おじいちゃん猫、チッちゃんが旅立った。
2週間前くらいから体調がすぐれず、そこからはトイレが間に合わない、オムツに、食べられない、2階だけですごす、歩けない、スープのみにとあっという間の衰弱だった。
この子は小さい頃から少しからだが弱く、ずっと痩せていてなにかと不具合の多い子。
それでも15年と8ヶ月も生きてくれた。
ありがとう。
15年前のある日カラスに襲われそうになっているところを発見、一目散にこちらへ向かって走ってきた。一目で味方だとわかったかのように。
気難しい先住猫がいたので飼うかどうか悩み、結局ひとつ屋根の下、私たち夫婦の子として(先住猫は実家の猫)一緒に暮らすことにした。
どんくさくて甘えん坊で人間大好き。お客さんが来ると玄関に走って行くけど、可愛いねえとは言われない(笑)69連敗?を記録した😃先住猫のアイスがハンサムすぎたのだ。
めるつ家の子としてヲジジ(夫)とネエネ(私)
にはこれでもかと可愛い可愛いといわれて育った。だから多分自分は可愛いと信じていたはずだ。本当に可愛いんだけどね。
母が介護生活になってからは、デイサービスや訪問リハビリの方たちに可愛がられ、母が亡くなった今でも「チッちゃん元気ですか?」と連絡をくれる。訪ねてくれることもある。
そんな時はコスプレでお迎えだ。
サービス精神に満ちている。
待ってましたとランウェイを歩くように近づいていく\(^-^)/
ただし何を着ても似合わない(笑)
先住猫のニイニの事が大好きで、昨年ニイニが旅立ってから半年くらい様子がおかしかった。
ようやく日常になった頃、母が亡くなった。
また環境の変化。人間大好きなだけにマイペースには暮らせない。ネコなのに。
きっと自分は猫とは思ってなかったんだろう。
めるつ家初の猫。
いられる時はいつも一緒にいた。
私はこれまで生きてきて、この子ほど私を大事に思ってくれた子は(人も)いないのではと思うくらいいつも身も心も側にいてくれた。
旅立つ日の夜
私は深夜にお風呂に入りながら爆睡していた。(ほぼ毎日だけど)
起きなきゃ、あがらなきゃと目覚めて部屋に戻ったのは午前3時。
私のベッドに寝ているのを見て、いつものように簡単な日記を書いてさあ寝ようとした時。
突然もがき始め、呼吸が荒くなった。
夫を起こし、2人で痩せた手を握って、頭を撫でて見守った。
やがてフウーと息を吐いて動かなくなった。
私があと10分お風呂で寝ていたらひとりぼっちで旅立たせるところだった。
待っていてくれてありがとう。
苦しかったかな?
待たせてごめんね。
夜が明けるまで夫と挟んで川の字になって寝転び、思い出話をした。
可愛い可愛いと何度も言ってなでなでした。
虹の橋を渡ったらきっとニイニが待っていてくれるよ。色々教えてもらってね。
そっちに行ったら制限なく塩サバも塩鮭も食べられるよ。お魚いっぱい食べてね。
お魚いっぱいもらえるようお魚のぬいぐるみを入れておくね。お気に入りのネズミのオモチャも入れとくね。おやつ(キッスとちゅーる)もね。
うちの子になってくれて本当にありがとう。
心からありがとう。
こんなに幸せな時間はないくらい幸せだったよ。チッちゃん大好きだよ。

