第16話 モトコー その2詳述すると、モトコーにも東から順に1番街から8番街まである。3番街ぐらいまでは古着屋でにぎわっているが、それより西側は半分以上シャッターが閉まっていて、裸の蛍光灯がひとつ飛ばしでにぶく光っていた。神戸の高架下は極端な『東高西低』である。そんなモトコーを愛していたから、高校時代に30回は歩いたはずだ。端から端まで2キロだとしても、軽くフルマラソンを超えている。JRが賃貸契約の更新を停止して、さらに暗くなっていると聞く。