先週月曜日の訪問入浴後、左顎に1〜2cmの発赤を看護師さんと見つけました。


伊吹にとってはそれほど珍しいことではなく、入浴直後ということもあり、身体が温まって出てきたのかな?と、特に気に留めることはありませんでした。


熱は36度台と平熱で、バイタルも特に問題なし。





翌日火曜日、左顎の発赤自体は消えていたものの


妹に「いぶちゃん何かちょっと顔赤くない?
外に出て日焼けでもした?」と聞かれ、


「え?外出てないよ。
力んで赤くなっとるだけかな?」


とそんな会話をしました。






伊吹は普段から頬がピンク色で、毎日24時間一緒にいすぎて気付けなかったけど


言われてみれば、たしかにいつもより少し顔が赤らんでいるような…?


だけどこの時点ではまだ、気付くか気付かないか、それくらいのレベル。





それから訪問リハビリの時間になり、先生とたわいもない会話をしながら、可動域訓練をしていました。


リハビリ後半ふと伊吹の顔を見ると、消えていたはずの発赤が、左顎に7〜8cm広がっていて


触ると内部に腫れを感じるような、少しの熱感を認めました。


とはいえ体温は平熱のままで、HRのベースがいつもより少し高いものの呼吸状態も良く、もう少し経過を観察することに。





するとまた次第に発赤は薄くなり、その日の夜もずっと落ち着いて眠っていて、何事もなくて良かったと一安心。


「次男も蚊に刺されると腫れるし、いぶちゃんもそんな感じかな?」


イブパパともそんな会話をして、まぁ結果オーライだと胸を撫で下ろしました。






ところが翌日水曜の朝


再び左顎に発赤が現れて、それどころか右顎にも大きく広がり、顔の下半分が赤くなっていました。






急いでかかりつけ先の主治医に連絡をしたところ、おそらく皮膚感染が濃厚だろうとのこと。


"丹毒(たんどく)または蜂窩織炎(ほうかしきえん)の疑いあり"


どちらも物騒な名前ですが、丹毒は皮膚のやや浅いところ、蜂窩織炎は皮膚の深いところで起こる皮下組織の感染です。






次に往診医に電話をして、抗生剤の在宅処方をお願いしました。


往診医は家から数分の小児科クリニックのおじいちゃん先生で、いつもは予防接種に来て頂いたり、稀にあるこういった非常時などに薬の処方をお願いしています。






今回処方してもらった抗生剤は、ファロム(菌を抑える薬)とクラリス(菌を殺す薬)の2種類。


往診医いわく、プロレスでいうと、相手を抑えこんでいる内にボコボコに始末する薬らしいw


名前も外国のプロレス選手みたいやろと言っていたけど、それはちょっと分からないw







伊吹の様子はというと、現在服用から6日が経ち、すっかり元気になりました!


顔の赤らみは3〜4日で完全に消失。


慣れない皮膚感染にこれは大ごとだと騒いだけれど、先生いわくごく軽症の部類だったとのことです。






もう一年以上入院をしていなくて、いくら普段は家で落ち着いて過ごせているといっても


当たり前に毎日365日が体調万全な訳ではありません。


120%バッチリ快調の日なんて、一年の半分あったら良い方で


例えば、分泌が増えて鼻水の色が気になったり、HRのベースがいつもより高かったり、尿砂が増えて尿路感染気味に傾いたりと


日々の些細な気がかりは、挙げ出したらキリが無いほど。






だけど伊吹はいつも、それらを自分の力で跳ね飛ばしてしまうのです。


どうしても身体が弱いからと決め付け、あれこれ懸念してしまうけど、本当は私が思っているよりもずっと強いのかもしれません。






しかしそんないぶちゃんも今回ばかりは手強かったようで、抗生剤を処方してもらったおかげで、無事に重症化を防ぐことが出来ました。


何だこの赤いデキモノ?


と気になったとき、はじめは1cm程のただの発赤でも、皮膚感染の可能性もあることを思い出してもらえたら…


そして私自身も備忘録の為、しっかりとここに残しておこうと思います。






週末から急激に肌寒くなり、同じように体調を崩しているお友達が多いように思います。


どうかみんなが穏やかに過ごせますように。