いつも展覧会を観に行くのが会期終了ギリギリになるということを、
昨日のブログに書きました。
その反省と言うわけではないのですが、
先日、季節を先取りして梅を観に行きました。
結論から言うと、少し早過ぎたのかもしれません。
普通咲きの梅は、まだつぼみの状態のものが多く、
開花しているのは少ないように感じました。
私が行ったのは、京都市右京区にある梅宮大社。
まさに“梅の名所”を連想させる神社名です。
実際に梅宮大社にある梅の木は約450本と、京都市内では二番目に多いそうです。
(一位は北野天満宮の約1500本)
桜の場合はソメイヨシノ一種類だけを植えている所が多いのでしょうが、
梅は早咲き、普通咲き、遅咲きと、様々な種類の木が植えられているみたい。
そのため、450本の梅があると言っても、
それが一度に全部咲くわけではないのでしょう。
梅宮大社でも早咲きの梅は盛りを過ぎ、もはや花が枯れかけているものもあり、
遅咲きの梅はまだつぼみも付いていないようでした。
花が少なかったせいか、それほど多くのお客さんはいなかったようです。
特に有料エリアの神苑(庭園)には、拝観者の半分ぐらいしか入っていません。
当然、満開の桜のような派手さはなかったのですが、
静かな気品というか、遠慮がちの美しさを感じることはできました。
一本の同じ枝に、白とピンク、二色の花が咲いている梅もありました。
梅の花の背景に池や純和風の家屋が見えるのも、風情があっていいですね。
実際に、見頃を迎えるのは、来週末か再来週末あたりでしょうか?
今週末の3月5日(日)には「梅産祭(うめうめまつり)」と呼ばれる
祭事も開催され、にぎやかになりそうです。
ただしこのお祭りは観梅系のイベントではなく、
子宝祈願、安産祈願のお祭りという話もあります。
さて、この若宮大社の最寄り駅は阪急嵐山線の「松尾大社」駅。
同姓のよしみというわけではありませんが、
私も松尾大社の方には、過去2回ほど行ったことがあります。
しかし、梅宮大社は今回が初めてでした。
松尾大社もそうですが、梅宮大社も“お酒の神様”として有名です。
四柱お祀りされている御祭神のうちの一柱が酒解神。
つまり、酒造の守護神とされる大山祇神(おおやまづみのかみ)なのです。
そのため、関西の酒蔵がそ各々の酒樽を奉納していました。
境内で目を引いたのは、大きな絵馬。
酉年だからだと鶏の絵というのは当然ですが、
古風な鶏ではなく、ポップな鶏の姿というのが意外でした。
苔むした狛犬は、標準的な“浪花狛犬”タイプでしょうか?
さて、この梅宮大社、最近は別の要素で注目されています。
それは、境内で15匹ほどの猫が飼われているということ。
特に社務所付近ではよく見かけられるようで、
いかにも猫が好みそうなクッションなどが置かれていました。
おみくじやお守りと一緒に、オリジナルの猫の絵はがきも売られています。
知る人ぞ知る、猫好きの聖地ですね。
元々は住職さんが飼い始めた一疋だけだったのですが、
野良猫や捨て猫も飼うようになり、今のように増えたそうです。
私が行った時に出会えたのは、この白い猫と
もう一匹、同じような体格の白猫だけでした。
もしかしたら、兄弟かな?
この神社の近くで、うまくて安い鰻を食べられるお店を見つけたので、
またいつか訪れて、もっと多くの猫と会いたいと思います。
■梅宮大社■
住所:京都市右京区梅津フケノ川町30
交通:阪急嵐山線「松尾大社」下車、徒歩約15分
料金:無料(ただし神苑は大人550円)
電話:075-861-2730
HP:http://www.umenomiya.or.jp/