<ドラマ オクニョ>

 

 

ワンポイントコラム

<韓国朝鮮 歴史のトリビア>

41.朝鮮王朝時代の中央統治制度

 

 

 

 

 

今回は朝鮮王朝中央統治制度を見ます。

(京職경직)

 

↓↓高麗時代の中央統治制度はコチラ↓↓↓

 
朝鮮王朝時代の政治制度は一言で
六曹直啓육조직계、又は의정부서사제議政府署事制と言われる制度です。

 

これは、高麗時代の6部が6曹に昇格した上で、6曹が王に直結、または議政府を通じて王に伝達される制度です。

 

両方の制度が王と臣下の力関係でしばし変動しました。

 

<中央行政制度 組織図>
 

ウィジョンブ議政府は現在の内閣です。

三政丞を中心に10余名程の人員、

時には六曹の各判書(長官)、三司(後述)の長らも参加し論議しました。

 

六曹直啓の時は王の諮問機関です。

議政府署事制の場合は、議論の上、選ばれた案件のみ王に進言、決済を仰ぎました。

 

<朝鮮王朝の議政府,六曹の現位置図>

 

議政府は、朝鮮後期には軍事を司る臨時機関だった備辺司 비변사ピビョンサと言う機関にその地位を取って代わられました。

しかし1864年大院君による備辺司解散統合により地位が復活、その後内閣に名称が替わりました。

 

②高麗時代の6部が6曹に名称変更しました。

仕事内容はワンポイント341話をご覧下さい。

   ↓      ↓      ↓      ↓      ↓

 

スンジョンウォン承政院はワンポイントコラム341話で述べたように秘書室です。↑↑↑

 

ウィグムブ義禁府は同じく王直結の大罪人を扱う部署です。

大罪の場合、基本王が直接尋問したので捕導庁(漢城府管轄)とは別に独立して居ました。

 

<朝鮮王朝時代の司憲部を描いたドラマ ヘチ>

 

サホンブ司憲部は監察業務担当で、今の監査院、日本で言う検査院です。(監査)

 

サガンウォン司諫院간쟁諫爭と言う王を諫める言論、論駁や弾劾と言う臣下を諫める業務担当です。(諫言)

 

ホンムングァン弘文館とは書類保管と国王の諮問を受け持つ機関です。(顧問)

 

この監査、諫言、顧問の仕事をする3機関を

三司삼사と呼びました。

国王の権力行使の牽制を受け持つこの機関は朝鮮王朝にとって大事な機関でした。

 

<監獄:典獄署 (전옥서)のロケ用のセット 現在テーマパークに>

 

⑧首都,漢城府の長官판윤(判尹)パンユンと元首都,開城府の長官부윤(府尹)プユンも議政府や六曹などと同様に重要職でした。

 

六曹の下を中心に80個近くの

機関(属司、属衙門)が有りましたが、多いので省略します。

 

↓写真参照。↓↓

<六曹下の属司、属衙門一覧>
 

次回は地方の制度を見ます。
↓↓↓記事はコチラ↓↓
『545.地方はどうなってる?(地方統治制度)』ワンポイントコラム45.朝鮮時代の地方統治制度前回まで中央統治制度を見ました。高麗時代の統治制度はコチラ↓↓↓『343.高麗時代の官庁って?(ワンポイント43…リンクameblo.jp

 

<参考文献>

 

한국민족대문화사전

우리 역사넷  국사편찬위원회

 

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<朝鮮王朝時代の手錠>