提言「脱サークル運動~おひとりさまが生きられる大学へ~」 | 陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

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「脱サークル運動~おひとりさまが生きられる大学へ~」


問題認識
 この企画を通じて、「面白くて元気でめちゃくちゃな早稲田」を取り戻したい。今日の早稲田では一昔前のように学生が元気がない。小粒になってしまっている。では彼らはなぜ元気がないのか?何か元気なことをしようとするとすぐさま大学当局に弾圧されてしまう。では文句を言うかといえば、サークル公認権が人質にとられていて自由に動くことが出来ない。サークル中心主義が問題である。

 日本社会が私企業に福祉の大半を投げてきたように、大学では福祉(生活支援)をサークルに投げている。サークル中心主義とは、サークルに所属しなければ、交流、大学施設利用、講義外的学習が困難である現状を指す。

 サークルに所属しなければ、友だちを作るのが困難である。学部の帰属意識が薄弱化していることに加え、通年の授業を廃止しセメタリー制を導入することにより、クラスメイトの入れ替わりが激しくいよいよ友だち作りが困難となりつつある。キャンパスが通路化している以上、他の学生の便益を損ねないために立ち止まって話し込んではいけないことになってしまっている。どうやって友だちを作れというのか。

 サークルに所属しなければ、大学施設を利用できない。勉強会も体育会系サークルも学外に活動場所を求める他なく、ばらばらになってしまう。

 サークルに所属しなければ、教師(メンター)としての上級生に会うことが出来ない。これは学習機会の損失であって、学生の本分である「学問の追究」の観点から考えても損失である。
 

サークルに所属しなければ、OBをはじめとして多様な年齢層の社会人と関係を取り結ぶことが困難である。就職活動において、企業が学生に求める能力として「コミュニケーション能力」がよく上がるが、これは仲のよいサークルでの内向きのコミュニケーションの濃密さを指すのではなく、初めて会った人であっても、すぐに打ち解けることが出来るという意味である。円の外部との交流機会の増大が望まれる。


対策
 我々は、大学当局の学生窓口やサークルを含めた既存のすべての制度とは目的を異とする新たな枠組みの必要性を主張する。ここでは仮にそれを「学内NPO」と呼ぶことにする。サークルではないのは、間サークル性を強調するためである。
まずは次の4つの機能を考えている。

01サークルの流動性高める、就サークル・転サークル活動を支援する機関「ハローサークル」
02サークル間交流活発化、コラボイベント、交流会、自治祭など「サークル連合」
03新規サークル設立支援「サークルインキュベーター」
04サークルに所属しなくても、生活に必要な支援を受けることが出来る「相談窓口」
単位登録支援、上級生・OBとのマッチング、自主勉強会、隈飲み戸山飲み自治会


参考
☆学外規制
馬場に浸透する市場原理
お座敷、飲み屋朝までいられない
隈飲み・戸山飲み規制


☆当局によるペナルティとしてのビラ剥がし・立て看板撤去
他人の表現を破壊することを強制することは当局による学生の分断政策である