前回の記事「入院開始! 2013/11」の続き

 

2013年11月12日(火)

前日21時から絶食し、いよいよ手術の日です。

 

朝8時過ぎ、母と主人がほぼ同時に到着。

 

8時半頃、看護師さんが部屋に迎えに来る。

不織布の手術衣に着替え、持参した上着をはおり、4人(看護師・私・主人・母)で部屋を出る。

 

エレベーターで下りて、手術部屋に向かう・・・・

 

あれ??ずっと歩くんだね。。。ストレッチャーとかじゃないのね。。。。手術室手前の廊下で、看護師さんがここからは患者のみと。「あ、そうなんじゃ。じゃーねー!」って、お喋りしすぎて時間が過ぎて慌てて帰る時みたいな軽いノリで2人に手を振っただけ(^^;)まぁ別に手を握ってウルウルそして励ます・・とかそんな雰囲気はイヤだけど、あまりにも突然過ぎて急いであっさりバイバイとなりました。主人と母は家族控室へ。主人は仕事や用事のため数時間抜け、母がずっと居たらしい。

 

手術室へ向かいます。 

いくつか自動ドアを抜け、その向こうは予想より広くて複雑で驚いた。奥の手術部屋へ。

 

手術部屋に入った途端、すごいマシーンや器具や人数で「わっ!」←心の驚きの声。すぐにベッドに寝るよう言われ、横になった途端、各担当者に同時に色々つながれ、「わわわわわ」←さらなる心の驚きの声。看護師さんが「ごめんね~みんないっぺんにするから、ちょっとコワいよねぇ」って、優しく言ってくれたものの、実際みんなの作業の勢いが半端なかった。準備はテキパキと短時間で済ませないといけないからね、よく出来てる連携プレーだからこそだけどね、「わわわわわ」(^^;)。

 

そして、静脈注射だったかな。。めっちゃ痛いのされて、ギョーって言ってるうちに、口にマスクを置かれ、いよいよ全身麻酔かぁ、いよいよ手術かぁ。って、ここにきて初めて(やっと?)ちょっとだけ不安ドキドキ。と言っても、やっぱり、脳の手術に対する不安ではなく、骨折や怪我の手術が始まるドキドキ感みたいな感じ。そして、そのマスクが少しずれてて大きな隙間があったため、「え?麻酔が効かずに地獄味わったらどうしよう!」という不安に急に襲われ ・・・、

 

「すみませんっ、これちょっとずれてるけど大丈夫ですか?」

 

「大丈夫よ~、今ね酸素出してるからねー、もう少しで麻酔するからね~」 

 

それから、2,3回呼吸し、その後の記憶は無い。

 

手術名『経鼻的経蝶経骨洞腫瘍摘出手術』

鼻からの手術です。鼻の奥から骨に穴を開け、その先の膜を開けて腫瘍を取り出す方法。

 

 

手術中に髄液漏があり、右下腹部の脂肪を切って埋めたそうです。私の腹の肉が私の頭の中に!すごいよね!

 

・・・・ 何か夢を見てました。会社のメールをしてた感じ。そしてメールに書類を添付しようとしてもうまくいかない。

 

「○○さーん、○○さーん」  

遠くで数人の声が聞こえ、夢と現実が混同しつつ、

 

「○○さーん、○○さーん」 

 先生や看護師さんが私を読んでる声が聞こえ、目が覚めた。

 

「○○さん、終わったよー。大きく深呼吸してー」 

 スーーーーーハーーーーー。

息を自分でしたのを確認後、喉に入れられてた管を抜かれたけど、痛みは覚えてないラッキー。

 

お、終わったのか、と思うも、気持ち悪くて起きてられない。ま、予想通り。

 

そんな中、私が力を振り絞った第一声は、何故か、「何時間かかりましたか?」 。 「約5時間」と言われ、ホッ。3~4時間予定だったので、1~2時間のオーバーはしたものの、夜まで長引くことはなく、執刀医の先生や主人・母にそんなに迷惑かけてないなと安心。安心してまた寝る。

 

ストレッチャーで移動されながら、「ご家族さんですよーっ」と。目を開けると2人が少し見えたけど、気持ち悪くて辛いので表情等はうかがえず、「おー!おーやすみぃ~っ!」 あの時、二人への最大限の元気アピールでした。気持ち悪くて耐えられないので、すぐに目をつむりまた寝ました。

 

手術は成功したそうです♪

 

気持ち悪さで痛みや他の辛さは何も記憶なし。そして、ICUへ運ばれ辛くて長い一晩過ごす。後から主人と母から聞いたけど、術中MRIを使って手術していたので、家族控室では、最初から最後まで(エグイ)手術の様子がモニターで見れたそうです。途中でオペ中の先生から母に呼びかけがあり、その部屋に居ながら会話したそうです。

 

後々、現実と夢の狭間で見たメール添付書類のことを考えると、脳の複数のMRI画像だったような。主人と母に確認したら、実際、術後の私の脳がたくさん写ったMRI画像があったそう。麻酔から覚める時に、目を開けたけど意識は完全に戻る前で夢を見たんだと思う。しかし、そんな時まで仕事ってのがやーねー。

 

ちなみに、その8年前に扁桃腺の手術を受けたことがあるので全身麻酔は二回目です。