いぶちゃんは一日に4回導尿をしています。


これまでにも何度か書いたことがありますが、いわゆる"神経因性膀胱"です。





 
おしっこは自分で出すことが出来る。


ではなぜ導尿をする必要があるのかというと





①浮遊物を取り除くため


②残尿を出し切り、膀胱の筋肉の収縮を活発に取り戻すため






本来私たちは知らず知らずの内に、尿から沢山の老廃物を排出しています。


寝たきりの姿勢では、浮遊物等を自然に排出することが難しく


それがどんどん膀胱底部(側面)に溜まっていくことで、内からの尿路感染を引き起こす原因となってしまいます。





導尿は朝、昼、夕、夜の、一日大体4回。


時間はきっちりとは決めていません。


特に朝一番の浮遊物は量が多く、何と大さじ1〜2杯分の汚れが出ることも。


昼、夕となるにつれ少しずつその量は減っていき、夜には浮遊物もほとんど無い、とても綺麗な状態です。





外出中はしていないし、夜もしないで良い日があったりですが


朝一の導尿だけは、しっかりと丁寧にする必要があり、いぶちゃんの健康を守る要になっています。





導尿の目的がおしっこを出すだけならば、通常は数分もあれば終わりますが


いぶちゃんの場合はそこからが本当のスタート!


トータル10分以上をかけて、ミリ単位の調整でじっくりと浮遊物を捜し当て、空っぽになるまで全て出し切るようにしています。


最後の最後には、ポロッと石が出てくることも。


長くなってしまうので、結石についてはまた次の機会に。






浮遊物、浮遊物って、一体どんな感じなのよ と思ってくれたそこのあなた(?)


お目汚しの写真を載せる訳にはいかないので、文章での説明がなかなか難しいのですが


フワッとした白っぽい汚れや、つぶつぶとした茶色がかった汚れ、時にはドロっとした鼻水のような汚れが出ることもあります。





これらは全て、いぶちゃんが打ち勝ったバイ菌たち。


その日の体調によって、量はもちろん色や形状にも変化があり、我が子の体調を知ることのできる大切なサインの一つです。





不透明なことが多い重心児の身体。


それを自分の手一つで、目に見える明らかな"毒"を取り除いてあげられることに、喜びと達成感を感じています。


この子の命は私が守っているんだという大きな自負も。





3〜4年前に初めてDr.から導尿を勧められたとき


残尿があるとはいえ、しっかりとおしっこを出せているのに、本当にその必要があるの?


しかも一日に4回も?


と新しい医ケアが増えることに抵抗を感じ、躊躇しました。



 

でも実際に始めてみれば、思っていたよりも大変なものではなく、


何よりそれまで頻発していた尿路感染での緊急入院が、パタリとなくなりました。





もしもあの時、導尿をケアに取り入れていなければ、きっと今でも毎月のように尿路感染での入院を繰り返していただろうし


いつかは必ず命に関わっていたと思います。





単に神経因性膀胱といっても、その定義は広く症状も人それぞれ。


医療上のことは個別性が高く、その複雑さゆえに文章で説明するのが難しいので、普段はなかなか文字を起こす気になりません。


だけどふとたまに、伊吹の人知れず頑張りを、しっかりと書き留めておきたくなる時があって。





温かくなったオムツに触れると、あぁ、今さっきおしっこをしたんだなぁと嬉しくなります。


ズッシリとお弁当箱みたいになったオムツも、いっぱい水分を摂れてるんだなって安心するから好き。


スーパーBIGのオムツでさえ、デカカワで愛おしく思うなんて、親って生き物はもうどうしようもないな。





本当は少しでも短くしたいのに、毎度長ったらしくなってしまう… 🥺


いつも読んでくれてありがとうございます。