夢を見た。
(あんまり眠かったので、四時ごろからさっきまで昼寝を
していた。というか座椅子で眠り込んでいた)
夢の中で、
僕はどこか遠い外国の、静かな街の一角にある
木陰のベンチに横になっていた。
木陰というよりも、なんていうんだっけ?
つる性の植物を柱にからませて屋根にしてあるあれ。
とにかく僕は気がつくとそういうところに身を横たえていた。
そして、これが夢である、という実感があった。
すると、すぐ近くから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「これが夢だとはっきりしてらっしゃる方はいないかしら?
いたらいいんですけど。」
黒柳徹子だった。
僕は慌てて彼女に話しかける。
「あの、僕わかります!これは・・・夢だ。」
「あら、ちゃんとわかってる方がいらっしゃるじゃない。
もう少しお話したいけど、私ちょっと急いでるの、ごめんなさいね」
「いえ。」
「では、よい夢を」
「はい、ありがとうございます。あなたにもよい夢が訪れますように」
僕はゆっくりしたかったんだけど、彼女が行ってしまうと
すぐに目が覚めた。
僕はなぜだかテーブルの上に寝ていて、うつらうつらしていた
ときにこぼしそうだな、と思っていたジュースのビンを、案の定
ひっくり返していた。
座椅子にもジュースがこぼれてしまっていて、
しみになっていた。
僕はテッィシュ・ペーパーを急いで2~3枚引き出して
ジュースの吸い取りに当てる。
テッィシュを滲みて、オレンジ・ジュースは指にひんやりと
冷たい触感を与えた。
テレビではニュースキャスターがなんだか神妙な面持ちで
事件の概要を一語一語かみ締めるように説明していた。
ここで、僕は突然違和感に襲われた。
そう、たしか僕は寝る前・・・・・・テレビを消した!
目が覚めた。
首と肩が重い。まぶたがはれているような感じがする。
お帰り。ここが現実だよ。
明晰夢を見るコツは訓練と慣れだそうだ。
それには夢を細部まで思い出して記録するのがいいってさ。
寝たらお腹へった・・・。