□今のひょろの手持ち
01:S:無思想の発見/養老先生
02:Devout:経済成長という病/現代新書
03:N:使える武術(3~8章残)
04:H:PLANETS vol.6/雑誌
05:H:日本人の英語(18/20済)/マーク・ピーターセン先生
□机の上の本
・「論語」の話/吉川先生(12/27済):S
・「いき」の構造(20/190済):S
・職業としての政治:H
・なぜ人を殺してはいけないのか?/永井先生、小泉先生:H
・ものがたりの余白/エンデ:B
・思想地図〈vol.5〉特集・社会の批評(NHKブックス別巻):S
・Ea:やさしさの精神病理
・競売ナンバー49の叫び (ちくま文庫)/ピンチョン/小説:H
・[借]S:はじめての現象学/竹田先生
□さいきん読み終わった本
・[借]生と権力の哲学 (ちくま新書)/檜垣先生:H
・S:悪人正機/糸井さん、吉本さん
・Booster:未来形の読書術/石原千秋さん/ ちくまプリマー
・Ea:吉本隆明 FOR BEGINNERS
・Ea:アニメはいかに夢を見るか/押井守
・Ea:[借]12歳からの現代思想 (ちくま新書)
・逆説の日本史〈2〉古代怨霊編
・悪党の金言/集英社新書
・トゥー・エスプレッソ/マンガ
□増えた本
・S:倫理と無限/レヴィナス先生/ちくま学芸文庫
・経済成長という病/現代新書
・真贋/吉本隆明センセイ
□読みたい本
・七回死んだ男
・健康の味
□読めなかった本
・H:ヒッチコックに進路を取れ
・Ea:こころの底に見えたもの/なだいなだ/ちくまプリマー
□管理に使ってるサイト:読書メーター
http://book.akahoshitakuya.com/u/20858
* * *
今夜はとりあえずホントに報告だけ。
なんか読み進んでいる気がする。
素晴らしい。素晴らしいことのように思えるが、
吉本センセイがご自身のことを回顧して仰ったように、
ぼくにしても「ウシロメタイ」のである。
まあ、いい。よくないけど、いいよ。
読んだものの傾向だけ簡単に考えておこう。
まずは、吉本隆明本を二冊。
すなわちフォオビギナーズと悪人正機である。
「悪人正機」は、糸井重里さんが聞き手となっていて、
本の全体に二人の流れが直接響いている。
これは大変勉強になる。吉本さんのことばももちろんすごい勉強
になるけど、吉本-糸井の流れを考えたい人にとっても必読であろう。
糸井さんについては「ほぼ日」を参照されたい。
http://www.1101.com/index.html
「悪党の金言」はPLAYBOY誌にて連載されたものを集めた対談本。
保阪正康、内田樹、佐藤優、森達也、島田裕巳、田中森一、
溝口敦、重松清-8人の「悪党たち」が喋る喋る。
この顔ぶれもすごいし、もちろん話は面白いのだが、ほんとうに
すごいのはインタビュアーの足立さんである。
しかし全く、よくもこんなに集め、そしてこんなにも語らしめた。
この本を買ったのはたぶん出た直後で、えっと、2009/01とある。
その間ツンドクの山に埋もれていたのである。
これはね、えっと、「ベッドの脇ヒラ積み」、すなわち第三階層だね。
そっからピックアップしてきた。
本書を購入した時点では、ぼくは現在私淑している内田樹先生の御名を
存じ上げなかったのである。
というわけで、「名前買い」したわけではなさそうだ。
たぶん内田先生の文章を初見したのは、学校でもらった「ちくま評論選
―高校生のための現代思想エッセンス」に「寝ながら学べる構造主義」
のソシュールを解説した章が載っていたのがそうであろう。
「悪党」はほんとに悪い奴ばかりなんだけど、宗教学者の島田さんが
気になる。
島田さんの話の半分は中沢新一だったからだ。
今の若い人にナカザワってすごいよね、と言えば、まずは稀代のセンター
バック、我らが中澤佑二と理解されるだろう。
まあ、それでいいとおもうよ。
でも、クソッタレエイティーズにおいては、ナカザワは中沢新一だったのだ。
中沢新一とオウム真理教の話だ。
「ポア」の件は、島田さんの考えで概ねあっているだろう。
誰の目に見ても明らかだから、何もぼくが改めて賛同を表明するほどの
ことでもない気がする。でも、法的、あるいはそうしたければ道義的責任が
中沢さんにあるのかと言えば、微妙。
ゆとりっ子には、これはどうしても笑い男とダブって見えてしまう。
ぼくみたいな阿呆には、中沢さんがだいぶ危ない、ということで敬遠する
のもひとつの態度だと思うけど…。
でも、糸井さんも内田先生も中沢さんのアースダイバーとか話してたし
なあ。ま、人間と主張は離して考えようということだ。
「トゥー・エスプレッソ」はマンガだけどなめたらあかんで~。
こんな大人なマンガは生まれてはじめて読んだので考えるのがすこし
むつかしい。
ん?…どっきどきだよ!
読書メーターの方にもすこし感想を書いた/けなかったが、
ここでは、「アニメはいかに夢を見るか」の中で言及されていた、押井さんの
「無意識の演技」ということを思い出したらいいだろう。
コーヒーのドリップを見つめる瞳の潤い、立ち上がる薫り。
年季のいったカフェの、少しワックスの剥げかけた木の床を歩く、底に少し
泥のついた革靴のたてる音。
彼の真一文字に閉じられた唇は何を語っているのか?
30代も後半になって、倦怠が深い夫婦(別居中の奥さん美人だよ)の、
愛を描く作品。
ぼくにそんな機微がわかるわけねーだろ!!!
くっそー…とほほ。
報告だけ、と言ったのにね。おやすみ。