とあるドッグスタイリストの体験談。
そのスタイリストが勤務する動物病院に
二人の女性がやって来ました。
彼女たちは気さくで優しい雰囲気が漂い
とても素直で穏やかでした。
彼女たちはそれぞれ
トイプードルを連れており
そのうちの1頭は仔犬でした。
とても元気で人懐っこく
おてんばでした。

彼女たちは仔犬のワクチン接種で来院し
トリミングの予約も希望されていました。
この時スタイリストは二人を見て
小さな違和感を覚えました。
そしてそれが何なのかすぐに気づきました。

仔犬のトイプードルは飼い主に寄り添い
幸せそうに見えたのに対し
もう一方のトイプードルにはそれが
感じ取れませんでした。
飼い主との間に明らかな距離が出来ていたのです。
犬種も飼い主の考え方も似た者同士の二人。
何が違いを生じさせたのでしょうか。












こんにちわ。
この度は、兵庫ペット医療センターのトリミングに
ご興味を持って頂き有り難うございます。
このブログでは、当院トリマーたちのそれぞれの思いを
集結し書き上げております。
私たちの使命を明確に伝えることで
あなたがここを利用された時、不満や後悔という選択を
されない為にあります。
そしてあなたがここを利用された時、私たちとあなたが
喜びと幸福を分かち合える為にあります。

あなたは今、ご自分のペットを
トリミングに出すサロンを
探されておられるのでしょうか。
もしくは当院のトリミングは一体どんなところなのか。
そんな不安を解消するためにご覧に
なってくれているのでしょうか。
また今も来てくださっている方がもう一度改めて
私たちのトリミングのあり方を確認するために
読んでくださっているのでしょうか。


ありがとうございます。
今まさにこれを読んで下さっているあなたに
巡り会えたことにとても感謝致します。

このブログを読み終える目安は約10分です。

その10分の中で、あなたの大切なペットを
私たちに任せるに値するかどうか。
まずはこのブログを通じてご判断頂ければと思います。












「人と動物の幸せ」
私たちはこの思いを片時も忘れたことはありません。
トリマースタッフ皆それぞれ生まれも育ちも違えど
この思いだけは唯一出会った頃から
共感していることでした。

犬と一緒にいたい。犬を幸せにしたい。
犬と携わる仕事に就きたい。
その思いがどんどん膨らんで学生時代は
高い志を胸に勉学に励み
トリミングの技術を磨きました。




当院設立当初からトリミングは健在でした。
今に思うとあの頃はトリミングの本当の意味や
目的を理解していませんでした。
当時の料金設定はシャンプーセット3500円。
シャンプーカットセット7000円。
現在の2分の1ほどの金額で
トリミングを行っていました。
詳しいご説明をいれると
当院トリマー1人あたりの
1日売り上げ目標は35000円。

8時間労働で換算すると1時間あたり
4375円を売り上げなければなりません。
つまりシャンプー犬種は
1日10頭(1頭あたり1時間以内仕上げ)
カット犬種であれば
5頭(1頭あたり1時間30分仕上げ)が
基準となります。
今思い返すとこの頭数の設定は無理があります。

しかしこの料金設定をしているサロンは
現在もたくさん存在し
むしろ普通の料金設定という認知が一般的です。

ではトリマーはどうやってやりくりしているのか。
大きく分けて2つの理由があります。
1つめは売り上げ目標を低く設定していること。
そしてもう1つは無理をしていること。

トリミングが3K労働(きつい、汚い、危険)
と呼ばれる所以はここにあります。
ペットの排泄物の掃除や、噛まれる危険もあります。
なにより低賃金で多く数をこなすことは
体への負担が大きいです。
低賃金ゆえに雇用形態はアルバイトやパートが多く
社員となっても福利厚生が
しっかりとしているところはごくわずかです。

職務で疲弊しているので休日は
安息を求めるようになり自己啓発や技術を磨くことから
遠ざかろうとし悪循環に陥ります。
仕事に志を忘れ業界を去っていった
同志は後を絶ちません。

当時の私たちはそんな事すら考えず
ただ闇雲にトリミングを行っていました。
つまり無理をすることを選択していたのです。
これが後に大きな過ちを作ってしまうことを知らずに。



既に実感したことですが無理を
やり通すことはできません。
いずれ必ずどこかにしわ寄せがきます。





犬が壊れるか、トリマーが壊れるか。





犬を壊すつもりはない。
何故なら私たちは犬好きであり、犬の味方だから。
ならば、私たちが無理をすればいいいのだ。
私たちが無理をして犬と飼い主にかかる迷惑や
負担を防ぐことですべてが丸く収まるのだ。


そう考えていたあの頃は
どこかおかしかったのかもしれません。
自分の足元さえも見れていなかったのだから。




一日の休憩時間は皆無。
朝9時から夜中の10時まで働き通しでした。
当時は頭も相当麻痺しており
夜中まで働く自分はかっこいいとか
偉いなどと勘違いをしていました。
全くそんなことないのに。
あの頃の自分たちはまるで機械のようでした。






そしてその結果。






私たちではなく
犬が先に壊れたのです。





トリミングにくる度にガクガク震えながら来る犬。
テーブルに乗せた瞬間気絶する犬。
来る度に狂暴性が増し鎮静剤が必要になった犬。


ここのトリミングに笑顔で
やってくる犬はいませんでした。




私たちは犬の為にやっているのに。
犬が好きで始めた仕事なのに。
何故犬は私たちを敵を見るかのような目で
睨み震え怖がり嫌がるのだろう。
いや!これは私たちのせいではない。
何故なら私たちは犬の為にやっているのだから!
きっと誰かが悪いのだ。

飼い主が。

部下が。

上司が。

業界が。





犬自身が。





そして自分の考えに固執し続け
最悪の結末が訪れます。
トリミングを利用していた犬が
病院で入院した時のことです。
残念なことにその犬は入院中に
亡くなってしまいました。
最後にあいさつをした時の飼い主様の一言。

今でも忘れることはありません。







「一番嫌いな所で亡くなって・・・」







この言葉を聞いたとき
ナイフで胸を何度も突き刺されたような衝撃と
頭にポカンと穴が空いたような虚無感が
同時に襲ってきたのを覚えています。


自分達の行いは微塵も飼い主と犬に響いてなかった。
それどころか私たちは敵視されていた。
犬が好きで始めた仕事なのに、犬に嫌われてしまった。



この時。
大きな過ちを犯してしまったことに
ようやく気づいたのです。



誰かが。

ではなく


私たち自身が悪かったのだと・・・。



















































いや!


このままではいけない。
変わらなければ!




このままでいいはずがない。








それから私たちはもう一度
原点を見つめ直しました。
私たちがやりたいことは何だっただろう。
自分自身が本当にやりたかったことは?









そうだ。私たちは



動物が好きだ!

犬が大好きだ!

ペットの味方でいたい!

ペットの幸せを願う飼い主を応援する人になりたい!


そう思っていたはずだ。
もう裏切らない。
私たちはペットと人に幸せを届ける仕事がしたいのだ!



変わる。


変わらないといけない!



まっすぐな志を抱いていたあの日の自分に。












それから。



2015年6月1日から
トリミングの料金体制を一新しました。
私たちが犬と飼い主様の為に出来ることは何なのか。
それを徹底的に考えサービス内容を再構築しました。

ご理解ある飼い主様たちに背中を押され
今日まで仕事が出来ていることに
私たちは本当に恵まれているといつも実感しています。













今では犬が私たちに尻尾を振って
迎えてくれるようになりました。
トリミングを嫌がる犬には無理に施術するのではなく
犬の目線にたち
その子のペースに合わせて行っています。

最低でもお預かりは3時間頂くことを決めました。
その間ずっとトリミングをするのではなく
休憩時間を取り入れたり
犬と遊ぶ時間に使って楽しく来てくれるような
環境を作りました。

飼い主様にはペットにとって最適な提案や
相談をしてトリマーの域を越え
ペットと飼い主の絆を強くする
良きコンシェルジュに励んでいます。

料金は事実上、以前より倍の金額になりましたが
人とペットの幸せは倍以上になっていると
確信しています。

そして私たちはここで満足するつもりはありません。
私たちは常に学び、成長し、還元していきます。
より明るい朗らかな未来を築くために。
より多くの笑顔を届けられるように。
当然、私たちが過去に作ってしまった過ちは
消せるものではありません。
自分達の間違いを気づかせてくれたペットたちに
一生を賭けて実行し証明します。

今度こそ「人と動物の幸せ」というものを。












さて。
冒頭にお話した二人の女性と
トイプードルのお話の続き。

話を伺うとこの飼い主様と距離があった
トイプードルは3才の女の子でした。
飼い主である女性は、お手入れの方法が
よく分からずネットや人づてから得た情報をもとに
見よう見まねでブラシングやシャンプーを
されていたとのこと。

その結果
何故かお手入れの時間になると犬が
逃げるようになったというのです。

仕方がないので捕まえてしっかりお手入れを
してあげようとすると
遂には噛まれてしまったとのことでした。

愛犬に噛まれたショックと、その時の怖さが
忘れられず次第に距離ができてしまっていたとのこと。
愛犬が嫌いな訳ではなく接し方が
わからなくなってしまったと
涙を流し話してくれました。

犬との距離感はこの女性の
「愛犬を大切にしたい」と思う素直な気持ちが
裏返しとなって表れてしまった結果だったのです。






私たちは彼女たちに犬の言い分と
そしてある提案をさせていただきました。




まずは愛情の表現はお手入れに
限ったものではないということ。
シャンプーをすると体が濡れて寒くなり
ブラシをされると毛が引っ張られて痛くなる。

何故そんなことをされるのか訳がわからないまま
自分の身を守るためにあなたを
噛んでしまったのだということ。
愛情のベクトルが違う方向へ向いていただけで
あなたの愛犬は決してあなたのことを
嫌いで噛んだわけではない。

あなたが愛犬にかけるべき愛情とは
犬が喜ぶことを一緒になって喜び
犬が楽しむことを一緒になって楽しむことでなのだ。
犬が嫌がるならば無理にする必要は全くない。
その為に私たちトリマーという仕事があるのだから。



そして、いきなりトリミングをすることは難しいので
まずは怖がりを克服するところから
始めていこうと伝えました。
お二人はとても犬思いの優しい方たちで
すぐに私たちの考えにご理解いただき
まずは週に1回トリミング室に
通ってもらうところから始めました。

これを繰り返していくうちに
トイプードルのワンちゃんは3周目ほどで
尻尾を振って来てくれるようになりました。
それどころか飼い主と犬の妙な距離感もなくなり
以前には見られなかった
笑顔がそこには溢れていたのです。
そのトイプードルも人が嫌いでも
トリミングが嫌いでも無かったのです。

犬の目線に立てず以前の私たちのように
犬に完璧を求めすぎていたのです。

このトイプードルと飼い主様は
今も元気で仲良くトリミングに来て頂いてます。












このように
たった少しのボタンの掛け違いを解いてあげるだけで
人と犬は今よりも
もっともっと幸せに暮らせていけるのです。
その幸せを築くお手伝いができることに
私たちはとても嬉しく思い感謝しております。
















次はあなたの番です。








あなたとワンちゃんが幸せになるために。
私たちにそのお手伝いを
させていただけないでしょうか。







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