こんにちは!

茨木元町どうぶつ病院です。

 

今回は犬のアトピー性皮膚炎の治療についてのお話です。

犬のアトピー性皮膚炎は、慢性的な皮膚の痒みやそれに伴う脱毛や皮膚の炎症を引き起こすアレルギー性疾患です。

3歳未満と若齢の頃から症状が出始めることも多く、適切に対処できないと皮膚症状が悪化することもあります。

 

犬のアトピー性皮膚炎の治療法は主に2つに分けられます。

①主に痒みを抑えるための治療

●薬物療法

・ステロイド製剤

・アポキル(オクラシチニブ)

・サイトポイント(ロキベトマブ)など

痒みの程度に応じて薬を使用し、過剰な免疫反応を抑える。

●食事療法

一部の犬では、アトピー性皮膚炎のみではなく同時に食物アレルギーを発症していることがあり、

その場合には、食事を低アレルゲン食にすることで痒みを減らせる可能性があります。

 

②アレルギー体質を根本的に改善できる可能性がある治療
減感作療法

アトピー性皮膚炎のうち、ダニが原因になっているものについて、少しずつアレルゲンを注射して症状を和らげる。

腸活:サプリメントを用いた腸内環境の改善

一緒に暮らすワンちゃん・ネコちゃんが、近ごろ何だかかゆそうということはありませんか?

そのかゆみ、「腸活」で緩和してあげられるかもしれません。

当院では「 FINAL ANSWER No.1 」という腸活サプリを取扱いしております。

 

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ヒトもそうですが、アトピー性皮膚炎に代表される皮膚トラブルを抱えるワンちゃんやネコちゃんでは「腸内フローラ」の乱れが大きいことが分かっています。そしてこの腸内フローラの乱れを整えることで、皮膚症状の軽減やステロイド剤を始めとするかゆみのお薬の使用量を減らせる可能性があると言われています。

「FINAL ANSWER No.1」には腸内フローラを整える二つの有効成分、「ケストース」と「パラカゼイ菌」が含まれており、腸活において優れた効果が期待されます。

 

腸活サプリのデメリットとして、使用を始めて効果が現れるまで数カ月~半年ほどかかる場合があります。

気温が低くなったこの季節はかゆみが少し落ち着く子も多いですが、次のかゆみの季節に備えて今のうちから開始しておくこともオススメです。

 

 

 

これまでに薬物療法や食事療法をした経験があるわんちゃんも多いのではないでしょうか。

薬や食事療法で上手に痒みがコントロールできる場合は問題ありませんが、ずっと薬を飲み続けられなかったり、食事療法でうまく痒みを抑えられない場合には、②の減感作療法が有効な可能性があります。

 

減感作療法は、ヒトの花粉症治療などでご存知の方もいらっしゃるかと思います。

犬のアトピー性皮膚炎には動物用の減感作療法薬を使用します。

週に1回、少しずつアレルゲンを注射していくことで痒みを軽減し、順調にいけばお薬がなくても痒みがない状態を目指せます。

 

 

 

 

ただし、減感作療法の効果を期待できるのはダニ(ハウスダストマイト)が原因のアトピー性皮膚炎だけになりますので、まずは検査をして本当にダニが原因となっているのかを調べる必要があります。

 

薬を飲んでいる間はよく効いているけど、なかなか薬の量を減らせなくて困っている場合や、そもそも薬が飲めない場合など、減感作療法が有効な可能性もありますので、まずはお気軽にご相談ください。

 

また、当院では皮膚科を専門とし減感作療法について多数経験のある獣医師(下浦先生)による皮膚科予約診察も行っておりますので、お問い合わせください。

 

茨木元町どうぶつ病院