独立・起業して成功するためには、いろいろなものが必要となる。

 

すぐに思いつくのは、お金だ。

 

これがあるのとないのでは、スタート地点が大きく変わるので、そのぶん成功する確率や成功までのスピードがかなり変わってくるのは間違いない。

 

ほかにも経験や資格、独立起業をめざす業界の知識やノウハウ、そしてもちろん、そもそもの才能や頭脳も、ないよりあったほうがいいに決まっている。

 

けれど、独立起業して10年を経て、一番大切なものはなんだろう…と振り返った時、最初に頭に浮かぶのはただ1つ。

 

 

「仲間」

 

 

1人もしくは少人数で独立起業しようとする人は、所属企業の後ろ盾も身分保証もない。

 

そんな人に対して、何も言わず力を貸してくれたり、無償の援助の手を差し伸べてくれたりするのは、学生時代をずっとともにいた仲間や、新卒時の同期入社の同僚たちだったりする。

 

 

 

社会に出ると、人間関係にどうしても利害というものが派生する。

その点、学生時代に知り合った気の合う仲間や、同じ釜の飯を食った同期たちは、計算なし、損得なしに助け合える貴重な存在だ。

 

特に、学生時代の辛かった部活を最後まで一緒にやり遂げた同じ部の仲間や、学生時代に長時間一緒にいたバイト仲間など、苦しい時間を長期間共有した者同士は、その後、離れ離れになっても、いざという時は頼りになることが多い。

 

さらに、仲間の中で、自分と同じ共通言語を理解し、同じ意識を持ち、同じレベルの社会的位置し、似通った人生観を持っている者がいれば、独立起業する際、その友人はさまざまなビジネスの面で、さらに直接的に協力者になってくれる可能性が高い。

 

 

 

最後の勝負は、自分ひとりの戦いだ。

 

けれど、その最後の最後、本当の勝負の場に行くまでの助走の最中は、お金よりも、経験よりも、人脈よりも、昔からの仲間が一番心強い武器になる。

 

もちろん、その当時から、自分が仲間を大切にしていれば、の話だけれど。