「日本の僧侶と中国の僧侶」のお話の続きです。
私は、中国に約6年間住んでいました。
その間、親しくなった知り合いの方のご親族が亡くなり、私はお葬式と法事に参加しました。
私は地域に溶け込み、現地の方に大変助けていただいていましたから、、出来ることをして、見送らせていただこうと思いました。
法事の時は、数人の僧侶が来ました。
ご年齢は聞きませんでしたが、私の目からは、僧侶らは非常に若く見えました。
しかし、前回も書いたように、中国の僧侶は、素食というか、厳格な菜食者としての生活を送っている上、妻帯をしません。
一般人と老化のスピードは全く違います。
氣が充実しており、老化のスピードがゆっくりで老けないのです。
ですから、実年齢はそれほどお若くはなかったかも知れません。
8月17日 上野不忍池
私は、僧侶のリーダーの僧侶と親しく会話をしました。
私は、以前、台湾人の修行者からいただいていた経本を持っていたので、読経に参加させていただいていました。
ご一緒に読経をさせていただき、休憩時間に会話をしたのです。
私は私の神秘体験が色々とありましたし、その僧侶にも、あると感じました。
経本を私にくださった台湾の修行者も、神秘体験をお持ちでした。
8月17日 上野不忍池
それらの方の特徴は、肩書きにこだわりがなく、ただただ修行が自分の魂の喜びだから、仏様を愛してやまないから、修行するという感じです。
私は、リーダーの僧侶に対して、僧侶になった動機、きっかけを質問しました。
話はこうでした。
彼は中学までは、他の中国の学生と同じく、激しい競争社会の中で、エリートになるべく勉強をしてきたそうです。
学習能力は高かったそうで、このまま順調に進んでいけば、普通に名のある国立大学に進める学力を保っていたそうです。
しかし、15歳の時に原因不明の病気になったそうです。
いきなり病弱となり、寝込むようになったそうです。
私がお会いした時の彼は、大層立派な体格をされ、見るからに健康そのものでした。
彼が、その昔、病弱だった時があるなど、想像もできませんでした。
私は目を見張りながら、お話にひきこまれました。
そして、彼はどんどん病弱になり、このままだと将来もないと…世を儚むような日々となったそうです。
そんなある日、海の向こうから大きな仏様が自分に向かって近づいてくる夢を見たそうです。
8月17日 上野不忍池
夢の中で、大きな仏様は、彼に救いを示された上、仏の道を歩まぬか?と言われたそうです。
そして、彼は仏様に『そうします』と肯定し、その後は、ぐんぐん健康になり、いえ元の身体よりも、さらに元気に頑丈になったそうです。
そして、自分で決めた通り、高校を卒業してから、仏道に入ったとのことでした。
以来、一片の曇りもなく、この道を歩んでいるとお話しくださいました。
非常に謙虚な方で、素直に優しく、自分の身に起きたことを淡々とお話ししてくださいました。
仏様自ら、その方を導かれただけあり、その方は、本当に潔い、清々とした自己信念をお持ちでした。
お話しているだけで、楽しく高揚感を感じました。
冴え渡った青い空と強く大きな青い海を感じました。
その方が15才の時に見た夢の断片を私も垣間見させていただきました。
そして、その僧侶の方達とは、また機会があれば、一緒に読経しようとお別れしました。
もちろん、私はその後、日本に帰国をしましたし、今生では二度とそのような機会はないかも知れません。
でも、仏様のご縁で今も結ばれていると感じます。
あの方達のことは一生忘れないと思います。
つづく
神社仏閣関連の動画があります。
よかったら、ご覧ください。
最新の動画です。
いつもと少し違ってお散歩動画となっています。
昨日、上野の弁天様をお参りしました。