このブログでは次女について書く事が多いので、今回は長女のことを書いてみようかと思います。
以前にも書いた気がするのですが、長女は耳が聞こえません。
障がい者手帳で言うと2級です。これは補聴器をとるとほぼ聞こえないという状態です。
長女は感音性難聴なので、聞こえないとはただ単に音が聞こえないという事ではなく、音が歪んで聞こえるのです。つまり補聴器でいくら音を大きくしたところで『あいうえお』を『あいうえお』と聞こえるわけではないということです。
さて、今はパラリンピックの真っ最中ですが、その中に聴覚障害の方が一人もいないことにお気づきでしょうか。
そうです。聞こえない方は、普通のオリンピックにもパラリンピックにも出られません。その代わり、デフリンピックというろう者だけのオリンピックが行われます。
実は昨年、長女は障がい者の国体に出場しました。パラリンピックに出たい方には重要な大会かもしれませんが、聞こえない方にとっては単なる競技会。デフリンピックの選考にはあまり関係ないようです。でも長女は普段は聞こえない人たちの世界にいるので、他の障がい者と交流できたことは「とっても良い経験だった!すごく楽しかった!」と言っていました。
そんな長女の話を聞いていると、障害の違いとか、障がい者か健常者かとか、そんなことは本当に関係なくて、その人と関わりたいという気持ちが大事だという事を改めて感じます。
長女が獲ったメダル
ちなみにデフリンピックはテレビでもほとんど放送されず、ニュースになることもほぼないです。その昔ろう者がデフリンピックをやるためにパラリンピックを辞退した経緯があるようなのですが(この辺りの事は詳しく知りません)、なんと言っても開催年がオリンピックと違うんですよね。そこが周知されない原因のひとつでは?と思っているのですが、まぁ4年に一度なので同じ年にすることは多分永遠無理なのかも…。
ちなみに、次回の開催は2017年、トルコで行われるようです。あ、来年だ…。
このデフリンピックについてはいろいろ考えさせられることもあるのですが、手話とわずかな配慮があれば、健常者(この言い方嫌い)と聞こえない方との違いはないんですよね。逆にいえば、それさえあれば普通のオリンピックにも出られそうなのに。そんなわずかな配慮もできない健常者って…
だからこそパラリンピックには出ていられなかったのかな…。う〜〜ん、難しいです
パラリンピックを見ていろいろ考えてしまったので、書いてみました。
来年のデフリンピックもぜひ皆さん見てみてくださいね。
…結局、長女の事あんまり書けなかったなぁ。
次回こそ長女のこと、もう少し書いてみたいと思います。