今期観るドラマが全て出揃いました
NHKのドラマについては民放のクールにとらわれていないので、6月から始まっていますがご容赦ください
いつものように地上波のみ、ただし朝ドラは除く🙇


始まった順に…

「舟を編む〜私、辞書つくります〜」(NHK)
「ひとりでしにたい」 (NHK)
「こんばんは、朝山家です。」  (日テレ)
「明日はきっと、いい日になる」  (フジ)
「19番のカルテ」 (TBS)
「僕達はまだその星の校則を知らない」 (フジ)
「しあわせな結婚」 (テレ朝)


最近のNHKのドラマは的中率100%で、今回の2本もとても良いのですが、それ以外で個人的なことで期待を感じたのが


今までなかった「総合診療医」を扱ったドラマ


以前、千葉大学病院 総合診療科 について書いたことがありました



ドラマの中でも言われていましたが、病院の診察は初診料・再診料の中に含まれていて時間に関わらず定額制

昔は「赤ひげ先生」のような何でも診てくれる医師がいたけど、現代では自分の専門外だとたらい回し

利益を上げるためとにかく数が勝負で「2時間待ちの3分診療」なんて揶揄する言葉もある




ドラマ初回は 仲里依紗 が原因不明の身体中の激しい痛みと周囲の無理解に悩まされる患者役

自分も今でこそ範囲は狭くなったけど、同じように上半身の強張りと痛みが長く続いているので共感できる部分が多くあった

例えば…

えーん どんな検査をしても異常がないので最後は「精神的なもの」と片付けられる
えーん 藁をもつかむ思いで続く果てしないドクターショッピング
えーん 診断名が付かないため自分が何と戦っているのかわからないジレンマ
えーん 効かないとわかっていても飲んでしまう鎮痛剤
えーん 話を聞いてくれるだけでもとてもうれしい


ドラマでの診断は「線維筋痛症」
謎の痛みを経験している人(自分も疑ったことがある)なら早々に察しが付いたと思うが、全国に200万人もいるというのにまだまだ認知されていない
治療法が確立されていないこともあるのか札幌でさえ専門医はほとんどいない

ドラマで扱ったことは線維筋痛症で苦しんでいる患者にとても有意なことだったと思う



大病院の総合診療医役に 松本潤
「99.9」よりさらにアクの抜けた感じが良く、よくあるスーパードクターものではないのだよ、と上手く印象付けている

初回からはバッタバッタと治す医療モノというより、対人間に重きを置きながら、セクト意識の強い医師達を変えていくヒューマンドラマになるのだと期待しています


ちなみにキャッチコピーの「ひとを、診る人」というのは「Dr.コトー診療所」でも同様のタイトルがあったことを思い出しました


こんな医師が理想です


ハブ ア グッドドラマ!