(お久しぶりです。)

 

再手術当日。

 

わたしは朝、これで最後になるだろう、忌まわしいイボ痔に

最後のヒルロイドを塗っていた。

 

この萎んだオリーブのようなイボ痔は今日、手術されることを知らない。

 

命の恩人である肛門科の先生もまだ、私が再手術の意思があることを知らない。

 

わたしは、なんと言えば再手術をしてくれるか

わからなかったが、今日を逃せば、きっとまた1ヶ月後に来てくださいと

呑気なことを言われるのだろうと思うととても暗い気分になった。

 

同時に、絶対に今日、手術をしてもらえるように伝えなければという固い意欲も湧いた。

 

昼過ぎ、家から電車で20分かからない、いつもの病院に向かい

受付を済ませた。

 

いよいよ私の番が来る。

 

何度来てもこの病院は、内科と肛門科がミックスされた病院であるため

待合にいる患者が、ただの風邪などで来たのか、お尻に悩みを抱えて来たのか

一見わからない。

 

しかし時々、ものすごく辛そうに、ソファーに座りながら顔をしかめる人や

痔の手術をした人しか呼ばれない、小スペースがあるので、

全員ではないが、何名かは肛門科の患者なのだと安心する。

 

痔になると、この世でこれほどまでお尻に悩みを抱えている人は

世の中で自分だけなのではないかと思えてくるので、

仲間が同じ空間にいると思うだけですごく救われた気分になる。

 

 

そうこうしていると、「イブさん」と自分の名前が呼ばれ、とうとう先生のところに向かった。

いつものお尻にやさしい真ん中が凹んだ椅子に先生が手を向けて「どうぞ」と言った。

 

先生「調子はどうですか?」

イブ「なかなか小さくならないんです」

先生「取り合えずみましょうか」

 

先生に状況を伝え、いよいよ私は例のベットの上で慣れた体制でいつものポーズで横になった。

 

 

3ヶ月前のクリスマスには、初めての肛門科で、どうやって横になっていいか

戸惑っていたというのに、今じゃ慣れたベテランのようにあっという間に横になった。

 

(先生が見てくれたら、絶対に言うんだ、手術してほしいと・・・)

 

私は朝から満ち溢れていた決意に溢れていた。

 

先生は私の痔をみると、

「うーんなかなか、小さくなりませんねえ。でも前よりかは小さくなっているので根気よく薬を塗ってください。

 どうしても小さくならない場合は別の処置をするので・・・」

 

と言ってくれた。私は いまだ!!!!!!と思い

 

「もう、別の処置をして欲しいです。痛くてもいいので、はやくこれをとって欲しいんです!」

 

いえた・・・。

 

先生は

「本当に痛いですよ?いいですか?」

 

と2回ほど、聞いてくれたが、わたしは固い意思があったので力強く「はい」と言った。

 

先生は私の決意を聞いて、「じゃあ今から準備しますんでね」と看護師さんたちもばたばたとし始めた。

 

やっと・・この、ストレスからぬけだせる・・・(涙

 

私は、どんなに痛くても、手っ取り早くこのストレスから解放されることを選択した。

 

 

※続きを書きますが、本当に、人生最大級の痛みだったので、苦手な方は次のブログを飛ばしていただいたほうがいいかもしれません・・。