「ナルニア国」シリーズの白い魔女こと
ティルダ・スウィントンが主演と製作総指揮
そして製作総指揮のひとりにスティーブン・ソダーバーグ が名を連ねる
ある家族の不条理な顛末を描いた衝撃作
少年は残酷な弓を射る
WE NEED TO TALK ABOUT KEVIN
を観て来ました。
...つて云うか
邦題ネタバレしるやん(・Θ・;)
売れっ子の作家として順風満帆だった
エヴァ(ティルダ・スウィントン)は、
夫のフランクリン(ジョン・C・ライリー)との間に
図らずも長男のケヴィンが生まれ
仕事と家庭の両立を始めたことから
思いも寄らぬ地獄の生活が覆いかぶさって来ます。
子育てが不得手なエヴァは、
泣き止まないケヴィンに手を焼き
赤ちゃんの時から愛情を注げずに過ごしていました。
その頃から母子の間に溝が生まれて...
このワルいお子様が...
陰湿なイジメのごとく母をジワジワ追いつめて行きます(・_・;)
それがケヴィンの成長と比例して
どんどんエスカレートして行き...遂には
悪魔のような子供に翻弄される母親を
ティルダ・スウィントンが熱演しています。
まぁ半分自業自得なんですケド...
映画の構成は、
はじめにエヴァの現在の姿を提示し
不穏な空気を観る者に間接的に暗示させながら
時系列を前後させて子供の成長過程を遡って行きます。
途中、ケヴィンの妹が誕生するのですが
彼女が登場した時から左目にアイパッチをしているのですよぉ...
な~んか、イヤ~な感じでしょ( ̄_ ̄ i)
かなり不快感を誘発させる作品だと思いました。
もし、これを清かった少年期に観ていたら
間違いなくトラウマ映画になっていたハズ...
しかし、
もう映画において、ちょっとやそっとでは驚かなくなった身なので(・Θ・;)
ブラックな悲惨劇として意外にサラッと観てしまいました。
残忍な行為の直接模写もないので...(^_^;)
普通の方には、けっしてお勧めはできませんが
独特なデフォルメ感いっぱいの映像表現も含めて
一種の見せ物的な滑稽さを感じ取れれば
それなりにキッチリ完成している作品だと思います。
オリジナル予告編