こんにちは。

茨木元町どうぶつ病院に新しく入りました獣医師・阿部です。

 

早速ですが、今回は「膀胱結石」についてお話したいと思います。

 

 

■膀胱結石とは?

その名の通り、膀胱内に結石が出来てしまう病気です。

結石は出来る部位によって呼び方が変わります。

・ 腎臓内にあれば、「腎結石」

・ 尿管内(腎臓と膀胱を繋ぐ管)にあれば「尿管結石」

・ 尿道(膀胱から尿の出口)にあれば「尿道結石」

となります。

 

■原因は?

膀胱結石の原因は

・ 食事性

・ 体質(特定の犬種や猫種)

・ 膀胱炎

などが考えられます。

 

■症状は?

よく見られる症状は犬も猫も共通です。

・ 頻尿

・ 血尿

・ 尿漏れ

・ トイレ外排尿

・ 元気消失

などが一般的ですが、その程度は様々です。

上記の症状は、膀胱炎でも見られることも多いので、早めの受診が必要になります。

 

■必要な検査は?

膀胱結石の診断には

・ エコー画像検査

…膀胱内の結石を見つけることが出来るほか、膀胱壁の厚さなどを調べます。

 

こちらが正常な膀胱のエコー画像。 黒い部分は全て尿です。

 

こちらは小さな結石がある猫ちゃんの膀胱のエコー画像。

 

このくらいの大きさになると常に頻尿の症状がでてしまうこともあります。

 

・ レントゲン画像検査

…膀胱結石の位置や数の確認が可能です。

小さな結石はエコー画像よりもはっきりと見えることがあります。

・ 尿検査

…尿の性状や結石の元になる結晶成分が出ていないかを調べます。

 

■治療は?

検査の結果をもとに治療法を決定します。

・ 食事療法

膀胱結石の治療では最も重要になります。

結石を溶かすため、また結石予防のために食事を療法食に切り替えます。

食事療法だけで結石が消えて改善する場合もあります。

 

・対症療法

頻尿や血尿など、すでに起きているつらい症状に対して治療を行います。

・ 外科手術

→上記の治療を続けても結石が溶けない場合や症状が重度の場合

手術で膀胱内の結石を取り出すことになります。

 

膀胱結石は大きくなるまで症状が出ないことも多い病気です。

また予防することが一番重要ですが、

少しでも気になることがあればいつでもご相談ください。

 

茨木元町どうぶつ病院  阿部 麗