催眠術って、かけられるたびにいろいろな発見があったりします。
催眠術って、かかりたくなくてもかかっちゃう?
よく、催眠術はかかりたくない人にはかからないと言います。
これは本当なのでしょうか?
そういった傾向はあります。
例えば、同じ人でも催眠術にかかりたいと思ってるときはかかってしまい、かかりたくないと思っているときにはかからなかったりします。
催眠術に大切なのは、かける側とかかる側の信頼関係であり、これがしっかりしていないとなかなかかからないと言われています。
テレビでも、イヤイヤとしている芸能人が、催眠術師の催眠にかかってる場面がありますが、あれはイヤでも、どこか心の底では、かかるとおいしいという意識もあるから、表面ではイヤイヤしていてもかかるんだという人もいます。
でも、催眠術にかかりやすい人は、催眠術にかかりたくないと思ってもかかってしまいます。
例えば、催眠術ショーを見に行き、自分はかかる予定じゃなかったのにステージに上げられ、端の人から順番に催眠術をかけられていくとき、自分はかかりたくないと思っていても、かかってしまいます。
催眠術師に、「はい、私の目をみてー」と言われて、見た瞬間、もう頭がボーッとしてきて、目もとろんとした感じになってしまいます。
かかりたくないと思っていてもです。
しかし、本当に催眠術にかかりたくなければ、そもそも催眠術ショーなどは見に行かないでしょうし、客席でも一生懸命かかるまいかかるまいとして、注意を別のところに向けていたりするでしょう。
また、ステージに上がるよう促されても、その場できっぱり断ったりするかもしれません。
催眠術ショーを見に行ってる時点で、催眠術というものに興味があり、さらに催眠術師の催眠術に集中していた時点で、できればかかりたくないけど、かかってもいいという覚悟はあったのかもしれません。
催眠術にかかりたくない自分、でもどこかにはかかったらどうなるんだろうという興味があったりするとかかってしまったりするのでしょう。
すごい催眠術師の雰囲気
一度催眠術にかかったことがある人は、すごく催眠術かかりやすくなるといわれています。
特に、同じ催眠術師の催眠にはかかりやすくなるようです。
テレビで、あるタレントが、催眠術師が登場しただけで、もう表情がとろ~んとなっていっていました。
これはまさに、この催眠術師が出てきたら、私、催眠術にかけられる! という一種の条件反射みたいな反応なのかもしれません。
私は催眠術でここまでしてしまった許容範囲
催眠術は、通常はかかっていても本当に嫌なことはさせることはできません。
ここまでなら、してもいいやということはやってしまいますが、やると命の危険があるというようなことはやりません。
例えば、男の人がよく女の人を催眠術にかけ、「脱げー 脱げー」とストレートに言っても、脱ぎません。
上着のボタンやホックに手をやって、上着は脱ぐことがあっても、裸にならないでしょう。
許容範囲は、催眠術師との人間的信頼関係によっても、その人によっても違ってきます。
脱ぐことに抵抗がない人なら、すんなり脱ぐかもしれません。
催眠術にかかると、変性意識状態となり、自分がやっていることはわかっていても、それが変なこととは思えない状態になります。
そして、時間をかけてゆっくりと深い催眠状態にされ、巧みに暗示されると、結構自分でも信じられないことをしてしまったりします。
深い催眠状態で、気持ちよーくヨダレまで垂らしちゃってるくらい脱力していい気持ちのときに
「さあ、それを顔を洗うように顔に塗りたくっていきましょう。それがあなたの仕事で、その仕事をしていることに喜びを感じます。」
と暗示され、実行してしまいました。
こんなことをしてしまいました><
https://youtu.be/eIfcrxG9-F8
もちろん、こんなアホみたいなこと深い催眠状態にでもさせられていなければ実行しません。
実際に、催眠状態で集中状態になっているので、唾液で顔がドロドロした感触でしたし、鼻にツンツーンと唾液のにおいがして、感覚としてはあまり気分いいもんじゃなかったんですが、「それがあなたの仕事で、喜びを感じます。」という一言が効いちゃうわけです。
すでに催眠状態なので、催眠暗示に素直な状態になっているときに、暗示にしたがう理由付けも植え付けられてしまったので、ドロドロ、ツンツーンとした感覚は感じながらも、感情的にはほとんどフラットな状態で、しかも無意識に暗示を実行しちゃってる感じです。
本当に、これが自分の仕事だから、一生懸命やらなくちゃというような義務感みたいな感じ、ただひたすらにやっていたと思います。
催眠解かれた瞬間、変性意識から解放されるので、自分がなんてひどくみじめなことをやっていたのかがわかるのです。
自分の唾液でドロドロした顔から手を離した時、唾液のにおいでツンツーンとしている鼻からツーっと引いている唾液の糸を見たときのあの時の気分は、表現のしようがないくらいなんともいえない気分でした。
しかし、これは特に命にかかわることでもなければ、そんなに体が傷つくことでもないので、潜在意識の中では、このくらいなら問題なしと深い催眠状態の中で、許容したのだと思います。
つまり、催眠術にかかりやすい人が、深い催眠状態にされ、巧みに催眠暗示をかけられると、自分の唾液を自ら顔に塗りまくるぐらいのことはやってしまう可能性があるということです。