こんにちは。
茨木元町どうぶつ病院・阿部です。
今回は「猫のトイレ」についてのお話です。
皆さんのお家の猫ちゃんはどんなトイレを使用していますか?
すでにご存じの方もそうでない方も今一度確認してみてくださいね。
■トイレの大きさは?
出来る限り広いトイレを用意してあげるのが良いです。
…猫ちゃんは元々広い砂場での排泄を好む生き物なので、広いトイレが好ましいです。
多少狭く感じても頑張って使ってくれることが多いですが、気に入らないトイレは粗相の原因にもなります。
トイレの隅に足を掛けてトイレをする場合は、実はトイレに不満を抱えているサインなので注意が必要です。
特に体の大きな猫ちゃん(ラグドールやメインクーンなどの大型種)の子たちには、特別広いトイレが必要になります。
最近では市販品でも大型猫ちゃん用の広いトイレがありますので探してみてください。
■トイレの数はいくつ必要?
猫ちゃんの数+1個が理想と言われています。
…ケージ内飼育の場合などは難しいかもしれませんが、お部屋のスペースが許すなら1つ余分に置いてあげましょう。
猫ちゃんがいつでもきれいなトイレを使用出来るように心がけましょう。
■トイレの形は?
屋根や扉のないものを選びましょう。
…匂いがこもったり、窮屈に感じないようなトイレが好ましいです。
ペットシーツを併用するシステムトイレでも構いません。
最近では他にも体重測定機能やカメラが付いているトイレも販売されています。
デザインや機能は使用しやすいものを選びましょう。
■トイレの砂はどれが良い?
猫ちゃんがよく砂をかいてくれる物を選びましょう。
…鉱物タイプの砂は最も猫ちゃんが好むとされていますが、木や紙などの砂もあります。
トイレをした後に砂をかけずに出てきてしまう場合は、そのトイレ砂を気に入っていないのかもしれません。
また強い香りつきの砂や色が変わる砂はあまりおすすめ出来ません。
猫ちゃんの尿の色や臭いの変化に気付きやすいものが良いです。
■トイレの置き場所は?
あまり人通りがない場所か、ケージがある場合はケージ内に設置しましょう。
落ち着いてトイレ出来る環境を整えてあげることで、トイレを我慢してしまうのを防げます。
トイレの環境は尿路系の疾患が多い猫ちゃんにとっては非常に重要です。
猫ちゃんが気持ちよくトイレをしてくれることで膀胱炎や尿路結石などの病気を予防出来ます。
また、こまめにチェックし整えることで、病気の早期発見に繋がります。
トイレの環境やそれ以外にも分からないことがあればいつでもご相談ください。