つぅおーの1日のつぶやき Knowledge is power

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今日は高血圧の薬についてまとめていきます。

大まかに2つに分けて書いていきます。

まずは,

①高血圧の仕組み

そして

②具体的な薬


今回は①について触れていきましょう。



まずは、高血圧の仕組みは血管径の縮小、すなわち血管が細くなるによって生じます。


細くなる理由は様々です。例えば血管の中にゴミ(コレステロールの塊)があったらそれをとり覗きたいですよね?
取り除くために、血管の筋肉を細くすることによって血流の勢い(血圧)をあげるのです。


小さい頃ホースから出る水で遊んだ方はわかるでしょう。
ホースの先を細くすると水が勢い良く出ますよね。それと同じです!


では、どういう風にして血管が細くなっていくのか。高血圧の薬を理解するためにはまずそのメカニズムを知る必要があります。

ということで血管が収縮するメカニズムを確認していきましょう。




血管が収縮するメカニズムは大きく分けて4つあります。

①Gqタンパク質共役型受容体が関与する経路
②Gsタンパク質共役型受容体が関与する経路
③血管内皮細胞が関与する経路
④Caイオンチャネルの開口

各々を説明する前に、前提として血管平滑筋細胞の収縮、弛緩は細胞内Caイオン濃度によるものであり、濃度が

上昇…血管平滑筋収縮(血管径が小さくなる)
低下…血管平滑筋弛緩(血管径が大きくなる)

ということです。

では細胞内のCaイオン濃度をあげるためにどこからCaイオンを持って来ればいいのか?

以下の2つの方法があります。

(1)小胞体(Caイオン貯蔵庫)を開ける。
(2)外から持ってくる。


まずは(1)から見ていきましょう。

この小胞体を開けるための鍵穴はIP3受容体であり、そこを開けるためにはIP3が必要です。
(※IP3...イノシトール3リン酸)

IP3は以下の経路によって産生されます。

                PLC
                 ↓
PIP2ーーーーーー→IP3+DG

※PLC...ホスホリパーゼC
※PIP2…ホスファチジルイノシトール2リン酸
※DG…ジアシルグリセロール

PIP2はリン脂質なので細胞膜に存在します。

PLCは何によって産生されるのか?

それは


Gqタンパク質共役型受容体を刺激する事!


すなわち今の説明は...


①Gqタンパク質共役型受容体が関与する経路

によるメカニズムによるものです。

高血圧の薬の中にこのどこかを遮断してやるものがあります。詳しくは薬のところで。

次回は残りの3つのメカニズムを解明していきましょう。



〜本日のまとめ〜

ーーーー□Gq□ーーーーー細胞膜
                 ↓
                PLC
                 ↓
     PIP2ーー→IP3+DG     Ca2+
                         ↓             ↑
           ーーーー□    IP3R    □ーーー小胞体
                                         ↑
                                       Ca2+

今後、薬学に関することを載せていこうかなと思っております。自分の勉強にもなるしねw


見て頂ければ幸いです。