国サッカーの歴史を綴った記事を再UPさせて頂きます。
よろしかったらご再読下さい。
よろしくお願いします。
 
FIFA(国際サッカー連盟)は2021年12月17日、
スイスのチューリッヒで年間表彰式
『ザ・ベスト・FIFAフットボールアウァーズ2020』を開催、
トッテナムの韓国代表FWソン・フンミンが、
年間最優秀ゴールに贈られるプスカシュ賞を受賞しました。
 
<ソンフンミン>
 
選ばれたのは昨年12月7日に行われた
プレミアリーグ•バーンリー戦で決めたゴールで、
このゴールは今シーズンのプレミアリーグ年間ベストゴール賞にも輝いており、
ソンフンミンはベストゴール賞2冠を達成しました。
 
<ソンフンミンのプレー>
 
今回はそれに因み、南北朝鮮共に国技で有る世界一人気のスポーツ サッカーについて見ます。
 
サッカーは足を主に使用し、スピードや各種の技術の瞬間的な変化を必要とする激しい格闘技としての運動の特性を持っています。
 
しかし近年ではナデシコジャパンの活躍に代表される様に女子サッカーも世界的に人気で、アジアが強豪チームとなっています。
 
11人で行われるため、チームの組織力と団結力が非常に重要視されると言え、世界的な熱狂はさながら代理戦争の如くです。
 
<サッカーにイギリス(UK)代表は無い>
 
サッカーの起源は諸説ありますが、紀元前6、7世紀頃の古代ギリシャで行われていたハペストーン(Harpaston)というゲームで始まったという説が有力だそうです。
ローマからイギリスに導入され、庶民たちによってその命脈を維持して来ました。
 

<蹴鞠チュックク>

 

1863年、各地チームの代表がロンドンで英国サッカー協会(Football Association)を結成してルールを決めましたが、このルールを受け入れたチームをアソシエーションフットボール(Association Football)チームと呼んで、他と区別するためにサッカー(soccer)と呼ぶようになりました。
 
これが欧州の他の国やイギリスの植民地で広がり、1904年に国際サッカー連盟(FIFA)がフランス・パリで結成され、競技規則が一本化されました。
 
<中国の蹴鞠>
 
1908年に開催された第4回ロンドンオリンピック大会から正式競技種目に採択され、世界で最も人気のあるスポーツとして定着しました。
2020年現在、FIFA加盟は211カ国•地域です。
 
サッカーと似た遊技は朝•中•日でも昔から行われていました。
「三国遺事」に「蹴鞠축국」(日本語でけまり)という名前で昔のサッカーの話しが有りますし、
中国「旧唐書」にも高句麗は蹴鞠をよくすると有り、古くからサッカーの存在を知ることが出来ます。
 
<日本の蹴鞠けまり>
 
一方、朝鮮王朝末期に西洋近代サッカーが紹介され現在のサッカーが普及し始めました。
1882年(高宗19)英国軍艦フライングホース(Flying Horse)が仁川への入港時、軍人によって紹介されたのが発祥です。
 
一つの体系的な教育と普及が行われたのは、1904年官立外国語学校で体操科目の一部としてサッカーが採択されたのが最初だそうです。
 
1906年3月には宮内府の30人余りが集まり体育クラブを組織して、皇城キリスト教青年会と最初のサッカーの試合を行いました。
当時のサッカーの試合は、選手の人員の制限なし、ゴールも幅と高さに一定の規格がなく競技時間も制限が無いなど大らかで、どちらかのチームが疲れて倒れ白旗を挙げるまで続いたそうです。
 
<伝説のキョンピョン大会>
 
その後、植民地時代の1921年2月、第1回全朝鮮サッカー大会が開催、1926年には全日本選手権大会に出場するなど、著しく発展しました。
 
1928年1月には、スンシル崇実学校が全日本高等学校サッカー選手権大会で優勝しており、同年、「朝鮮亜式審判協会」が発足し、サッカーのルールを本格的に指導普及し始めました。
 
1933年10月には有名な京城(ソウル)と平壌(ピョンヤン)の「キョンピョン対抗戦」が開始され植民地の鬱憤を晴らすべく、地域主義も作用し熱狂的な人気を博します。
 

 

しかし組織を「朝鮮サッカー協会」に改編して日本の圧政下でもサッカーの普及に努めていた1942年に協会は解散させられました。
 
1945年光復を迎え南朝鮮では解散させられた「朝鮮サッカー協会」を再建し翌年6月に国際サッカー連盟に正式登録、1948年「大韓サッカー協会」に名称を変え、今日に至っています。
 
韓国は‘48年ロンドンオリンピックに初めて参加し、’54年スイスワールドカップにアジア代表として出場、’56年と‘60年 第1,2回アジア選手権大会で優勝するなどの成果を挙げました。
 
<日韓ワールドカップ4強入り>
 
しかし’64年の東京オリンピックで惨敗、その後向上に努め‘78年アジア競技大会で共同優勝、‘86年ソウルアジア競技大会でクウェートを破り単独優勝。
韓国は’86年のメキシコワールドカップから‘18年ロシアワールドカップまで9回連続でアジア地域の代表として本大会に進出しています。
 
国内的には’83年にアジアで初のプロリーグを発足、‘13年に現在のK-リーグに改編し、国内の裾野を上げる努力の末の2002年アジア初の日本とのワールドカップ共同開催が記憶に新しい事と思われますが、
韓国は4強に上がる偉業を達成しました。
 

<スター ソン・フンミン>

 

一方の共和国では‘59年1月に代表チームが結成、’60年ソ連クラブチームに初勝利しています。
 
’63年インドネシアでのガネフォ大会(新興国競技大会)では決勝に進みエジプト•アラブ連合と対戦し延長戦でも1-1で決着せず、コイントスによって準優勝となりました。
 
<伝説のハシゴ ヘディング>
 
‘64年のガネフォ大会では決勝で中国を破って優勝して居ます。
’64年東京オリンピックは予選を通過して本大会出場を決めましたが、ガネフォ大会参加選手のオリンピック参加資格停止要求に抗議してボイコット、不参加に終わりました。
’76年唯一参加したモントリオール大会では8強に進出しています。
 
ワールドカップに於いては‘66年イングランド大会が初出場ですが、初にして本大会出場を決めました。
本大会ではグループ戦初戦はソ連に0-3で敗れましたが次のチリには引き分け、強豪イタリアとの最終戦では前半の得点を死守して1-0で破り、アジア勢初勝利とグループ突破、ベスト8に入る偉業を達成しました。
 
<偉業を称える記事>
 
この結果は世界で大々的に報道され、現在でもW杯史上最大の勝利、そしてベスト8進出は大きな伝説として語り継がれています。
 
オマケですが、次の準々決勝のポルトガル戦では前半25分までに3-0とリードしながら、3-5と大逆転負けを喫して惜しい結果となりました。
 
その後は国外•国内の政治的な理由から棄権や不参加で弱体化が著しく、国際大会の不参加が更に弱体化を招く事態に陥りました。
最近では「苦難の行軍」などの経済的要因も大きかったと思われます。
 

<共和国代表在日コリアン

     アンヨンハク・チョンデセ>

 

その代わりユースに力を入れ、’04年から各年代のアジアユース大会で優勝や準優勝といった好成績を残すようになり、海外のクラブで活躍する選手も出ています。
 
‘10年アフリカ大会では在日選手,鄭大世など海外組の活躍などにより44年ぶりの本大会出場を決めましたが、ポルトガルに0-7で惨敗するなど結果を残せませんでした。
その後も、惜しくも2大会連続で予選通過ならずですが、次回に期待したいと思います。
 
<南北女子サッカーチーム
 
一方で共和国女子サッカーは実力でアジアを越え世界の女子サッカーの強豪に数えられています。
 
アジアでは幾度も優勝、4大会連続出場したワールドカップでは’07年に8強入りしています。
FIFAランキングでも‘10年に日本に抜かれる迄アジアトップでした。
こちらも今後、更なる精進が望まれます。
 

<韓国女子サッカー>

 

上記の韓国ソンフンミン選手はプスカシュ賞受賞以外に、ロンドンFCトッテナムの『ファンが選んだ2020年トッテナム今年の選手』にも選ばれました。
21試合に出場して14ゴールと7アシストを記録した彼の功績がファンに認められての快挙と言えそうです。
 
日本を含めサッカーに於いてアジア勢の存在感は年々増しており、今後国内プロリーグの更なる活性化や海外クラブへの移籍による欧州名門リーグでの活躍などにも期待したいと思います。
 

<2022 カタール大会出場決定>

 

<参考文献>
한국민족문화대백과사전 
위키백과
나무위키
Wikipedia
조선민주주의인민공화국 축구협회 홈페이지 
북한 축구의 전설
ソン・フンミンがFIFAプスカシュ賞を受賞! サッカーキング編集部
 

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