里山ではキンモクセイの花が咲き、すでに香ばしい匂いを発していました。ところが街では、まだ花どころか蕾もつけていません。改めて里山の秋は早いと感じました。
都会では目移りするものが多く、花に目をやる人も少ない。それに引き換え里山は、見えるものといえば自然のみ。だからこそ、花や木々に目が行きます。
人工物で固められた都会では、目に映るものばかりか匂いすらも人工的。だから五感に訴えるすべてに違和感がある。
でもそれに慣れたら、それはとても恐ろしいことですが、人間そのものが人工的になってしまいます。
これまでは田舎として見捨てられた里山。それが今見直されているのは、人間回帰なのかもしれません。