「生活上の必要」 | 陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

この部屋の中にいるヤツに会いたいのなら もっと、寿命をのばしてからおいで

「生活上の必要」


すでに見知った何者かではなく、異質なものであること
それを極度に恐れ、退けてしまうのではなく、許すこと
勝手に動き始める自律的な生命。
それは端的に良いこと
生命を恐れているくせに、理想の正体を生命と呼び、それを掴まえたいとまで言っている
憧れは絶えていない。
平和(ぶら下がり)や愛(梅毒、汚い病)の可能性もすこし夢見ている
諦念が充満している
意識、狂気、宗教
生命、自然、身体の怒り
実行
無垢な子供に戻れたら


期待するから苦しいのであって、幻滅や絶望に追いやられ
ついには自殺してしまうのだ
目の前の不十分な、未完成な、醜く下品で退屈で行き詰った、息の詰まるような
日常の生活に埋没して満足して思考することをやめるべきだ
俺の人生も、先行きの程度が明らかになった…
諦念なんて悟ったようなことをいうんじゃない
存在とは意識や思考ではなく常にすでにそこにある生活上の実行に他ならない
意識で自殺は止められないのであれば、
自殺は意識的の死であって物質的な身体の先行にも関わらず
それを追い越して殺してしまう
意識されない身体に望みを託すしかない
理性の及ばない身体的な感情の発露としての怒り
狂人の言葉を翻訳すること
意識理性秩序の回収

まだ来ない未来の前で立ち尽くすことが恐ろしいから逃げて、あとで、終わった後の時点にやってきて結果を人ごとに聞いてがっくりしているのは愚かだ
まだわからない時点で闘えよ
狂わせておいてやればよいのだ
そこに内的な合理性を見ようとする
迷妄には光を当て、その全貌を明らかにしなくては

翻訳できないことが救い

そこには意識が届かないから怒りは動物的生命力の原型といえる
賭博といっていい
未決定の潜在性
しかもそれは沈黙ではなく発露
表現外化だからだ
幼い怒りの発露から始まるのでなければ
無意識や狂気を合理的意識に回収する試みの失敗
エゴイズムとしての我を超えるものが、精神を安定させる恒常的な支柱となりうる
人間の尺度を超えたものに懸けるしかない