ものすごく印象に残っていました。
斉藤由貴さん主演のドラマ
「貴族の階段」
ずっとNHKだと思っていたのですが、
TBSでした(-_-;)
最後のクライマックスに、斉藤由貴さん演じる
貴族の娘 氷見子が「お下がりなさい!」という
場面がインパクトがあって。アイドルから女優になっていく一歩だったのではと思っています。その当時も、すごい女優さんになるぞと
思ったことを覚えています。
武田恭純原作で、2.26事件を背景に貴族社会の終わりや歪んだ世界を氷見子の目を通して描かれたものです。
父親役の平幹二朗さんは娘の同級生節子と不倫をしています。家柄や地位を当たり前に育ち、それでいて狡猾さも持ち合わせている本作の諸悪の根元です(笑)
うまかったー。嫌らしさも貫禄も品も下品も余すところなく演じていてすごいなーと。
氷見子の兄は髙嶋政宏さん。
この「お兄さま」っていう世界がなんか萌え萌えしちゃうんですよね(笑)氷見子は超ブラコンで、いや本当に恋している。繊細な兄は貴族の自分に思うところがあり軍に属し、2.26事件に巻き込まれていきます。
高嶋さんは今の変態おじさんではなく正統派2枚目ですが、なんでしょう、なんかキョトンとしていて切なさが感じられない(笑)
節子は清水美沙さん。
最近見ないなぁ。節子は貴族のお嬢様の中で成り上がりと呼ばれる出自ですが、清楚で美しい。氷見子をおねえさまと慕うが、その父と望まないとは言え不倫。おまけに何も知らないお兄さまからも求愛されます。
個人的にこの節子にはちょっとイラッとしました。氷見子もイラッとしています(笑)恋敵ですからね!清水さんがとても意思が強そうな雰囲気なのに、周囲に流されていく節子ってのが違和感でした。なんか腹に逸物あるのかと勘ぐるくらい(笑)
短い出番でさすがだったのは杉村春子さん。
貴族であること、公家であることの誇りを強く持ちつつ、その立場も終わりを迎えようとしていることもわかっている聡明なおばあさま。
何より着物の姿が美しいこと!
斉藤由貴さんの着物姿がちょっとアレだったので、杉村さんの姿勢と首の位置の美しさが余計に際立ちました。由貴ちゃん、猫背というか亀首というか。惜しい
この時代の雰囲気が出る俳優さんって本当に今いないですね。時代は違いますが、鹿鳴館とかの雰囲気もとても好きなのです。
ドナウ河のさざなみ(ダニューブ河のさざなみって最初は聞きました)なんてかかった日にはたまりませんね!(笑)あっ鹿鳴館も平幹二朗さんがやってたな。あっ鹿鳴館も階段の上でヒロインが見栄切りがあったな。
今回知ったのですが、脚本が内館牧子さんでした。面白いと思ったらやっぱりなぁって。
三十年近くたった今もその間も氷見子は見つかりそうになくて、斉藤由貴ありきのドラマだったんだなと、改めて思いました。
