自身を、そして他人の市場価値を測る方法として、
自分なりのオリジナル測定基準を持っている。
 
 
それは、
「(自分の名前)と言えば?」と誰かに聞いて、
すぐにいくつかのフレーズが出てくるかどうか、
また、何個出てくるか、というものだ。
 
 
例えば、三浦知良選手なら、
「キングカズ」「カズダンス」というフレーズが
パッと思い浮かぶだけでなく、
Jリーグから日本代表はもちろん、CMなど、
さまざまなシーンやプレーがすぐに連想できる。
 

投手と打者の「二刀流」と言えば大谷翔平投手、
「サァー」という掛け声は卓球の福原愛選手というふうに、
トップアスリートの多くは代名詞を持っている。
 
 
名前を出してどのくらいのフレーズが出るか、
という逆の見方で考えてみても、
例えば、イチロー選手の場合なら、
「イチロー選手といえば?」と聞かれれば、
「安打製造機」「振り子打法」「イチメーター」
「レーザービーム」「WBCの決勝打」など、
一流であればあるほど、何個でも言葉が連想される。
 
 
では、果たして、
あなたを連想させる言葉はいったいいくつあるか?
 
 
一流アスリートでもなければ、
芸能人でもない一般の人にとって、
誰もが思い浮かぶフレーズというのは難しいかもしれない。
 
 
しかし、
自分をよく知っている周囲の人に聞いてみて、
それでもフレーズがなかなか出てこないなら、
その人は、今は独立起業したとしても、
なかなか成功することは難しいように思える。
 
 
「●●大学出身」とか「●●会社勤務」とか、
もし肩書きしか出ないのであれば、
それはその人が、これまでの人生を、
どれだけ組織に依存してきたかの裏返しと言える。
 
 
また、「身長が高い」とか「かっこいい」とか、
外見面のフレーズしか出てこないなら、
それは自身の内面の成長がまだまだ足りないという
周囲の評価の裏返しとも言える。
 

「仕事が早い」とか「頭がいい」などのフレーズも、
いくら能力が高くても、それを評価されていても、
その人のオリジナリティとは程遠いので、
エンタテインメント業界で独立起業して勝負するには、
手持ちのカードとしては弱すぎると言える。
 
 
今、嬉しいことに、
たくさんの人に会う機会があって、
たくさんのチャンスをいただいていて、
出会うすべての人に対して、
平等に仕事をするということが、
時間的にもできない状況になっている。
 
 
だから、すごく偉そうな考え方だけれど、
その人を思い浮かべて、
すぐにいくつものフレーズが思い浮かぶ人と、
優先的に仕事をしようと考えている。
 
 
例えば、
今、一緒に仕事をしようと計画中の1人に、
ダンサーのTAKAHIROくんがいるが、
彼はプロダンサーであり、アメリカで評価され、
マドンナのツアーダンサーの経験もあるだけでなく、
ダンススクールの経営者としても成功していて、
最近は、オリコンチャートで1位を獲るグループの
楽曲の振付を何本も担当して評価されているという、
新たな連想フレーズも手にしている。
 
 
そんなTAKAHIROくんには、
当然、今、オファーが殺到していて、
ひと昔前に一緒に仕事をしていた時と比べて、
今は気楽にミーティングする時間も取れないし、
ギャランティーも桁が変わるレベルで上がっていて、
とても簡単には一緒に仕事ができない存在になっている。
 
 
つまり、
今、連想フレーズがたくさん浮かぶ
TAKAHIROくんの現在の市場価値は、
以前と比べて数倍上がっていると言える。
 
 
「名は体を表す」的な言い方をすれば、
「連想フレーズは、その人の今の市場価値を表す」
と言えるだろう。
 
 
自分のことを見つめ直して、
今、パッと思い浮かぶフレーズはあるか?
何個思い浮かぶか?
そして、そのフレーズにオリジナリティはあるか?
 
 
エンタテインメント業界で、
独立起業して成功したいと考える人は、
ぜひ一度、試してみてほしい。