このドラマ、ソンジュンが、男性主役でも十分成立すると思う。

なんかもう、今週は12話まで込みで、ソンジュンがどっぷり切ない。

 

ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い
 

 【Ep.10】 


《キョングァンホテル(Kyeongkwang Hotel)の5階からの監視ビデオが復元されました。》

 

外の非常用梯子見上げるフィリップと社長。

「(中に)入るか?」

 

ヨンマンが迎えに来る。

「なんで、こんなに遅いんですか?スタッフの方が待ってますよ。行きましょう」
ふと、背後になにか気配を感じ、後ろを振り返るフィリップ。

「ヒョン、大丈夫ですか?」

「ああ、平気だ」
「おい、平気そうには見えないぞ。また、改めて

昼間に出直すか?」

ヨンマンだけでなく、社長も気遣う。

「いや、今すぐ、確かめたいんだ、俺の手を踏んで、俺を突き飛ばした男、俺があの日見た、オ作家にナイフを掴ませた男・・・。」
「お前は、顔を見られてないんだろう?」
「あいつは、うちの車の車載カメラに自分が写っているのを取り除こうとしてここに現れたんだ。同じ男だ。俺が女性を5階まで追いかける間に、おそらく、そいつもCCTV カメラに写ってるはずだ」
「車載カメラを盗ったのに、なぜそいつは、後になって、ヒョンを殺そうとするんですか?」
「それは・・・そいつを捕まえればわかるだろう。幽霊を捕まえることはできなくても、人間なら捕まえることができる」
「お前、怖くないのか?我々がどこにいるのか忘れたのか? ラヨンが・・・」
「怖くなんかない!社長だって、あそこから突き落とされたり、変な女に襲われたら、怖がってなんかいられないぞ」

復元されたCCTV の映像を見るフィリップたち。

一人で、周囲を見回しながら駆け抜けていくフィリップ。
「何を見ているんですかね?」
「ヒョン、本当に追いかけたのですか?」
「これには写ってない。俺には、俺が見たものがわかる。」
「でも、誰もいませんよ。」

そこへ急に現れたウルスン。

「ああ、ビックリした!」

「オ作家様・・・、ここで何をしているんですか?」

ヨンマンが声をかける。

ウルスンを見ても、複雑な表情を浮かべ、何も言わないフィリップ。

「私も、誰なのかビデオをチェックしたいんです。」

「5階には、他にもカメラがありますか?」
「他のカメラは停電中に爆発し、壊れてしまいました。」
「それはあまりにも変だ。なぜ、これしかないんですか?」

「私たちも、疑問を抱いているところなんです」

現在の現場の映像をモニターで見るフィリップ。
「これが、私たちが見たビデオのカメラですか?」
「ええ、そうです」
「しかし・・・これとそれでは、角度が違いますね」

「え?」
「ほら。こっちはホールの中心を示してるが、私が写ってるものはもっと右寄りです。おそらく相手側の誰かを隠してるんだ」

社長「たしかに」

スタッフ「そんなはずありません。そのカメラは固定されていて、回転しないんです。」
「直接、上に行って、自分たちでチェックしてもいいですか?」
「ええ、どうぞ。」

「誰がこの時間にそこに上がるんだ?」

そう他人事のように呟いた社長に注目する一同。(笑)

「え?」


おっかなびっくり、薄暗い5階にやって来たのは、凸凹コンビこと、社長とヨンマン(笑)。

「そんなに見たいなら、あいつが自分で来ればいいだろう。」
「私の次の生涯では、絶対にマネージャーにはなりません。」
「俺に触るな。ビックリするじゃないか」

「特に、ヒョンのマネージャーには絶対になりませんから。」

「怖くない、怖くない、さっさと先に行けよ。」
ちょっと歩くごとに大騒ぎ。

いいわぁ、この二人!(笑)

何とか到着。
「見えてるか?」

「ああ、見えてるよ。カメラを少しずらしてくれ。」
とても、高くて届かない。
結局、肩車することに。


ヨンマンが、フィリップが引退したら、女優のマネージャーになるとか、来世は女になって、女優になるとか、ぶつぶつ言ってます(笑)


固定されていて、動かないカメラ。
その時、モニターを凝視していたウルスンの顔色が変わる。
「あの・・・フィリップさん、フィリップさん」
「どうした?」
「そこ。そこ。ほら」


「なんだよ」
「そこ!」
「ああ、本当です!そこにいる!」

指差すウルスンだけではなく、そこにいたスタッフも気付き、焦って立ち上がる。

モニターに大きく写るラヨンの姿。

「うわぁ!」

フィリップも驚きすぎて、思わず、ウルスンの手を掴んでしまう。

「平気さ。すべて、作り物だってわかってるんだ。怖がるな!いいか、怖がるなよ」

「あなたが一番怖がってるみたいですけど」

慌てて、手を離すフィリップ。(笑)

 

「カン社長!すぐに降りてくるんだ。急いで降りてこい。」
「いや、ちょっと待った」
何とか、角度を変えようと奮闘する社長。
「いいから!すぐに降りてきて」

「くそ、俺たちをなんだと思ってる?」

 

急に暗くなったかと思ったら、突然、5階で止まり、扉が開くエレベーター。


「押してませんよ」

「どういうことだ?」

「あれです。押してもないのに、どうやって下がっていくんです?」

「そうだよな」

前を進む二人の横に、白い人影。

「・・・見たか?」

「はい、見ました」
悲鳴をあげながら、慌てて、階段を駆け降りていく凸凹コンビ。
 

「ユ・フィリップさん。ユ・フィリップさん。」

フィリップを追いかけるウルスン。


「あなたはその日、ウニョギを見たと言いましたよね?ファッションショーの日。」

無視して行こうとするフィリップの腕を掴む掴むウルスン。

「待って。ウニョギは、どんな様子でした?」


かなり、不機嫌なフィリップ。
「俺がここにいるのをどうやって知った?」
「・・・ユ・フィリップさんのために来たわけじゃありません」
「また、脚本に書いたのか?また、神のお告げとやらか?」

「その態度は何なんですか?ウニョンがどうだったのか、教えてください。」
「輝いて上品に見えたよ。まるで幽霊みたいにな」

ため息をつくウルスン。
「後で話しましょう。明らかに今、話したくなさそうですね」


「君は、まだやりたいのか?こんなバカげたドラマを、そこまで?」
「バカげた?今、 "バカげた"と言いました?ユ・フィリップさんには、それほど意味がありませんか?」
「俺は、だまされたことに、とても怒ってるんだ。"幽霊の愛"を降板したいと思ったくらいだよ。これを詐欺以外になんて呼べばいいんだ?せっかく一緒にいるんだ、説明してくれよ。」
「詐欺ですって?記者会見のことを怒ってるんですか?私はどうしたらいいですか?頭を下げて謝ればいいんですか?」
「俺がそんなことで動揺したとでも?」

「じゃあ何?何なんですか?」

「8年前。ここに。カリーナレジデンス505号室。なぜ、君はここに住んでいたことを隠した?」

それを聞き、辛そうに俯くウルスン。

「なぜ、伝えなければならないのですか?」
「何?」 

「それは私の個人的な話です。なぜ、ユ・フィリップさんに話す必要があるんですか?」
「君と俺は、本当に偶然出会ったのか!君は本当に疑わしい。俺は、君を信頼したいのに、話にならないことばかりだ。君を疑えたら物事がうまくいくのに。君を信頼せず、疑うほうが楽なくらいだ。

俺は君を信じたかった。俺のために、なにも求めず、自分の体を犠牲にするような人は、君がはじめてだったからだ。」

「それなら、私を信頼してください。」
「じゃ、信頼できるように教えてくれよ!なぜ、俺に近づいたんだ?なぜ、8年前にここにいるのを隠した?」
「私にも、あまりにも話したくないことはあるんです。ユ・フィリップさんが、キム・ラヨンさんのことを話したくないのと同じように、私にも話したくないことがあるんです。」
「つまり、俺には最後まで言いたくないってことだな。よし、わかった。期待した俺がバカだった。君は、人々を信じさせる宗教の教祖みたいだな、皆が頼ったあとで、裏切るんだ」
「だから何?またドラマに参加することを拒否するんですか?」

「俺は約束は守る。だから、オ作家も守ってくれ。君が今後も台本を書くつもりなら、ちゃんと守ってくれ!」

 

~フィリップの自宅~
「彼女は、なぜ、あんなに堂々としてるんだ?何も間違っていなかったから?何も間違っていないなら、なぜ、わけを話さないんだ?アングレ(違うか)?」

振り向くと、額に魔除けのお札を貼った凸凹コンビ。

様々な小豆料理を食べてます。。。
 

「そんな風に、熱い食べ物と冷たい食べ物を食べると、歯を傷めるぞ。どっちか1つだけにしろよ」
「我々は幽霊を取り除いているんだ。お前も食べるべきだぞ」

「幽霊なんてものはいない!」
「我々は、ラヨンを見たんだ・・・」
「だから、やめろって。あのビデオは加工されたものだ。最近は、小さな子供でさえ、できるんだぞ。それに、元のフィルムがあるから、明日、専門家に鑑定してもらう。幽霊?そんなのいるはずないだろう!」
「それは、お前がそのビデオだけを見たからだ。我々は、彼女に直接会ったんだぞ。」
「一体、彼女、どうしたんですか?社長とヒョンのお二人が、なにか彼女に悪いことでもしたんじゃないですか?」

当時を知らないヨンマン。
「なにもしてない。私は、何も間違ったことはしてない。また落雷するかもしれないが」

と言ってる側から、稲光が・・・。

「少し。ほんの少し。ほんのちょっとだけだ・・・」

やっぱり、なんか、やったんじゃん。
「情けないな。占い師に洗脳されやがって。ま、神が乗り移ると主張する変な女から、台本を待つことと同じようなものだな。」

「ほんと、信じられないよな。オ作家は、ユナが結婚発表をしようとしてるって、よくわかったよな。」

つい、うっかり、口を滑らせた社長を詰問するフィリップ。

「それ、どういう意味だ?」

「フィリップ・・・それは・・・滝汗

「どういう意味だって聞いてるんだムキー

「実は・・・」

 

知り合いの記者と電話で話すユナ。

《一体、どうなってるの?あなたの結婚を発表するために、そこに呼んだんでしょう。なぜ婚約者は変わったの?》
「ちょっとしたハプニングだったんです」
《本当に、あの彼女なの?》


「それは、ありえない。なぜ彼が、彼女のような女性と結婚するの?ちょっとだけ、待ってください。彼と結婚しますから。」

「なんだと?むかっむかっむかっ社長までもが、俺を騙そうとしてたのか?」

「お前のためだったんだよ。これを見てみろ

。お前は、パパラッチに狙われてたんだ。」

ウルスンの家の縁台で、包帯を巻きなおした時の写真を取り出す社長。

このジャージ姿のウルスンとの写真で、熱愛に持っていけるか、甚だ疑問だけど(笑)、このときの二人の雰囲気は良かった!

ま、記事なんてどうとでも書けるし、一度、表に出ると火消しは大変だしね。

「記者たちは、これをユナに送って、これを公開していいか、尋ねた。彼女はもっと確実なものを提供するから、待ってくれと頼んだんだ。

この写真を止めるための費用を誰が支払ったのか知ってるか?ユナが、自分の金で彼らを止めたんだ」

ということになってるわけね。

「それで、社長は彼女とよりを戻せって言うのか?」
「お前、そういうことが言えるのか?」

「ユナさんはすごいです。彼女は、本当にヒョンのことが好きなんだ。」
ヨンマンの言葉に、あきれてはてるフィリップ。

「ユナが俺より長生きするよう、心から願うよ、

女性は死ぬと恐ろしいです。キ作家やラヨンだけじゃなく、もし、ユナが死んで幽霊として現れたら・・・おお、」

「冗談でもやめてくださいよ」
「おい、彼女を怒るなよ。彼女は怒ったら怖いんだぞ。それから、お前も小豆粥を食うべきだぞ。」
「彼女は、結婚発表をするつもりだった・・・」
ウルスンがまたも事前に知っていたという不審さと、(銃で狙われていたという)必死の捨て身の訴えに、また救われたことを知り、愕然とするフィリップ。

 

眠っているフィリップ。

ウニョン「私はあなたを葬るでしょう。」
ウルスン「一撃で、脳は・・・」
ラヨン「あなたも来るべきです。」

3人の女たちから襲われる悪夢から目覚め、大声をあげる。
「早死にしそうだ。まじで」

 

~ウルスンの自宅~
年代がね、オンマチョイス?(笑)

原稿を書いてると、勝手に音楽が鳴り始めるのね。

《これからも台本を書くつもりなら、ちゃんと約束を守れ》
「わかったわよ。私が、ちゃんと書いてやる!」

チング(友達)、チング、チング、チング・・ゴン、チング。ゴン。
「なんとか、終わった。イPD様に・・・メールを送るっと。」
(メール送信)


送られてきた『幽霊の愛』5話の台本をチェックするソンジュン。

 

製本に回り、出来上がってくる5話。

積まれた台本を、次々に手に取っていくスタッフたち。

サ・ドンチョルも手にとり、目を通している。

どこにでも入り込む男ね。

~編集室~
「ユ・フィリップさんが、どうして、ここにいらしたんですか?」

しかも、紫のスーツ!

「実は、不審なビデオのコピーがあるんですよ。チョ局長に聞いたら、イ監督賞が専門家と言われたので、持ってきたんです。」

そこへ「監督様、5話の台本です」と渡しに来るスタッフ。
「ありがとう。」
「5話の台本を渡したのか? 俺の許可もなく?」
「どこの作家が俳優に許可を求めるんですか?」
「この作家だよ。この。オ・ウルスン作家」

台本の表紙の名前を示すフィリップ。

"私達は結婚します。"
"わたしは、あなたを愛しています。"

台本に目をとおし、唖然とするユナ。

 

フィリップもまた、同じく台本を読んでいる。


この、背中合わせな男二人の構図がいいのですわ!

 

しかしながら、黒いマスクの男は撃つことが出来なかった。
逃げる。
彼は記者会見の中を歩き、人々の海に埋もれてしまった。
黒いマスクの男、駐車場に行き、車に乗り込む。
黒いマスクをはずした男は、シンの旧友 ゴン。
助手席には、白い帽子をかぶった女性が座っており、ゆっくりとゴンに向かって彼女が顔を向けようとする。

5話 完

『幽霊の愛』5話
(脚本:オ・ウルスン)

表紙にかかれたウルスンの名前を見ながら、なにかを考えているサ・ドンチョル。
 

そして、もう一人・・・真剣に、台本に目を通している刑事。

「『幽霊の愛』?キ・ウニョンのドラマですか?」

台本に目を通している刑事に、声をかける後輩刑事。
「何かが変だ。あまりにも似ている。彼らがどのように死ぬか、そして、死んだ場所。彼女は一体、どうやってこれを書いたんだ?」

外線からの電話を受ける後輩刑事。
「もしもし?え?はい。すぐそこに向かいます」

「キ・ウニョンのオフィステルの近くのコンビニからです。疑わしい女性を見たと言ってます。事件の当日に血まみれの手で。」

「女性?」

ビデオの解析を終わらせたソンジュン。
「確かに偽物です。修正加工されてます。」
「そうか? やはりそうだったか?この世に幽霊なんてものはいないんだよ」 
フィリップの独り言を黙ってきいているソンジュン。

フィリップが部屋を出ていくと、改めて、ビデオの映像を拡大し、そこに、キ作家が写っているのを見つける。

 

(木工タウン)

木工所のようなお店を訪ねるウルスン。
「こんにちは。これを作っていただくことはできますか?ネックレスに通すストラップだけとか。」

「ええ。おそらく、それはブレスレットのようですね」
「でも、すぐに落ちてしまって、どっかに行っちゃうんです。ネックレスにしてください。強いストラップ付きで。そうすれば、再び落ちることはありませんよね?」
「では、こちらでお預かりしますね。」
「はい。あの、これ、とても大切なものなんです。大事にしてください」


店をあとにするウルスン。

 

~ウルスンの自宅~
早速、ウルスンを責めにきたフィリップ。。

「君は、俺の言うことに同意したよな? 制作チームに渡す前に、一旦、台本を俺に見せると。それが、我々の取引だっただろう?」

黙ったまま、うつらうつらのウルスン。

「オ作家様!」

「ああ!私、寝てなくて・・・」
「ラヨンのことは、一例だ。すでに、前提でもあった。だがな、これを見ろ。これを見てみろよ。この友達。これは誰だ?チング:ゴンとは誰のことだ?」
(友人ゴン)
「さぁ、知りません。」

眠くて眠くて仕方のないウルスン。

酔っ払ってるんじゃないですかね、と、社長に囁くヨンマン。
「知りません、だと?どうして、オ作家が知らないなんて言えるんだ?君が書いたキャラクターだろう?頭の上に幽霊が運んできたのか?」
「だから、それが考え付く限界だったんです。あなたは私に何をして欲しいの?」
「じゃ、このゴンという男は誰なんだ?彼はどこから来たんだ?」
「ピザを食べてたんですよ、それで・・・」
「ピ、ピザ?」「ピザ?」
「ゴ、ゴ、ゴルゴンゾーラピザ。」

あくびで、はっきり言うことすらできないけど、ラミョンに続く、キャラ名、夜食シリーズ。
出た!(笑)

「なんだと?オ作家は、犯人として、確信のない、架空の人間を作ったのか?」

いや、そもそも、フィクションですよ。

「じゃ、どうすればよかったんですか?締め切りは近づいていたし、私にはそれしか方法がなかったんです。最も衝撃的なエンディングのために、犯人は彼に最も近い誰かでなければならないでしょ。犯人がマネージャーだったらどうですか?」
「私じゃありませんよ」
「それとも、事務所の社長さんにします?」
「俺はお前を愛してるよ」
 

「私が、犯人として、お二人のどちらか一人を書いたら、その人があなたを殺して・・・」
「おい、なぜ我々がフィリップを殺すんだよ、オ作家様?」
「ほらね、だから私は存在しない人を書いたんです。」
「なんだと?」
「ユ・フィリップさんには友達がいないじゃないですか」
「・・・なぜ、俺に友達がいないんだ?」
「いるんですか?てっきりいないかと思ったんですけど。幽霊に聞く必要もないかなって」

「オ作家は、俺の全部を知ってるのか?何も知らないだろう?」
台本を投げ捨てて出ていくフィリップ。


「いやぁ、オ作家は本当に特別な力の持ち主だ。だが、ちょっとやりすぎたかも。あいつの最も敏感な場所を刺したようだ」
慌てて、フィリップを追いかけるヨンマンと社長。

 

「フィリップさん、あなたには友人がいるの?もし、いるなら、すみません。そんなに怒らなくてもいいのに」

そのまま、ソファで横になるウルスン。

すぐに、夢の中。
「行ってはいけない。家に帰らないでください。家に帰らないでください。家に帰らないでください。家に帰らないでください。家に帰らないでください。」

バスルーム、銃声、家に帰るな、と繰り返される言葉。

ぼんやりと、覚醒していくウルスン。

はっと、目を開けるウルスン。


「おい、どこに駐車したんだよ?」

ヨンマン達と、はぐれてしまったのか、うろうろ、車を探し回っていたフィリップ。


「フィリップさん!フィリップさん!待って!」
家から飛び出てくるウルスン。

勢いあまって、坂道を見事にゴロンゴロンと転げおちる。

また、青あざだらけ。。

「大丈夫か?」

「ユ・フィリップさん・・・・」

「なぜ、坂道を転がり降りてきたんだ?」


「家に帰らないでください。」

「え?」
「あなたの家は危険です。行っちゃだめです。」
「どうして、危険なんだ?」
「ちょうど・・・ちょっと・・・」

頭痛で、言葉がまとまらない。

「どうしてって?私にも、よくわからないけど・・・バスルーム、それともリビングルーム?とにかく、そこに・・・」

そこへサイレンを鳴らしたパトカーが停まる。

「オ・ウルスンさん?オ・ウルスンさんに間違いないですか?」

身分証を見せる刑事。

「はい、私が、オ・ウルスンですけど。」
「キ・ウニョンさんの失踪と、イ・スジョンさん殺害について、いくつか質問したいことがあります。私たちと一緒に来てください。」
「質問・・・質問ですか?」
「ええ」
「・・・はい。」

突然、現れた警察に、よくわからないながらも、頷くウルスン。


「い、行くなよ」

不安げに、ウルスンの腕を掴むフィリップ。

その手を押しとどめるウルスン。

「フィリップさん、あなたは注意しないとダメです。気をつけてくださいね。」
最後まで、フィリップのことを心配するウルスン。
「行きましょう」


《家に帰らないでください。あなたの家が危険なんです》
ウルスンの言葉が呪縛のように頭の中をこだまし、家に入れないフィリップ。



~ウルスンの家の前~
「これは何なんだ?」

捜査関係者が、トラックの荷台を調べている。

フィリップを助けたときのスコップやつるはしや、血の付いた布などがそのまま。

 

その様子を、たずねてきたソンジュンが目撃し、そのまま、霊気のあとを追って、1階に入っていく。


「あなたがここにいるのを知っています。あなたがここに来るのを見た。隠れてないで出てきてください。
私はただ、あなたに聞きたいことがあるんです。出てきてください。出てきて、私と話してください。」

霊気のあとを追い、この間も感じた怪しげなドアを開けて、奥の部屋に入っていく。


「あなたは、ここの店主ですね。
(ウル餃子)
オ作家に、「幽霊の愛」を書かせたのはあなたですね?そうですよね?」

様々なものが、ソンジュンめがけて倒れこんでくる。

(微妙にすんどめで、実際には当たらない)

「ふざけてないで、出てこい!あなたは、ユ・フィリップの関係者だろう?」
図星だったのか、勝手にドアがしまり、閉じ込められるソンジュン。

蹴り破って作業場にでてくると、今度は、宙を浮き、動き出したチェーンソーが、ソンジュンの首元をねらう。

目を固く閉じるソンジュン。


「そうよ。そうやって目を閉じて。手を出さないで」

その声に、目を開けるソンジュン。

天井から逆さまになって現れた幽霊。

(ウルチュクのオンマでした)
「なにが望みなんだ?なぜ、オ作家に、それをやらせるんだ?」
 

「あなたには、私を止めることはできません。」
 

 

★Ep.11に続く★

 とうとう、幽霊と直接対決となったソンジュン。

ここだけは、誰の力も借りられず・・・危険を承知で、というか、予想以上の危険度に、見てて驚きました。

霊気の正体は、ウルチュクオンマでしたね。

ウルチュクオンマは、ウルチュク(フィリップ)も大事だろうけれど、ウルスンのことも可愛く思ってたはずだよね。

だからこそ、ウルスンのことを心配しているソンジュンに、ぎりぎり、危害を加えないように、警告をしてるんだと思うんだけど。

でも、さすがソンジュン、あの霊気がウルスンを操っていることやフィリップの関係者だと推理してたなんて・・・。

やっぱり、りんごオルシンの昔話は重要だったのね。

ソンジュン、ウルスンから直接得られる情報量、少ないから。。。(笑)

ヌナ、もっと、おしゃべりしてあげてって思っちゃう。


ウルスンとフィリップの場合は、なんだかんだ、結構、一緒にいて、ズカズカ入り込んじゃうところもあるし、それで、傷ついたとしても、傷ついたこともちゃんと伝えるし、どういう気持ちだったのかも、ちゃんと伝えあうことだってできるんだよね。

特にフィリップは、その能力が高い人って感じます。

ここぞと決めた相手に対してはね。


あ、ユナの暗躍はむかつくけど、そうはいっても、人間のすることだからね。どこかで、ボロはでそうだし。

きっと、女は怖いっていうだけじゃなく、フィリップや社長が、無下にできない事情もあるんだろう、と思って見ています。

むかつくけど(笑)


★Ep.11に続く★