イケイケ彼女とダメダメ旦那12 | さやみる推しのNMB妄想小説 別館
「太田ー休憩行こうぜー」

「はーい」

仕事もひと段落
先輩と近くのカフェへ
ここのサンドイッチ美味しいんだ

「あ、嫁さんやん」

「え?」

テレビを見ると
朱里ちゃんがインタビューを受けてる
次のドラマの番宣ってやつか
隣にいる俳優は超話題の人
色んなCMにも出てるし
疎い僕でもわかるそんな人と普通に

また悪い癖モヤッとしてしまった
朱里ちゃんがまた遠くになった気がした
家に帰ればいる
僕の奥さんであるのは間違いない
それなのに皆の朱里ちゃんなんやって
僕は苦しくなる



「ただいまー」

家に帰るといい匂い
リビングを開けてキッチンを見ると
朱里ちゃんがいた

「ただいま」

「うわっびっくりしたおかえり」

「何作ってんの?」

「ん?なんかロケ先で食べて美味しかったから
ゆーりにも作ろーと思って
そこのオーナーさんに頼んでレシピ貰った」

「あ、そーなんや楽しみ」

「やろー?だから早く作…ンッ

ゆーり?」

「今日も頑張ったご褒美ほしかってん」

「えー何それ」

「ええやんもう少…」

「だーめご飯作ってるから
早くお風呂入って来て」

「…はーい」


あぁ、今日も可愛すぎる…ダメだ可愛すぎる
僕の奥さん…天使だぁ
浮ついた考えをシャワーで洗い流して
リビングに戻ると美味しそうなご飯

「美味しそう」

「そう?食べて食べてー」

「いただきまーす…うまっ!
美味しいよ朱里ちゃんっ」

「…」

「朱里ちゃん?」

「んー?私の旦那さん愛おしいなぁーって」

「っ///朱里ちゃん…」

「あー、先に洗い物しとこーっと」

「えぇぇ…」

「フフッそういえば
明日からロケやから4日くらい
おらんからね」

「あー、そっか明日からか」

「うんドラマの撮影とキャンペーンで」

「そっか」

4日か
僕も出張とかあるけど
基本は会社だから
でも朱里ちゃんは色々行くことが多い

「ドラマどうなん?」

「んー?順調みんな優しいし」

「へぇー…」

「いいもの出来そう」

「そっか、あれ?食べへんの?」

「うん、明日露出度高めの服やねんな
キャンペーンで」

「…」

「でも地方行くしさー
美味しい物食べて太り…」

「水着?」

「え?まぁそれに近いかな
雑誌の特集で撮ろっかって」

「…」

「ゆーり?」

「んーんなんも無い
あんまり食べすぎたらまた我慢するの
増えちゃうから気をつけてね」

「そうやんなぁぁ…大変や」

そんなこと言うても
楽しそうな朱里ちゃん
また、黒い感情
僕はとことん成長しないやつだ
いい加減大人になれよ…

「ちょっと仕事のメール返してくる」

頭を冷やそうと部屋に戻って
メールを返していく
するとSNSの通知が来た
朱里ちゃんの更新?
旦那であるけどそりゃファンでもあるわけで
朱里ちゃんのSNSはちゃんと確認してる
見てみると共演者の人へ返信
…ハートマーク、ねぇ
つける必要ある…?あーこの人朱里ちゃんの
タイプぴったりやなー

「ゆーり明日からのご飯さー…ゆーり?」

「朱里ちゃん…」

「え、ちょちょっと…ゆーり?」

壁に追いやってキスをしていく
僕のものだ…誰にも見せたくないのに
誰も知らなくていいのに…
大人になりたいのに

「イッ…ゆーり!やめて!!」

「…」

「どーしたんよ急に
さっき言うたやん露出度高いやつやからって
隠されへんやんかっ!」

「ごめん…」

「…あ、いや」

「あの…」

「明日早いから寝るね」

「…おやすみ」

やってしまった
まただ、またこーやって暴走する
素直にいえばよかったのか?
でも何で?これが仕事なんや
朱里ちゃんが大好きな仕事なんやで
僕が制限するん?…なんでこんなに大人になれない

次の日朱里ちゃんは朝から仕事に行った
4日間会えない…
こんな微妙な感じで
飽きられたかな、向こうで俳優さんと
いい感じになったりしたらどうしよう
そう考えたら何もしたくなくてどうでも良くて
4日間仕事だけし続けた

「…やば、寝てた」

家で仕事をしてたら机で寝てたみたいだ
体が痛い、最悪だな

「なんか、匂い」

部屋に行くと愛しい後ろ姿

「あ、ゆーりただいま
部屋汚れまくりやってんけど?
カップ麺しか食べてないやろー
帰ったら机で寝てるし体壊すやんかー」

「…うん、ごめん」

また幻滅された
ガキだと思われた
君がいないと何も出来ない奴だと思われた

「…ゆーり?」

「ううん、シャワー浴びてくるわ」

「待った」

「ん?」

ギューーーーッ

「朱里ちゃん?」

「ゆーりの匂い
もう私もエネルギー切れやもん」

「…」

「何をいじけてんの?」

「…別に」

「不機嫌って顔してるで?」

「…ごめんなこんな僕で」

「水着きたの怒ってんの?」

「怒ってる訳ちゃう
いや、怒ってるんやけどそれは自分にで
もっと心の広い男になりたい」

「ハハッそんなんゆーりちゃうやん
ちょっとのことで嫉妬して
自信なくすのがゆーりやろ?」

「っ…」

「そんな目せんとって」

「どーせ僕は」

「私はそんなゆーりが大好き…」

「ンッ…いつか余裕な大人をすきになるかもしれない」

「ないよ知ってるやろ?
私経験豊富やねんで?
たくさーん大人の人と付き合った」

「むっ…」

「その中で1番なのはゆーり
ゆーりと出会ってもぉどうでも良くなった!」

「…」

「しばらくグラビアないよ?」

「…」

「ゆーり…えっと」

「ん?」

「言おうと思ってんけど
いざ言おうと思ったら恥ずかしいなぁ」

「なに?なになに」

「フフッ必死」

「?」

「…もぉ
痕…いっぱいつけて?」

「////」

「あーもぉ恥ずかしいって///」

「朱里ちゃん…明日朝早い?」

「えっと明日は…あっちょっと!下ろして」

「ごめん早くても無理だ
ダメだダメだ」

「え、ちょっと危ないってゆーり!
怖い怖いっ!」

走ってベットまで行って下ろすと
戸惑った顔の朱里ちゃん

「あの、ご飯食べへんの?」

「うん、お腹すいた」

「だったら、、」

「朱里ちゃん食べたらいい」

「いつからそんな肉食に…」

「朱里ちゃんのせい
もぉダメだ我慢なんか出来るわけない
いただきます」

「もぉ…」

こーして肉食オオカミさんに
召し上がられましたとさ