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『花遊記』第14話(1)は、こちらから。

『花遊記』第14話(2)は、こちらから。 

■ 第14話(3)

なぜか、ソンミの留守に、ハンジュと一緒に、座って待ってる悟空。
チラチラと、ハンジュの視線を感じる悟空。
「何見てる?」
「ブレスレットですよ」
「これか?」
「代表が、それを渡したんですか? それ、金ですよね? いくらしたんですか?」
「知らないよ。それより、彼女はいつ帰ってくるんだ?」
「すぐ戻ってきますよ」
「本当は、こんなこと、言いたくなかったんですけど・・・」
「じゃ、言うなよ」
「いいえ、人生の年長者として、私は、言うべきだと思います。ソン室長、彼女からその金のブレスレットを取得した後、あなたも、うちの代表のために、指輪の一つも買ってあげましたか?」
「ほらね、ほらね、そんなことだろうと思った。うまくいってないのは、これが理由ですよ」
「何が?どうして?」
「私は、本当にあなたが好きではないにもかかわらず、うちの代表があなたのことをすごく好きだから、こうして忠告するんですからね。いいですか?あなたは、このような大きなブレスレットをもらったわけですから、少なくとも、あなたは、彼女にこのくらいの小さな指輪でも購入すべきです。結婚するつもりじゃないんですか? それなら、指輪くらいあげないと」
「そういうものか?」
「そういうものか?って・・・今、その話をしてたんでしょうが。すぐに買ってくださいよ。ネット上でそれを購入すれば、すぐに送られてきますから」
「今、金なんか持ってないぞ」
「それくらい貸してあげますよ!私が貸しますよ!急いで、今それを買います!今すぐ!」
「いいえ、その必要はない。金ならある」
おもむろに、携帯を取り出し、電話をかける悟空。
「沙悟浄?俺だ。買い物するから、金が必要になった」
「 どなた?」
「ああ、俺には弟がいるんだ。アドバイスありがとう。すぐ手に入れるよ」
出ていく悟空。

「指輪を買うための金すら持ってなくて、弟から巻き上げるのか・・・。うちの代表は、どうするつもりなんだ?」


ソンミが銀行を出たところで、ベビーカーを押した女性とすれ違う。
その女性のために、ドアを押さえてあげるソンミ。
「ありがとうございました。中に入りましょうね」
その時、また、母親の手が離れたベビーカーが道路に向かって進みだし、オートバイとぶつかる映像が浮かんでくる。
ベビーカーは今の親子のもの。
なんとなく、気になり、目で追ってしまうソンミ。

~ソンミのオフィス~

銀行から戻ったソンミ。
「あ、代表、ソン室長が来ましたよ」
「そう?あ、ハンジュさん、それ、どうしたの?」
ハンジュの手首の湿布に目を止めるソンミ、
「ああ、これですか? 躓いて、転んだんですよ。あ、そうだ、代表が言ったように、事務所の前の道路で転びました。転んだ瞬間、鳥肌が立ちましたよ。どうやって、わかったんだろうって?」
「そうなの?」
「ええ」

「それじゃ、あのベビーカー・・・」
飛び出していくソンミ。

携帯電話に夢中で、ベビーカーから手を放しても、気づかない母親。
すんでのところで、ソンミがベビーカーの持ち手を掴むと、勢いでよろけたソンミの背中が、誰かに強く支えられる。
オートバイとの衝突が回避される。
「ありがとうございました。ありがとうございました!」

何度もお礼を言う母親。

自分を支えてくれたのが、悟空だとわかるソンミ。

「私、子供を救ったの。未来を予知する力があるみたい。」
「事前にベビーカーに何が起こるか見たのか?」
「うん、他にも、ハンジュさんが転ぶところとかも見えたの。能力が身に付いたのかな?」
「突然、能力を持つなんて奇妙だ」
「私は、三蔵だから、より多くの能力を持っていると思うの。まるで、誰かを救うためだけの目的で現れたみたい。私も、これで、あなたを守ることができればいいんだけど。」
「そうだったらありがたいな。心強いよ」
「本当よ」
「それなら、なおいい。お前も、緊箍児(きんこじ)を身に着けるべきだな」

「え?」
「なぜ、お前だとだめなんだ?いつでもどこにいても、俺を守れるようになる緊箍児。俺が呼んだらいつでも駆けつける緊箍児。

これは、最近非常に人気があるらしいぞ。どこに着けたい?ここか? それとも、首の周りか?ここがいいな」
ソンミの手を取る悟空。
そっと、手をはずすと、薬指に、指輪がはまっている。


「あ・・・」
「今、渡したものは決してはずすことはできないぞ。これでおあいこだ」
手をかざしてみるソンミ。
「わかったわ。私はこれを嵌めた以上、あなたを守るわ。あなたは、怖かったり、大変だったり、危険にさらされているときに、私の名前を呼んでね。私は、いつでも現れて、あなたを守ります。」
手を重ね合わせる2人。


あ、これって、もしかして、契約の上書き?
ああ、ソンミの心からの笑顔に、ちょっとホッとしたけど、悟空の表情がいまいち、さえない。。。
最近、多いな、このパターン。

「さ、薬をお飲みください」

夏天女特製の薬を飲み干す魔王。


「しかし、なぜ、この寒さは消えないのだろうか?このように続けば、私は二度と光を見ることができない可能性もある」
「私もより頻繁に伺います。もっと、暖かい服装をしたほうがいいかもしれません。毛布をお持ちしましょうか」
「私は自分の目で見ることができないにもかかわらず、私のファッションセンスをあきらめることはできないのだ。客の前で、恥ずかしい姿は見せられない。」
「私が、魔王様のために、暖かくて、センスのよい服を探してきますわ」
魔王のクローゼットに入る夏天女。
そのとき、香炉をいれてある箱に、何気なく手を触れる夏天女。
蓋をあけて、香炉に触れると、一瞬で溶けてしまう。
「オッパがこれをやったの?」
愕然とする夏天女。

 

夏天女に、事情を説明する冬将軍。


「斉天大聖と三蔵は、死鈴の運命で結ばれている。それで、三蔵を害する手助けをしているだけで、斉天大聖を裏切ろうとしているわけじゃない。お前の魂を守るためには、こうするしか選択の余地がなかった。ただ、当分の間、眠っていてほしい」
現れたアサニョ。
「妹を言い聞かせた?」


「はい。」
「あいつらが、香炉をすり替えたことに気づく前に、これを完了させなければならないわ。ところで、斉天大聖と三蔵は、死鈴の縁なの?ま、それも悪くはないわね。」

~牛猿ハウス リビング~
お食事タイム。
なんとか、自分で食事を取る魔王と、つきっきりで世話するマ秘書。


そのとき、急に思いついたように、
「あ、俺、結婚するから」と爆弾宣言をする悟空。
動きが止まる魔王、マ秘書、沙悟浄の面々。

「アサニョが果たせなかった結婚をあげるつもりか?」
「当然、するはずないだろう。三蔵と結婚することに決めた。」
ますます、固まる面々。
「お前たち2人は、それは無理だろう?」
「何故?やるよ」

「それでは、私は結婚披露宴の準備をする必要がありますね」
「ああ。スリョン洞で挙げようと思う。明日、みんなに招待する客に連絡しよう。それから、個々の贈り物の種類は、それぞれ、みんなに良さそうなものを選んでくれ」
「お前も、三蔵のように、自分を欺むくつもりか?え?お前たち2人は、天生縁分ではないんだぞ」
フォークをたたきつけるように置く悟空。


「この話、絶対、誰も三蔵には言うなよ。俺はあいつを信じ続けるだけだ」
その迫力に、誰も言葉が出ない。
 

凍り付いた空気を払うように、以前の花嫁悪鬼退治のときの、ドレス選びの話を復活させるマ秘書。
「あの、三蔵のウェディングドレスは私が選びましょう。昔風じゃないのを」

「おい、犬秘書。なんか、変わってからのお前、悪くないな」

~魔王の部屋~
バランスを崩す魔王に、声をかけるマ秘書。
「そこは、テーブルです。」
「しかし・・・残念だな。」
「死鈴のためですか?」
「彼ら2人を引き合わせたのは私のせいだったように思えてな。五行山から脱出させたのも私だったし、緊箍児(きんこじ)を与えたのも私だ。すべてはそこから始まったのだ。その二人のうちのどちらかが死ぬのを待つのは、あまりにも残念だ」

「確かにそうですね。魔王様、やはり三蔵に、死鈴のことを教えるべきです。騙されて、既婚者と結婚するより、悪い事態です。」
「マ秘書なら、彼女に伝えられるか?」
「斉天大聖は、私を脅します。」
「あいつは、私にとって、本当は怖くはないのだが・・・一体、あの鈴を置いたのは誰なんだ?」
「魔王以外に、それをできる方はいません。必殺の運命にある者どうしが結婚するのに、仲人はできません」
「いや、その大馬鹿が・・・少しな、あいつは実際にそれ・・・しかしちょっと怖いんだよ」
やっぱり、怖いんだ(笑)


~アイスクリームショップ~
「今夜よ」
アサニョが、冬将軍に指示していると、またまた、八戒が現れる。
「お、ここにいたのか?冬将軍と何話してたんだ?」
「猪八戒様」
わさと、プジャっぽく名前を呼ぶアサニョ。
「冬将軍は、アサニョをどうやって知ったんだ?」
答えに窮する冬将軍。
急に、あたりの匂いを嗅ぎ始める八戒。
「この匂いは何だ?これは、蓮の花・・・と・・・バラだ。三蔵のような香りだ。一体、これはなんだ?」
ふっと、八戒の鼻を触るような仕草を見せるアサニョ。
「あなたは、あまり、よく匂いを嗅げないと言ってましたよね。よくなったみたいですね」
「プジャや!」
「そのとおり。あの子は、まだここにいます。私は、彼女がしばしばに来た場所を訪問してみました。」
「プジャがここに来たがったんだな?そうさ、プジャは本当にアイスが好きだった!それに、プジャは、冬将軍とも親しかったしな」
「ええ」

八戒は、この冬将軍の態度に何も思わないのかな?

「アイスクリーム食べましょうか?猪八戒様」
「よし、どんな味がいい?よし、これにしよう」
難なく騙せたと、不敵な笑みを、冬将軍に見せるアサニョ。


テーブルに並べなられた、たくさんのアイスクリーム。


「これらのうちどれが好きか?」
「えっと・・・」
「プジャが好きだった味をお前に伝えられるのか、聞いてるんだ」
一口、アサニョに食べさせる八戒。
「彼女は、これが好きだと思うか?」
「多分・・・」
もう一口、別のアイスを食べさせる八戒。
「プジャは、こっちのほうが好きだったんだ」
「ええ。」
また、一口すくおうとしている八戒に、「ああ、もう必要ありません!」と慌てて止めようとするアサニョ。
「これは、オレが好きな味だ」
そういって、自分の口に運ぶ。
「アサニョ、お前も、本当に哀れな死だったって聞いたよ。」
「同情なんていりません」
「プジャはさ、本当に哀れな死で亡くなったんだよ。自分がなんで死んだかもわからなかった。それなのに、彼女は敵を探そうとも考えないような女の子だったんだ。今、お前は、彼女のような優しい女の子と共有してるから、お前も優しい人になるって思うんだ
アサニョの髪を撫でる猪八戒。



~韓国大学 カン・デソンの教室~
スクリーンを使って、講義するカン・デソン。
「少し前に、慶州にて、新羅時代からの墓が発見されました。若い男と貴婦人の遺骨が一緒に発見されました。これは、共同埋葬のようですね。さぁ、これらは、何を意味しているでしょうか?」
普通に答える学生。
「はい!すでに死んだ人と一緒に、生き埋めにされたものです。」
「正解です。」

アサニョが講義室に静かにはいってきて、挑発的に微笑むと、一番後ろの席に腰をかける。

気づいたデソンの顔色が変わる。

「墓の形は、石工タイプのものです。資料の画像をよく確認しておくように。では、今日の講義はここまで。」

「ありがとうございました。」

講義室の電気がつくと、そのまま、出ていくアサニョ。

 

その時、再び、講義室の電気が消え、スクリーンに、
[すまない。それは間違いだった] 
自分がプジャを殺したと認めたときに、デソンがプジャに告げた言葉が大写しになる。


「あれはなに?」
「“すまない。それは間違いだった”?って、どういう意味?」

学生たちがザワつく。


カン・デソン:すまない。それは間違いだった。
チョン・セラ(プジャ):私は、間違いで殺されたんですか?

「誰が謝ってるの?」

学生たちも、席を立つに立てない。

今度は、石棺の写真が大写しになる。

[探しにいく、待っていろ] 

「教授!あなたは、資料映像の並び替えをいくつか、間違ったみたいですね」

冗談めかした学生のおかげで、笑いが起こり、ことなきをえる。

 

[探しにいく、待っていろ] 

「危険で不安がらせることを言ってきたな。彼女は、私を脅迫するつもりか?」
 


★第14話(4)に続く★