AELTIOUVH | 陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

この部屋の中にいるヤツに会いたいのなら もっと、寿命をのばしてからおいで

結局数独とけへんかった。

大腸菌でさえとく時代だというのにねえ。


数独を解く大腸菌 - スラッシュドット・ジャパン

http://slashdot.jp/science/article.pl?sid=10/11/20/0022247


一列にVが二つ出てきて、ツミ。

どっかでまちがえたね。


えーと、ん、そうね。


仙石官房長官の件の失言についてメモを書いておきましょう。

自衛隊を「暴力装置」と呼ぶことは(ウェーバーの)術語の用法として妥当的か否かという議論はいくらかあって、その一方でたぶんまだ誰も言ってないことがあります。


「暴力装置」がウェーバー的文脈で使用されているか否かとは別の水準で、「暴力装置」と呼称することと自衛隊を軽侮することとの相関関係は、論理的には順列組み合わせで四種類あるはずです。


すなわちそれぞれ

01:「暴力装置」と呼称する・かつ・自衛隊を軽侮する

02:「暴力装置」と呼称する・かつ・自衛隊を軽侮しない

03:「暴力装置」と呼称しない・かつ・自衛隊を軽侮する

04:「暴力装置」と呼称しない・かつ・自衛隊を軽侮しない


今は上の二つが問題になります。

さらに、

05:ウェーバー的文脈である・「暴力装置」と呼称する・自衛隊を軽侮する

06:ウェーバー的文脈でない・「暴力装置」と呼称する・自衛隊を軽侮する

07:ウェーバー的文脈である・「暴力装置」と呼称する・自衛隊を軽侮しない

08:ウェーバー的文脈でない・「暴力装置」と呼称する・自衛隊を軽侮しない


仙石さんはなんかもにょもにょ謝ってましたけど、何を謝ったのか、ぼくにはよくわかりませんでした。

ウェーバー的「暴力装置」というむつかしい文脈をおばかな国民や国会議員さんたちの前で披瀝したことを「あ、きみたちはわからないのか。ごめんね」と謝ったのか(これはむかつきますね)、ウェーバー的文脈から逸脱的に「暴力装置」という言葉を使ったことを謝ったのか(むつかしい言葉を使おうとしたら使い方をまちがえちゃったってこと、これならまあ許せる)、自衛隊を軽侮したことを謝ったのか(これはまあ怒られてもしかたありませんね)。


ウェーバー的文脈で使っても尚、自衛隊を軽侮することは可能です。

傍から見てもわからないことはありますけどね。


確かに、テクストは万人に開かれている生成的なものですから、どんな出来事についてもあなたがその意味を自ら決定することができるのです。

あなたはどんな言葉にも傷つくことができます。

「この文学部ッ!」

「この「うどんよりそば派」めっ!」

「へもらんちょ!!」

「つまり、あなたは私をきずつけたいのだ」という解釈を、あなたはあらゆる表現に向けることが出来ます。

『出来事の意味は誰が決めるのか(承前)』、帰ってきたKOIするやんごとなきどーすかΩ、http://ameblo.jp/hyorokun/entry-10711720205.html


「君は頭がいいねえ(皮肉)」「かわいいね(皮肉)」


「あんたなんか大きらい」が愛情表現になることもあるわけですからね。

意外とむつかしいです。