久しぶりの観劇
去年は結構、観劇に行ったのですが今年はあまり行っていない感じが強い。
前に行ったのは7月。「あ~、ミュージカルを観てぇ~~~!」と思っていたところお気に入りの役者さんのブログに公演の告知が出ていました。気がついたのは3日前。
今回はミュージカルではなくストレート・プレイですがこれはグッドタイミングとばかり行くことにしました。
作品名は「Vanities(ヴァニティーズ)」。アメリカのオフ・ブロードウェイで1700回以上公演された名作コメディとのこと。出演は三人のみ。お目当ては会川彩子さん。ミュージカル座の役者でお気に入りの一人です。
作品の内容は
第1幕 しっかり者のキャシー、発展家のメアリ、保守的なジョアン。三人はひたすらチアリーダーとしての活動とパーティーやデートに明け暮れ、毎日を楽しく暮らしている。
第2幕 三人は大学卒業を目前に控えている。3人の性格そのままに三様の道を歩み始めようとしていて3人の価値観や将来の展望は少しずつずれ始めているけれど、まだこの友情は永遠だと信じている。
第3幕 28歳になった3人の間には 亀裂が生まれている。生活にも価値観にも共通点を失った三人は、相手のことを思いやる気持ちがあるのにすれ違う。そして「女同士の友情」は崩壊してしまう。
というストーリー。
そう最後には崩壊してしまうのである。だからハッピーエンドではない。コメディと言いながらそういう終わり方だから微妙な余韻で終わります。
私の観劇日記は基本、印象に残った役者さんを褒め称える内容がほとんど。どうしても言いたい場合でないと内容に関して詳しく突っ込んだりしません。だってわずかなスペースで伝えきるなんて無理ですもん。そのシーンだけの説明みたいな形ではやりますけどね。
そういうことで今回も会川さんへの感想。
私が大好きな作品「不思議なラブストーリー」で主演された人。とてもキレイな人で身長が高く存在感も凄い。
そう、オーラがある。今では会うと挨拶してくださるくらいの面識はあるのですが、それでもそのとても華やかな感じと「不思議なラブストーリー」における主演女優ということから私にとってはスターそのもの。不思議なラブストーリーの次の公演の際に物販に立っていた会川さんを見て「あの舞台で主役をしていた会川彩子だ!」と思った気持ちは今でも変わらないですもん。
シリアスな役からコメディまで出来てしまう人なんですがこの日みたいな元気はつらつとした躍動感ある役は大好き。元気な感じは特に高校3年生の役の時、そしてまだその感じも残している22歳の時と続き第三幕では社会を挫折を知った28歳ではガラリと変わったしっとりとした雰囲気に。私は表情の演技がうまい人が大好きで特に反応するのですがそれも見事に披露してくださっていました。会川さんの本領発揮しまくり。いいですねぇ。行った甲斐がありました。それを小さい劇場のおかげで最前列のしかも役者まで最短で80センチなんてところで観れてしまいました。まさにかぶりつき。ラッキーでした。
余談ですが、私が大学時代にウエイトトレーニングしていた総合体育館のエリアではチアリーダーの練習と一緒になることが結構ありましてね。だからその頑張っている姿とか知っているしチアリーダーの切れのある動きとか結構知っているんですよ。
それとこの話でチアリーダーが応援するのはアメフト部なのですが「あいつら面白がって思っているのと違うことをすることがあるのよ」みたいな台詞があります。同じくウエイトトレーニングで同じ時間になることが多かったアメフト部はまさにそんな感じの人々。それらを思い出しながら見ていて面白かったですね。スクールカラーの話とかも出てくるのですが私の母校は緑。そんなことも含めて楽しんでいました。
終演後、知り合いも観劇していたのに気づき軽い挨拶でとりあえず席を立ち会場の外へ出ました。でもそんな簡単な挨拶で帰ってしまうのもなんだなあと出てくるのを待っていたらその人と会川さんが一緒に外に出てきました。会川さんには挨拶せずに帰る予定だったのでお会い出来てしまいラッキーでした。
新宿の地下にある小さな劇場で、しかも3500円なんて安い値段でこんな素晴らしい演技を観れる。そんなことが探せばいたるところにあるのでしょうね。
観劇、大いに楽しめました。
満足です!