Arsenal of Democracy 1936年フランスプレイ | KMのゲームブログ

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AODのVer.1.07、1936年シナリオのフランスで対ドイツ勝利を模索するプレイ。

 

 

・ゲーム開始直後~1939年8月頃までのフランス立ち回り。

フランスでヴィシー政権イベントを発生させずにドイツ打倒を目指す場合、フランス本国の防衛は絶対条件となります。考えられる方策は大きく2つ。

一つはマジノ線をベルギー北端の海岸まで延長し、独ソ戦が始まる1941年夏(~1942年夏頃)まで耐え抜き、ドイツの戦力が手薄になったところで反撃するというもの。

もう一つは、マジノ線に頼らず機甲師団や対戦車砲などでドイツ陸軍と真っ向勝負を挑んで勝利するというもの。

普通にプレイしているだけでは、平時補正ペナルティや不満度上昇イベントで戦車生産に割けるICが安定しないという問題があります。

同盟や独立保障を利用した平時補正解除や政治体制の変更などのテクニックが必要と思われます。

 

今回は簡単そうなマジノ線を延長して耐え抜くプランで進めます。

 

 

 

●外交、貿易、諜報

・石油その他の資源はアメリカおよび連合国から輸入。

→貿易に関しては序盤から委任していても特に困りませんが、輸出禁止項目の設定などでの微調整は必要。ドイツとの戦いではまとまった数の機甲師団が必要になるので、石油の確保は最重要事項。

 

・外交は主にイギリスと技術交換するぐらい。

→基本型~~ぐらいまでの技術はイギリスやカナダが無償で青写真を提供してくれます。画面右上の通商通知は期限付きなので打診を見逃さないこと。

 

・諜報は特に何もしません。自国にスパイを待機させておくぐらい。

 

・平時補正ペナルティの早期解除も狙わない至って普通のプレイ。


 

●開始直後の軍事面

・陸軍の初期付属旅団は野戦砲以外は全て解体。

→あとで砲兵旅団を付属させます。

 

・海軍は輸送艦を残して全て解体。

→制海権は英国のロイヤルネイビーが確保してくれるので必要ありません。

 

・空軍は保持。

→最初から配備されている数だけではドイツ空軍に太刀打ちできませんが、空軍に関しては英国空軍がいるので増産しなくても一応なんとかなります。

 

・フランス領インドシナ(現在のベトナム、ラオス、カンボジア)及びアフリカ、中東にいるフランス軍は枢軸国との戦争が始まる前に全てフランス本国に撤収。

 

・初期からいる騎兵師団4個はフランスの南海岸の防衛に配置しておくと良いです。

→イタリアがマルセイユ辺りに頻繁に強襲上陸してくるので、沿岸要塞を3段階目あたりまで作っておくと安心。

フランス南海岸のプロビはイタリア国境を除くと5つあるので、空襲で消耗した部隊と交代させながら7~8師団で担当すると良いでしょう。

 

・イタリア国境2プロビは最初から3~5段階目まで要塞化されているので、初期配備されている計6個師団だけでも防衛可能。

→イタリアは強襲上陸でフランス南海岸から襲ってきますが、わざと敵をフランスに上陸させて何度か包囲殲滅しているとイタリアの人的資源が枯渇します。

 

 

●研究

・歩兵と火器・装甲技術、陸軍ドクトリン、産業や暗号系の技術を優先的に研究。

→前倒し研究は史実年の1年半前ぐらいが開始目安。

ただし、歩兵生産開始までに少しだけ余るICで砲兵旅団とマジノ線の延伸要塞化を進めたいので、1938年式の野戦砲と発展型生産技術の技術開発は初期から研究。ドイツの精鋭に対抗するために39年式歩兵と40年式以降の中戦車+自走砲の技術も早めに欲しいところ。

 

・空軍は迎撃機や戦術爆撃機、戦闘機、CASあたりが研究・生産候補。

→実際のところは空軍を増やさなくても英国空軍がなんとかしてくれます。

 

・海軍は対ドイツでは不要。

→英国海軍が圧倒的な力を発揮して制海権を確保してくれます。

 

 

●生産面

・首都のパリや資源産出地を中心にインフラ整備。

→平時補正によるICへのペナルティと、民主主義特有の不満度イベントが大敵。

 

・マジノ線を北に延長(具体的にはダンケルク、リール、ランス、ヴァランシエンヌの4プロヴィンス)。

→「発展型生産技術」の研究が終わり次第、すぐに生産ラインの最上部に陸上要塞を配置。

オランダ、ベルギー達が食われる前に5段階目あたりまで要塞化を済ませて歩兵を配備、あとは同時並行で要塞化と歩兵の増産を進めていく形。

 

・上記4箇所の要塞化が3段階目あたりまで進んだころを目途に歩兵師団を3ライン以上で生産開始。

→オランダ、ベルギー、ルクセンブルクのベネルクス三国は1940年5月ごろまではドイツに食われないので、マジノ線の延長工事よりもまずは歩兵の生産を優先させたほうが良さそう。

 

・1938年式の中戦車と自走砲が研究できたら戦車師団(中戦車)+自走砲を1ライン以上で生産開始。

→マジノ線の要塞の北部延伸が完了するまでは要塞に配置しておくと突破されにくくなります。

 

・平時補正ペナルティと頻発する不満度イベントでICがカツカツですが、最低でも改良に5~10程度のICを割いておいた方が良さそう。

 

・ドイツとの開戦後は改良だけでなくプロヴィンス補修や戦力補充にもICを割いておくこと。

→修繕を忘れていると要塞の防御効果が低下したまま上昇しなくなるので、波状攻撃による力攻めであっさり正面突破されます。

 

 

 

具体的な配置。

画像は独仏戦開始から1年ほど経過した1940年9月の様子。元々あったマジノ線要塞は最初から10段階目までの建設が完了している状態なので、1936年式の歩兵+砲兵旅団を10個師団ずつ配置しておけばまず突破されることはありません。

ただし、初期配置の歩兵は1918年式(第一次大戦終了時)の装備なので、交戦開始までに必ず改良しておくこと。

2世代か3世代前の旧式装備のままでは20個師団で要塞に立て籠もってもドイツの機甲師団にたやすく突破されてしまいます。

なお、イタリアの枢軸加入はベネルクス三国が食われた後なので、ベルギーの川があるプロビで粘ることでイタリアの参戦タイミングを調整できます。

 

 

フランス南部の様子。

今回のプレイではスペイン内乱は共和派が勝ったので、スペインとの国境はしばらく兵を配置していませんでした。

スペインも戦況次第では枢軸入りしてしまうので、ドイツ国境や南部海岸の防備とあわせてスペイン国境も固めておく必要があります。

 

 

 

1940年9月のアフリカ戦線の様子。

フランス軍は完全に本国に撤収しているのでイタリア軍に席巻されています。

アフリカ地域はICや資源の観点からは殆ど旨味がないので、好きにさせておいても特に問題ありません。

放っておいても余程のことがなければイギリス軍が優勢になります。

 

 

1941年11月の様子。

期待していた独ソ戦は始まらず、ソ連には冬将軍が到来。

要塞の生産ラインを破棄するか迷っていましたが、渋々マジノ線延長の要塞化工事を継続しているところ。

フランスがマジノ線を突破されずに国境を維持しているため、ヴィシーフランスのイベントが発生していません。従って1940年5月以降は史実とは大幅に異なる展開。

 

 

1942年9月、ソ連の方からドイツに宣戦布告。

この頃にはソ連軍に発生していた粛清ペナルティ(士気低下など)が戦争準備イベントによって解除されており、ICや戦力を全く損失していないソ連の快進撃が始まりました。

なお、ヴィシーフランスイベントが発生していない影響で、日本の仏蘭領土要求のイベントが発生していません。そのため、日本に対するアメリカの石油禁輸イベントも未発生。

真珠湾奇襲も起こらなかったため太平洋戦争も発生していないという、欧州と中国以外はわりと平和な世界。

 

 

ソ連の宣戦布告から3日後、フランス戦線にいたドイツ軍の半数ほどが対ソ連の東部戦線に引き抜かれていきました。

 

 

 

1943年4月時点での各国の損害比較と打撃比較。

マジノ線に引きこもっていたフランスはほぼ無傷。ドイツの8分の1以下の損害。

冬を挟んだこともあって、独ソ国境にはまだ大きな動きは見られない状態。

 

 

1943年6月、時期や良しということで、ついにフランス軍の反攻開始。

マジノ線~ジークフリートラインを挟んで睨み合いが続いているドイツ国境を迂回してイタリア南部から進撃。

とりあえず首都ローマを占領してイタリアの備蓄物資を頂いておきました。

 

 

マジノ線に配備していた戦車師団と山岳師団を引き抜いてイタリア戦線に配備。

イタリア北部からドイツ南部地域に侵攻。

同じころドイツの東部戦線はソ連陸軍によって完全に崩壊。

ジークフリートラインに籠るドイツ軍も砲撃で耐久を削られつつあり、フランスとソ連のどちらが先にベルリンを占領するかの競争になっています。

 


1943年12月。

ベルリンは確保したものの、ドイツに奪い返された土地をソ連が占領したのでベルリンのフランス軍は孤立してしまいました。

ジークフリート要塞を突破したフランス軍が徐々に包囲の網を絞っているところ。

軍の通行許可も得られそうにないですし、戦略的再配備もできなかったので役目を終えたということにしてベルリンに取り残された戦車師団は解体しておきました。

 

 

1944年3月11日、ドイツ併合。

同時にフランスが制圧していたオランダとベルギーの土地を返還。

厳密には2月中旬にはドイツの併合条件を満たしていましたが、何かイベントがあるのかと思ってしばらく待機していました。

 

 

今回の世界線では殆ど消耗しなかったソ連と戦うのは困難と判断してここでプレイ終了を決意。

最後にnofogコマンド(≒チート)でソ連の部隊配置を覗いてみたところ。

アフリカ戦線の敵は陸軍が壊滅したイタリア軍と寡兵のポルトガル軍しか残っていないので割愛。

 

 

1944年4月2日時点での各国の陸軍比較。

ソ連軍の陸軍師団数が400超。

1941年に独ソ戦が起こらなかったので開戦直後にドイツ軍に追い越し殲滅/包囲殲滅されていない影響ですね。

英仏併せても陸軍は200個師団ほどなので、やはりソ連と戦わなくて正解でした。

 

 

海軍比較。

日本、イギリス、アメリカの3トップは相変わらず。

太平洋戦争が起こっていないので日本も消耗しておらず、アメリカも本気を出す前といった感じでしょうか。

 

 

空軍比較。

損害の少なかった日本、アメリカ、ソ連あたりがそのままトップ3。

イギリス空軍はとてもよく戦ってくれました。

フランス空軍は結局初期配備のもの以外には増やさなかったので、最終的には5個だけ残りました。

空軍を増やさなかった代わりに対空砲を配備してみましたが、いかほどの効果があったのかは不明。

独ソ戦が始まる前にきちんと損害比較を確認しておいた方が良かったですね。

 

 

損害比較。

敗戦国のドイツがぶっちぎりで損害トップ。

ソ連も戦闘期間が2年弱だったことを考えるとかなり被害が大きい方だと思います。

マジノ線に引きこもっていたおかげで、フランスは4年近く戦っていたわりには戦力を温存できているかと思います。

 

 

打撃比較。

ソ連、ドイツ、日本、イギリス、フランスと続いています。

 

 

ポイント上では連合国の勝利。

実際にここからソ連と英仏が戦い始めるた場合、要塞に引きこもるか核でも使わないとまず勝てない見込み。

アメリカと日本を連合国に引き込んでようやく互角ぐらいでしょうか。

 

 

といったところで、今回はここまで。

最初はインフラ修繕と装備改良を怠ってあっさりドイツ軍に敗北しましたが、wikiを見ながら試行錯誤するのが面白かったです。

次はドイツを倒したあとにソ連も倒してみたい気はします。