世界の無機質で乾いた感触
あたかも書き割りのような、希薄な街並み
冷え冷えとした静寂
無意味なものに根拠なく熱中してみせること
意味や目的をもって何かに熱中している者への、優越性を確保する姿勢
モラーリッシュな人物造形
「センチメンタル」⇔エゴイズム
彼が無関係で無責任であるから可能なのである。
「実行」するとき、人はすでに、「加害者」である
私たちはつねにすでに「加害者」であるなら、モラルなんてありえないのではないか
「私の内なる差別」
そうであるなら、「汚染」されているなら、「病原菌」を根滅するほかない。
「成熟」した大人によってなされる対症療法に終始する漸進的改善は、体制の再生産を資するばかりだ。
改良が制度の強化にしかならないとき、対決的姿勢を全面に打ち出す道しかありえない。
反差別血債主義としてのセクティズム
独断と偏見
私が散乱した
拡散している
それらを冷ややかに見つめる視線
否定的に突き放す
経験的な自己を冷ややかに眺める超越的自己
意識
決して傷つかないし敗北しない
単に弁別するための記号
示差的体系による分節
対象認知
自己同一性の喪失
存在の拡散
碧山への撤退
決して傷つかないし敗北しない
経験的な自己対象軽蔑しているから
内面の勝利とは、闘争の回避にすぎない
一切の限定性の超越
任意的な世界を作ろうという感性
有意味なものと無意味なものとの価値転倒
出来事の任意性の強調
歴史の空無化
無意味・透明・自明な風景
人工の翼による飛翔と、失墜
彼の蝋づくりの翼を焼いたのは、なんであるか
出口のない迷宮
群衆の雑踏、洗練された周密さ、生活の
がらんどうで、人々がいない
消失点へと消えていく
タナトス
死蔵された博物館
自分を殺している
滅私奉公
存在論的な自己の否定
類的存在
子の前の親、親の前の子
家、条件付きの承認
「よい子」演技の限界
見限り、親からの拒絶
自分が何者であるか見失う
親子関係を取り結ぶしかない
・世界と個
・恋愛
・親子
母と会うしかない
涙=センチメンタル
涙が出ない、で、なぜ悪い
母からの否定
老女、犯罪者、…
否認に対して否認を以て向ける
私はどういう存在なのか
死んだ姉、発狂した母
「愛される資格」
存在が壊れている
なつかしさとは、家庭への懐かしさ
炉辺の幸福
包括的な、虚構空間への没入と破局
井戸を通じて世界へ