歩いてぽっこりお腹を解消する5つのポイント

皆さんのお腹はうっかりぽっこりしていませんか?

夏になると家族や同僚と海やプールに行くといった機会も出てきます。

もちろんアウトドアでなくても薄着になるので体型が分かりやすい季節でもあります。
皆さんのお腹はうっかりぽっこりしていませんか?

○猫背とぽっこりお腹の関係

日本人はお腹が出てくるとなぜか寝転がって起き上がる腹筋運動をしたがる民族のようです。
残念ながらそれではぽっこりお腹は解消できません。

実はぽっこりお腹と猫背は密接な関係にあります。
つまり、悪い姿勢がぽっこりお腹の原因とも言えるので、ぽっこりお腹とサヨナラしたければ「正しい姿勢」をマスターすることが必須なのです。姿勢を正して少しのポイントを押さえて歩くようにすれば、お腹すっきり、腸まで活性化できます。
○ぽっこりお腹の原因

なぜ猫背がぽっこりお腹と密接な関係なのかというと、猫背の人の肋骨は前に傾き円背になるため 肋骨の中の臓器を圧迫してしまいます。肋骨周りの筋肉が硬くなり肋骨内の面積が狭くなってきます。すると本来もっと上の方に位置していたい内臓も重力にも手伝われて下がりやすくまります。つまりぽっこりお腹の根源は下がってきた内臓なのです。

特に長い臓器である腸はぽっこりお腹の主人公ともいえます。また、動かさないところには脂肪がつきやすくなるので、お腹周りを綺麗にコーティングするように脂肪がつきます。そうなると立派なぽっこりお腹の完成です。

腹筋を鍛えることは大切ですが猫背だとせっかくの腹筋運動も効果がありません。
お腹周りの筋肉にも色々なものがありますがぽっこりお腹を改善したければ「腹横筋」という「天然のガードル」という別名があり胴囲を筒状に巻いている筋肉を味方に付けることをお勧めします。

ぽっこりお腹の改善の第一歩は正しい立ち方を身に付けることです。

正しく立てるようになったら、正しい歩き方をすることでバランス良く筋肉を使い 代謝の良い体を手に入れてほしいのです。

今日は「ぽっこりお腹を解消する5つのポイント」をお伝えします。
○ポイント1「頭の位置は姿勢のカギ」

正しい姿勢を壁を使って説明します。
まずは壁を背に立ち 「かかと」「お尻」「肩甲骨」「後頭部」の4点を1直線にするように立ちます。こうすることで骨盤の真上に頭がきます。実は私たちの日常生活では パソコンやスマホを使うことが多く頭の位置が前に出ている人が多いのです。なのでこの4点を1直線に揃えて立つだけでもきつく感じる方が多いのですがこの位置関係が正しいのです。

頭の重さは5キロほどあるといわれています。この頭がテリトリー外に出てしまうと倍以上の重さになります。すると首や肩に負担がかかるだけでなく、骨盤を垂直に立てておくことが困難になるので骨盤を倒してしまいます。こうなると猫背になり内臓が雪崩のごとく溢れてきてぽっこりお腹に……あごが鎖骨より結構前に出ていたら要注意です。
○ポイント2「肩の正しい位置」

猫背だと「前肩」や「巻き肩」といわれ、気が付かないうちに肩が前に出てきてしまっている方が多いです。肩の正しい位置は肩峰といって鎖骨の外端の尖っている部分が耳の下に来るくらい後ろに位置なのです(小指が壁に当たるくらい肩を後ろに引いたところと説明すると分かっていただけると思います)。

壁に背を向けて立ち「かかと」「お尻」「肩甲骨」「後頭部」の4点を付けただけでもきついのに肩まで後ろに下げると呼吸すらできなくなるくらいきつく感じる方は、そう普段正しく立っていないともいえます。

この時点でお腹がいつもよりピンと張って引っ込んでいることも分かっていただけるはずです。
○ポイント3「骨盤の傾き方」

骨盤は上半身と下半身のつなぎ目で、かつ腸の受け皿とも言える重要な部位なのでここが前に傾いても後ろに傾いても内臓は偏ってしまいぽっこりお腹になります。骨盤は床に対して垂直をイメージして立てます。床に対して垂直が出来ているかどうかのチェックとしては腰骨のあたりにご自分の手のひらを差し込んでみてください。壁と背中の隙間で分かります。

ポイント1の4点が1直線の状態で壁と背中の隙間が手のひら1枚くらいなら骨盤の傾きが理想的であるといえるでしょう。

ちなみに隙間が手のひら1枚どころかグーにした拳が入るくらい空いている場合、骨盤は前傾気味で骨盤から内臓がこぼれだし、ぽっこりお腹になります。しかも腰痛持ちの方に多い立ち方です。

この3つのポイントをやってみると、いつもよりお腹がペタンコになっていることに気が付くと思います。この状態をキープできている時はお腹を包むように付いている「腹横筋」という筋肉が働いているために腹部が筒状にキープされ 内臓が上に引き上げられているのでぽっこりが解消されたのです。

つまりこの姿勢を保持できれば腹筋運動をしながら生活しているのと同じだということです。
○ポイント4「骨盤で頭を運ぶイメージで歩く」

歩くだけでぽっこりお腹を解消したければ、まずは正しい立ち方を身に付け猫背にしないで歩くことです。猫背にしないで歩くには頭が骨盤の真上にあることをイメージしながら歩いてみてください。それだけでもぽっこりお腹は解消されます。ぽっこりお腹だけではなく 腰痛や首こり、肩こり解消にもつながります。

身体中の筋肉をバランスよく使う歩き方を身に付けるためにも体幹部分をしっかり立てて、骨盤で頭を運ぶような意識を持って歩いてください。
○ポイント5「スッキリお腹をキープするために」

実はぽっこりお腹は自分の目で見て一番目に付くところです。

ですので気にする方が多いのですが、手っ取り早く体重を落とせばお腹は引っ込むと思うのは実は危険です。極端な食事制限ダイエットをすると脂肪も減りますが同時に筋肉量も減ってしまいます。体重が減ったことだけで喜んでいると実はお腹はブヨブヨ、猫背で老けて見えてしまう……という状態では元も子もありません。

脂肪と筋肉とでは筋肉の方が重いので 筋肉を付けながら痩せようとした時はスタートでは体重はあまり減りません。無理な食事制限ダイエットをすると体重がてきめんに落ちるので痩せたと思って喜んでしまいますが筋肉が落ちて体重が減ったのだとするといつか必ずリバウンドします。

それに比べて 正しい姿勢でお腹をすっきりさせる方法では体重はあまり変わりません。

しかし体幹といって体の胴体部分がしっかりと立ち上がった状態を作ることが習慣にするので内臓も活発に動きやすい環境になり代謝も上がってきます。筋肉の中にエネルギーを作り出す機能があるので 後から体重が減ってきます。

せっかくなら健康的に体を引き締めながらぽっこりお腹とお別れしましょう。

○執筆者プロフィール :山﨑美歩呼(やまさき・みほこ)

日本姿勢改善ウォーキング協会代表理事1965年、山口県生まれ。比治山女子短期大学卒業後、結婚・出産を経て、2011年からウォーキングの研究開始。2015年、日本姿勢改善ウォーキング協会を立ち上げる。