アサシンクリード シンジケートをクリアした | KMのゲームブログ

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購入して序盤を少しプレイしたきり、長いこと積みゲーになっていたアサシンクリード シンジケートでしたが、オリジンズを購入したのを機にプレイ再開。

70時間ほどかけてクリアしました。確かゴールドエディションを買ったと思いますが、凶悪事件のDLCはシーズンパスに含まれていないのか未所持。

若きコナン・ドイルが協力者にいるらしいので少し気になりますが、探偵系のミッションならまあやらなくてもいいかなと。

 

 

(※)特にDLCの感想は画像含めてネタバレ満載なので、未プレイ者の人は見ない方が良いかと思います。自己責任でどうぞ。

 

 

 

舞台はヴィクトリア女王治世下の1868年のロンドン。田舎町を守護していたエヴィーとジェイコブの双子の姉弟アサシンがロンドンの解放を目指してテンプル騎士と戦うお話。

弟のジェイコブが悪事を働くテンプル騎士の情報をつかんで暗殺、姉のエヴィはエデンの果実の捜索をしていく感じの役割分担。

大抵の場合はジェイコブの暗殺した相手が病院や企業の責任者だったりして組織機能が停滞。次の章で一般市民が困っていることが発覚してエヴィが後始末していくような流れになっています。

産業革命で労働者階級が生まれて組織が巨大化したことで、過去作よりも暗殺後の問題が大きくなるということなんでしょうね。

過去作の敵対組織というと大抵は軍や教皇といった一般人の生活にはあまり関係ない組織だったのもあるかもしれません。

インド人アサシンのヘンリー・グリーンが主に後方支援担当。そしてエヴィと良い仲に。

協力者としては進化論で知られるダーウィンや、電話の発明で知られるグラハム・ベル、のちに切り裂きジャック事件の捜査を担当する刑事のアバーライン、インドのシク王国の最後の君主であるドゥーリプ・シングたちが登場します。

 

 

ジェイコブの活動によってロンドン市内が混乱し、その尻ぬぐいをしていたエヴィ。

徐々に姉弟の対立が決定的となっていきます。兄弟喧嘩というのはよくある話ですが、最終シークエンスまで似たような展開が続くのであまり起伏がないような印象を受けましたかね。起承転結でいうと転の部分が薄い感じ。

せっかくの姉弟アサシンだったので、終盤の入口前に和解してマスターアサシン相当の2人が協力・連携すればこんなにもスマートに任務を遂行できるのか!みたいなのを見たかったですね。

たまーに出てくる2人のターゲットをそれぞれで同時に暗殺して突破するみたいなのをさらに高度化した感じのイメージ。

通常のクエストでも連携できてしまうと簡単になり過ぎるので、専用のイベントクエストみたいなものになるでしょうけど。

 

 

メインストーリーとは別に、ロンドンの各地域のテンプル騎士団関係者を排除して彼らの力を削いでいくという設定。

ギャングの拠点を壊滅させたり、賞金首を警察に届けたり、児童労働をさせている工場から彼らを助けたり。

今まで殆ど意味のなかった任意クエストにも意味を持たせたのは上手いやり方かなと思います。

報酬で味方のギャングが強くなったり定期収入が増えたりということでストーリーとは別に恩恵も受けられますのでプレイする際のモチベーションにもなりました。

実際はロンドンの街の6割前後を解放したあたりでレベルがカンストしてしまうので、次第に作業的な感じになってきたのが少し勿体なかったですかね。

 

 

そんなこんなで本編部分は第一次大戦DLCも含めてシンクロ率100%を達成。警察官の馬車を乗っ取るといった感じのチャレンジのような項目は半分ぐらい手つかず。
収集系アイテムは2や3の頃に比べて素直な位置にあることが多くてそれほど苦戦しなかったですかね。

動画を見ないと取り方が分からないようなものは過去作に比べると少なかったので、収集品は単に数が多いだけとも言えます。

 

フルシンクロを達成するために大半のクエストに設定されているミッション(目標)が意地悪なものが結構ありましたかね。

クエスト攻略が難しいというよりは、ミッション成功・失敗の判定がチェックポイントの直前にあったりして、クエストの最初からやり直さないといけないようなやつという意味合い。

終盤やDLCのクエストに設定されているものは特に顕著。

バグや読み込みエラーで物理的にやり直すしかない場面にも結構な頻度で遭遇しましたし、終盤のクエストは次のチェックポイントまで10分近くかかるようなものが多いのでシリーズで一番げんなりすることが多い作品でした。

NPCや馬車の挙動がおかしくなったりするのは今作ではかなりマシな方のバグ。それがイベント関連のNPCだったりすると話が進まなくなりますが、それすらも大したことがないかのように思えるほどプレイに支障をきたすバグが目立ちましたね。

 

 

過去作にもオーパーツ気味の便利道具はありましたが、今作のロープランチャーはオーパーツ具合でいくと殿堂入りかも。

射程はおよそ40メートル。一度引っ掛かると基本的に外れることがなく、傾斜40度以上あるような低所から高所へも謎の力でスイスイ登っていけます(いわゆる壁登りとは別)。

ロープの両側を固定できる場所でないと使えないので万能というわけではありませんが、広大なロンドンを探索するには便利でした。

高所登りが一瞬でできるようになったことで、頭上からの暗殺やそこから逃走するのが物凄く簡単になったのは良し悪しですかね。

 

 

第一次大戦DLC。ジェイコブの孫娘のリディアを操作します。

アクションやモーションなどはエヴィーとおそらく同一なので本編と似た感覚でプレイできると思います。本編の頃のような町のアップグレード関連(商人やギャング、馬車など)の恩恵はないのであまり無茶はできませんけど。

ジェイコブとエヴィーの2人から英才教育されたということで、優秀なアサシンという設定。のちに首相になるウィンストン・チャーチルに協力する感じのポジション。1916年設定なので、チャーチルはガリポリの敗戦の責を取る形で海軍大臣を罷免され、陸軍大隊長などを経てロンドンで政治家としての再起を図っているあたりの時期。

ロンドンに潜り込んだドイツの密偵を排除したりするのがチャーチルから与えられた任務。防諜活動ということでアサシンらしいとも言えます。

それとは別に謎の宗教団体の活動が確認されており、その調査や対処が第一次大戦DLCの担当範囲。

先駆者である「ジュノー」の語りで、謎の活動をしていたのは「賢者(ジュノーの夫の転生体)」の仕業であることが分かりますが、この設定を覚えている人がどれだけいるんでしょうね。

 

 

正確な型は分かりませんがマークⅠ~Ⅲあたりの菱形戦車や装甲車両も各地に配置されています。

16年の段階で生産されている戦車はマークⅠ戦車が150両、マークⅡが50両、マークⅢも50両生産だったはずですが、貴重な戦車を前線に配置しなくて良いんですかね。

兵器関連というと、高射砲を用いてドイツの戦略爆撃を撃退する任務も受注できます。

 

冒頭のムービーでいきなり「シンクロ解除 進入禁止エリア」というのが繰り返されて全くプレイできなくて大いに困惑しました。ゲームを再起動すれば大抵は直るんですが、今作はこの手のエラーにイライラさせられることが本当に多かったです。

総プレイ時間70時間のうち少なくとも1時間ぐらいは読み込みエラーや進行不能系のバグに対処していた気がします。

 

 

切り裂きジャックDLC。本編から20年後の1888年が舞台。

20年前の本編の頃とは違って警察との協力関係も薄れていて、ギャングに絡まれたりすると無抵抗であっても警官たちも襲ってきます。

切り裂きジャックがロンドンを恐怖に陥れる中、行方不明になったジェイコブを探すために、久しぶりにインドから戻ってきたエヴィーを操作することになります。

弟子を育てる立場になったジェイコブでしたが、このDLCでの出番は冒頭とラストに少しだけ。もう少し彼に魅せ場をあげても良かった気がします。

 

20年後という時代の変化で教団的に暗殺することが難しくなったということなんですが、正直今さら?という印象。

本編の時点で見せしめ的に頭に銃弾をぶち込んで周囲を怯ませたり、生きていたとしても後遺症が残るであろう関節技を極めたり、市中で馬車を走らせて街灯を薙ぎ倒したり一般市民を跳ね飛ばしていた人たちがそれを言うのかと。

2のエッツィオの頃は必要最低限の攻撃で的確に急所を突くという感じのアクションでしたが、3以降は格闘ゲームの魅せプレイとでも言わんばかりに10回以上も滅多刺しにしていたわけなので。

そんなこんなでエヴィーたちはインド仕込みの「恐怖」というコンセプトの技を用いて極力人を殺さずに任務をこなすようになっていたようですが、一方で弟子のジャックは……という流れ。

 

やけに「信条」という単語が強調されていたので、信条を時代に合わせて変えることができたエヴィーたちと、古い信条を変えられなかったジャックといった描かれ方なのでしょう。

 

ストーリーの途中でジャックを操作する場面が数回ありましたが、ひたすらに悪趣味。

彼の残虐性というか異常性を強調したかったのでしょうが、過剰な殺傷行為でいえばエヴィーたちの攻撃アクションも大して変わらないです。

何度も殴りながら腕の関節を逆に極めて肩を蹴飛ばして数回ぶん殴って膝を蹴飛ばして首の骨を捻って落とすみたいな。そこまでやる必要ある?みたいなフィニッシュアクションが今作は特に多かったかなと。

3か4あたりだとフィニッシュムーブの途中に他の敵が攻撃してきたりもしましたが、今作はそれもない(厳密には無敵になるので気にしなくて良い)のでその辺りもしっくり来なかったですかね。

動きに無駄が多いというか、エレガントではないというか、暗殺術としてのスマートさが感じられないというか。

ブルータル・テイクダウンに至っては10秒以上も他の敵に背を向けたまま一人をこれでもかと殴り続けますし。周りのギャングや警官はビビってないで銃撃ちなよと思いましたとさ。

そんなこんなで自分たちはあの凶悪な殺人者とは全然違いますけど?みたいな態度には違和感を覚えます。


 

 

ミッションは全体的にプレイヤー側に複数の制限を設けて難易度を上げているものが多くて、個人的には全く好きではない部類。

ブルータル・テイクダウンなどの「恐怖」が利用できるミッションはまだ良いですが、そうでないミッションは大渋滞している道を敵に見つからないようにのろのろ走らされたり、事実上攻撃してはいけないギャングたちを避けながらターゲットを拉致してうろうろ歩き回らせたり。

ひたすら爆弾を投げて敵を怯ませ続けるのが最適解のクエストだったり(大赤字)。

依頼人の話を聞いている間にターゲットが遥か遠くに移動していてミッション失敗になったり(依頼人の話を無視してすぐに追いかければ間に合う系のやつ)。

ミッションを開始した直後にターゲットを見失ったと言われて何回受注し直しても永久にクリアできなかったり(多分バグ)。うーん。

 

 

謎の多い切り裂きジャック事件をアサシン教団という設定を活かして解釈したストーリーは面白かったですが、DLCのゲームプレイ部分というかミッション周りはかなり微妙。

多数の深刻なバグと、アサシンにこれでもかと課せられた制限と、顔を見るなり銃をぶっ放してくるギャングたち(警察官は殆ど対応しない)で印象は悪いです。

プレイしたシリーズ過去作品(1とクロニクル以外)の中では唯一シンクロ率100%にせずにプレイをやめた作品(DLC)。だいたい読み込みエラーとバグのせい。

 


悪いことばかり書きましたが、ロンドン市内の解放クエストだったりロープランチャーによる高所への快適移動など、深刻なバグがなければ満足できる作品だったんだろうなとは思います。

制限なしで移動したり好き勝手に暴れて良いミッションは真っ当に面白かったので。

未だに読み込みエラーや進行不能系バグなどが頻発するので正確な評価は難しい作品ですかね。

性能的にはかなり余裕があるゲーミングPCで、映像品質を「標準」まで落としてプレイしていたのでロード時間は数秒。そのあたりへの不満は特にありません。

プレイできなくなる場面に結構な頻度で遭遇するという意味では落第(45点ぐらい)かもしれませんし、シリーズで一番強いかもしれないぐらいまでプレイヤーや味方が強化されるので、観光ゲームあるいはアクションゲームとしては良作(75点ぐらい)と言えるかもしれません。

深刻なバグ・エラーにどれだけ遭遇したかで印象と評価がかなり変わるゲームだと思います。

 

といったところで、今回はここまで。

この前のセールで買ったオリジンズをすぐにプレイするかは未定。

HOI4がDLC導入と小規模アップデートで挙動が変わっていたので、ソ連動画の撮り直しおよび編集し直しを先にやりたいなあと思っているところ。