今朝お客様をお送りしてサマーハウスにやってきました。
引越しの際に荷物を置きに来たり、掃除をしに来てはいたものの滞在するのは今シーズン初めて。

古い古いこの家は砂地の上に立っているので傾いていたり、ドアの建て付けが良くなかったりとなかなか「快適な」住まいとは程遠いシロモノです。

ペンキは自分たちで塗り(コストがかかるということもありますが大工さんなど業者に頼んでも来る来る詐欺でまずやってこないのです。因みに壊れたドアの取手を付け替えてもらうのに3年かかり、今も納屋の修理を頼んでいますがすでに1年半経っています😑)

修理をこまめにしながら使っています。

もちろんここ最近では新しい家やリノベートしている家も多く、サウナやジャグジー、スイミングプールまで兼ね備えている家も増えてきましたが、
我が家はTVや食洗機もありません、
いえいえ、洗濯機もないのです😅

その代わりはラジオと洗い桶2つで😊

ここへきた当初はこの島を何よりも愛し、嬉々として過ごしているOttoの家族たちを白い目で見てたのは私です。
この暮らしのどこが休暇、ホリデーなんだと思っていました。
海と砂しかないこの場所でどうやって2週間過ごせと…

不自由と感じた生活も今は前よりずっとゆったりと時間が流れ、自由で豊かな時間に変わっていました。

買い物帰りに渡り鳥の旋回を見て秋が近いことを知り、
泳ぎに行った際ブルーベリーが熟していることを砂浜の鳥のフンの色で気づき🫐、
音なく沈むオレンジピンクの夕陽は食器洗いと食後酒のつまみ。
夜はナイトショーのように降り注ぐような星々の間に流れ落ちる星をブランケットにくるまりながらひんやりした空気の中眺める。

不便でつまんなくって何にもないと私に目に映っていた場所は見方と受け取り方で大きく振り子が反対側に振れた。

見ていた目も受け取った心も同じ私のものなのに。