挿話 | ほどほどに

ほどほどに

ただただ好きなこと
好きなもの日々のことを

挿話         作詞 来生えつこ

            作曲 来生たかお

 

暮れなずむ窓の外 薄紅色の雲が行く

ほのぐらい応接間 君の躾の良さが哀しくて

僕は何も言えず 座っている

きちんとそろえた君の膝元さえ 僕にはただ恨めしく思える

卓上の薔薇の毒々しさが僕の心をあおる

 

ひかえめな肌の香り 小さくたたまれた君の衣服

かび臭い僕の部屋 君の躾の良さが哀しくて

僕は手も触れられず 座っている

固く結んだ君の口びるさえ 僕にはただ恨めしく思える

卓上の薔薇のよそよそしさが僕をたじろがせる

 

初めて聞いた時のインパクトは大きかったです。

「躾の良さが哀しくて」や「恨めしく思える」や「毒々しさ」

などのワードが新鮮で、それこそ毒があって。

シンプルなアレンジも引き立てているようです。

 

時がたって何度も聞くうちに

ある意味生々しいシチュエーションが、来生さんの清潔感と

えつこさんの言葉の絶妙さで、逆に青年の初々しさを

感じるようになりました。自分が年を取ったのだなと‥…

 

来生さんのちょっとシニカルな魅力と、

えつこさんのスパイスのきいたピリッとした感じが

マッチした1曲じゃないかなと思っています。

 

はぁ・・・・来生さんにこの歌詞を当てるとは…

      姉さんやっぱりただものじゃない!今更ですが(;^_^A