ようやくリハビリの話を。まず足。

私の麻痺は、脳出血による損傷エリアの大きさから言って、主治医曰くかなり重傷だそうだ。そもせも、左足は指先から股関節までどこの関節も全く動かすことが出来ない。発症の時に感じた、左足ってどうやって動かすんだっけというのをいまだに感じるのだ。何故か左の腰だけは少し動かすことが出来るがそれだけである。足なのでPTさんが基本的に見てくれてる。

日々のリハビリは、おおよそ、まず足の筋肉の状態をチェックして。PTさんが足を持って動かしたり曲げたり伸ばしたり、自分では何も動かせないので、ほぼそれに終始する。立ち上がりの練習もするが右しか動かないので、右脚1本で立ち上がって立つという形。当然バランスの取り方が重要になる。ここから、かなりうるさく姿勢の悪さを指摘されるようになる。姿勢を注意されるなんて小学生以来のことだ。私は普段仕事をしてるときも、椅子には浅く腰掛けふんぞり返るような格好で机の上のPCを操作するというのを長年続けてきたせいで大分猫背になってて姿勢が悪いらしい。まずは背筋を真っ直ぐ伸ばして、とさんざん言われた。あと身体をまっすぐにと。自分では真っ直ぐのつもりなのだが鏡で見ると微妙にに右か左に傾いてる。これは麻痺のせいなのかどうなのか? しかも、背筋を真っ直ぐにしようと力を入れると後ろに少し反ってしまうそうだ。それでは立ってるときにバランスが悪いということで硬い壁に背中をぴったりくっつけるようなつもりで背筋を一旦伸ばした後背骨の上の方だけを少し前に丸めるようにするとよいそうだそんな背骨の動かし方やったことないしどうすればよいかも分からないので、言葉で分かっても実践が難しい。もうひとつは骨盤が寝てしまっているのでこれを前に起こすことPTさんが動かしてくれるので、それでどう言う形に動かせば良いかの感覚を覚えて、段々出来るようになってきた。骨盤を起こすこと膝の上、腰の上に身体が真上に乗って体重を支えられるらしい。

で立ったときもう少し左膝を伸ばして、とか言われるんだが動かせないのにどうすりゃいいのという感じ。更にトイレに行ったときを想定すると、右脚で立った状態から、ズボンと下着を下ろさなければならない重心の高さが変わるので旨くバランスを取らないとよろけてしまう。それでもあげる方は意外にバランスが崩れにくい。これらの動作が自分でしっかり出来ないとどうなるかというと、ズボンと下着の上げ下げを解除のために付いてきている看護師さんなどにお願いしなければならない。向こうは慣れてるとは言えこちらは心理的な抵抗もある。とは言え自力で出来るようになるのはなかなかハードルが高いのである。立ち上がる時も片足だからといって力任せに立つと最後勢い余って飛び跳ねるようになってバランスを崩すので、出来るだけゆっくり立ち上がるのがようそうだ。この時身体を真っ直ぐにして骨盤を起こし背筋を伸ばすのを忘れてはいけない。その姿勢から腰のところから上をゆっくり前に倒し丁度良いところで立ち上がると、意外と楽に立てる。私はゆっくり綺麗に真っ直ぐ立ち上がれるようになるまでかなり掛かった。今でもダメ出しを食うことはある。座る時もゆっくりで途中でめんどくさがってドスンと座ると怒られる。