先週の土曜日は、私の誕生日でした。
50代半ばともなると、さすがに誕生日が嬉しいとは思いません。
むしろ、「ああ、また無駄に年だけ取ってしまったか」という思いが強いかも。
何かを成し遂げた人なら、そう考えることもないかもしれませんが、
この年になってもまだ何かを作り上げたという実感が持てない身では・・・

とはいえ、振り返ってみると、「ここまで来たのか」と思えることもあります。
私の場合は、雑誌「美術屋・百兵衛」がそう言えるのかもしれません。
もちろん大きなことを成し遂げたとまでは言いませんし、
何かをできたとしても、もちろん私一人の力でやったわけでもありません。
ただ、2007年にこの雑誌の創刊に関わり、こつこつと何かを積み上げた結果、
今年で丸10年が経ち、1月27日の発行で記念すべき40号を迎えることができました。

「美術屋・百兵衛」の記念すべき創刊号(No.1)の表紙はこれです。
長崎の文化を特集したため、眼鏡橋をビジュアルに使っています。
最近めっきり登場する機会の少なくなった「百兵衛翁」の後ろ姿も見えますね。

一方、最新のNo.40の表紙はこれ。
これまで国内各地の文化を特集してきましたが、
創刊10周年を記念したこの号では、初めて日本を飛び出し、台湾を特集しています。
表紙のビジュアルは、國立故宮博物院の、あの有名な「翠玉白菜」です。

表紙が雑誌の“表の顔”だとすれば、“裏の顔”は何になるのでしょうか?
裏表紙(表4)でしょうか?
美術屋・百兵衛」の場合は「Mr. Mのひとりごと」かもしれません。
連載当初はなかったこの連載が始まったのは、福島県を特集したNo.15から。
実は、この連載記事は、私のエッセイになっており、
ビジュアルも、毎回私が何かに扮している写真を使っています。
(No.15はあえて言えば、私自身に扮した姿です)
手前味噌ですが、ごく少数の方はこの連載を楽しみにされているそうです。

美術屋・百兵衛」自体は40号続いている雑誌ですが、
「Mr. Mのひとりごと」はまだ25回目の連載。
とはいえ、年に4回発行の季刊誌ですから、6年以上続いているわけです。
読者アンケートで「もう止めてくれ」という意見が大多数を占めるまでは、
地道に続けて行こうと思っています。

これまでの連載のうち、いくつかをダイジェストでお見せしましょう。
            (最新号のNo.40:台湾特集)

さて、雑誌はともかく、私自身は成長しているのでしょうか?
最近の写真は、上の「Mr. Mのひとりごと」を見ていただくとして、
幼い頃と、若い頃の写真も用意しましょう。
さて、私はちゃんと大人になっているのか?
それとも、精神的には子どものまま成長していないのか?
             (たぶん3歳の七五三の写真)
             (18か19歳の大学生の頃)

あなたは、どう感じられましたか?