渋谷アップリンクで幸せの経済学
という映画を観てきました。
グローバリゼーションの結果、
格差を助長し、貧困や環境問題、資源・エネルギー問題、
地域コミュニティの崩壊などを引き起こしたことを非難し、
逆にローカリゼーションへと舵を切ることを説いています。
経済成長のジレンマ(経済が成長しないと失業率が増加し、成長したとしても環境問題などを生じること)
に対しても一石を投じています。
■所感
発展途上国の多くが、先進国においつこうと、
経済成長を望んでいる。
でも、正直、日本がそれほどいい国だとは思わない。
モノはあふれて便利である一方で、
人と人とのつながりが希薄になった。
いじめ、児童虐待、ひきこもりなんてどこにでもあるし、
うつ病の人は多いし、毎年3万人が自殺するし、地域コミュニティが崩壊して孤独死する老人も多い。
それに、資源を浪費するから持続可能ではない。
それに引き替え、発展途上国の人たちは、
モノはなくて貧しいかもしれないけれど、
家族やコミュニティの絆は強固だし、
うつ病の人や自殺をする人は少ない。
みんないい笑顔をする。
そして持続可能性ではもちろん先進国を上回る。
どちらの社会が幸せか。
僕は発展途上国でモノがない暮らしをしている方が、
幸せなんじゃないかと思う。
(ただし、深刻な人権侵害のある国をのぞく)
20代のころは、発展途上国の人は貧しいから、
彼らの生活を改善すべく奔走できたら幸せだと思っていた。
でも、本当にかわいそうなのは、
むしろ日本人の方なのではないかと思い直し、
海外の問題よりも国内の問題に注目するようになった。
そして、この映画を観て、
国内の問題を解決する糸口を見つけた気がしました。
最高におすすめです。