フラットに過ごすことの難しさ | ほどほどに

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ただただ好きなこと
好きなもの日々のことを

世界中が見えない敵と戦っている。
情報は入れねばならないが、見れば見るほど気が滅入る。やるべきことやれることを淡々と貫こうと努めはするが、難しい。
県をあげて外出自粛と言っている地域ではないせいか、この週末は観光客やら県外からの少年サッカー大会やらでいつもの週末以上に人が多い!マジか!?
持ってこないでよーと心配になる。

正しく恐れるってよく言うけど、何が正しいかわからない未知のウイルス相手に正しく恐れるって、その正しさ本当に正しいのか!?と疑惑。
当初からの専門家の意見もどんどん変わってきてるのも事実だし。

いつかは必ず終わる。しかし終わり方が大切だ

って映画の台詞にあったなと思い出した。
なんだっけと考えて緒形拳が言ったことまで思い出した。と、ここであきらめて調べてみた。

「復活の日」だった。

なんということでしょう!
すっかり忘れていたけど、モロにウイルスパンデミック映画だった。
荒唐無稽だと思って観ていた内容が、今の状況を考えると映画のようになってしまうのではと思うくらい怖い。でも久しぶりに観てしまったよショボーンバカバカバカ!

イタリア風邪と呼ばれミラノがパニックになったり、戒厳令下の町だったり。
次々運ばれる患者に尽くす医療従事者。そして医者も罹患して倒れる。怖すぎる。

でもとんでも展開のツッコミどころだらけなのが妙に救いになって娯楽として観れました。
特に多岐川裕美扮する看護師がナース姿のままなぜかモーターボートを運転して知人の生き残った(しかし感染している)少年を連れて海の彼方に消える展開はポッカーンだった(笑)

主演は草刈正雄なのだが、若い頃はディーンフジオカにそっくりでびっくりした。ヒロインは懐かしのオリビアハッセー。
ウイルスが低温では活動しないため南極にいた各国の隊員だけが生き残る。約800人。
その後アメリカとソ連の核ミサイルが発射されるのを草刈正雄が止めにいくが失敗。世界はウイルスだけでなく放射能にも侵される。
ミサイルを避けて南極から南米に避難した人類の生き残りのもとへヨレヨレになった草刈正雄がアメリカから歩いてたどり着いてエンド。
出発前に出来立てのワクチンを打ったことと、ワクチンを作るのに放射能が必要だったことのせいか、感染しないで帰る。
ってこのあたりは全く説明なし(笑)
ヨレヨレ正雄をひたすら歩かせるだけだ。
ヨレヨレシルエットがみえたとたんにオリビアハッセーが駆け寄る!よくわかったなぁ。
愛なのね。
感動的なテーマソングが流れてまるでハッピーエンドだが、何にも問題は解決していない。

800人のうち8人しかいない女性が種の保存のために出産を強いられるというエピソードがウイルスぐらい恐ろしかった。

当時の角川映画って本当にクレイジーだ。
ものすごい資金とものすごいキャストを使ってどうしようもない駄作や凡作を作る(笑)
いや、名作や駄作とかのカテゴリーではないのだな。角川映画ってカテゴリーだわ。
まんまとほとんど観ていたけど(笑)


原作の小松左京がすごいのだろうけど、今この状況での復活の日。よけいに追い詰められそうだったけど角川映画のおかげで免れました。

終わり方が最善の終わり方となり、必ず日常が戻ってくることを信じて日々を過ごすしかない。どうか一日も早くおさまりますように。
1人でも多くの人が助かり、1日の感染する人が減りますように。