ここ約1週間、台湾のアート情報シリーズをお伝えしてきましたが、
3日ほど固い話が続きましたので、今日はグルメの話を書きましょう。

 

台湾旅行をした方は、ご存じだと思いますが、
台湾には夜市というものが存在します。

過去に2回台湾旅行をしたことがあったのですが、

なぜかこれまでは夜市に行ったことがありませんでした。

というわけで、今回が私にとっては初めての夜市体験となりました。

台北市内にはいくつか夜市がありますが、私が訪問したのは士林夜市です。

 

台湾一の規模と人気を誇る夜市だけに、かなりの混雑でした。

写真からはあまり混雑しているように見えないかもしれませんが、

翌日が祝日(11月12日=国父生誕記念日)ということもあって、
かなりの人が夜市を楽しんでいました。
もっとも、特に多いというわけではなく、いつもと変わらないのかもしれませんが。
 

士林夜市という名称ではありますが、最寄り駅はMRT「士林」駅ではなく、
「剣潭」駅になりますので、お間違いなく。
駅から夜市までは、本来であれば歩いて2分ほどの距離なのですが、
そこへ向かう道路沿いにも多くの屋台が出ており、さっさと歩く事は不可能。

私が行った時には、10分どころか20分近くかかったような気がします。

 

士林夜市の入口近くに着いても、すぐには夜市のエリアには向かわず、
その近辺にたくさんあるお店をのぞく事にしました。
ちなみに夜市のエリア(市の建物)の1Fはお土産物屋さんなどの物販店で、
グルメスポットは建物の地階に集中しています。
一方、建物周辺の地上には食品を売る店がずらりと並ぶ感じ。
例えば、顔が隠れるぐらい大きなフライドチキン(豪大大鶏排)や

これも超巨大なソーセージの店。


色とりどりの台湾フルーツがあるところなど。

ゴーヤのジュース(苦瓜汁)を売っている店もありました。

パイナップルジュースなら飲んだことはありますが、
ゴーヤジュースはもちろん飲んだことなどありません。
飲みたくないような、一度は試しに飲んでみたいような・・・


いろんな店が並んでいる中で、最終的に入ったのが、この看板の店。

白い看板に赤い文字で書かれているのは、台湾名物の牡蛎入りオムレツです。

ただ、元々牡蛎に強くない(お腹を壊しがちな)上に、
屋台に毛の生えたような感じの店だったので、この名物は自粛して、
結果的に食べたのは、日本でも食べられるような焼きそばなど。
夜市の建物のグルメエリアにも行ってみたいと思っていたので、
ここではあまり食べ過ぎないよう控えめにしておきました。

さて、夜市の地下グルメエリアには、建物の地上階にある入口から向かいます。

地下には、こんな屋台感満載の飲食店がいくつも並んでいます。

それぞれ特色のある専門店かと思いましたが、
実際には、同じような品揃えの、総合中華料理屋的な店が多かったです。


多くの店は、魚介類や野菜など店頭に様々な食材を並べていました。

中には、アクリルか何かの生け簀にえびをたっぷり入れた店もありました。

 

品定めをしながらこのエリアを3周ほど回ったでしょうか、
最終的に、お客さんがおおぜい入っている店のテーブルにつきました。

やはり繁昌している店の方がおいしそうなイメージがありますので。
ここでも牡蠣入りオムレツを薦められましたが、ぐっと我慢して(笑)、
小龍包空心菜炒め、チャーハンなどを注文。

価格は、夜市の周囲の店より高かったものの、
台北中心部の日本人がよく行く有名店よりはかなり安かったようです。
味もそんなに悪くはありません(むしろ個人的にはおいしいと思いました)。
ただ、小龍包などは手作り感がなく、工場で作ったもののように感じました。
 

この地階では、大餅包小餅という手軽なスナック的食べ物もいただきました。
揚げ餅(小餅)を粉々に砕いて、クレープ状の皮(大餅)に包んだもので、

小餅の中身はあずき、さといも、ごま、カレーなど様々。
私は甘いものは遠慮して、台湾名物の胡椒餅が入っているものにしました。

いくつかの食感が楽しめる、日本では食べた事がないものでした。

 

他にも檸檬愛玉というゼリーのデザートや

青蛙下蛋という名のタピオカ入りのドリンク(蛙は入ってません)もありましたが、
さすがにそこまで手を出すほどのお腹の余裕はありませんでした。

初めて行った夜市は、それなりに楽しい体験でした。

今回紹介したのは食べ物ばかりでしたが、実際には射的などの遊戯類も多く、

日本の縁日(縁日に出る屋台)を想像してもらえれば、そう遠くないでしょう。
1年に何日かしかない日本の縁日とは違って、台湾の夜市は毎日開かれるもの。
賑やかなこと、楽しいことが大好きな、南国・台湾の国民性が、
こんなところに現われているのかもしれません。

 

この夜市の話題も来年1月27日発行の雑誌「美術屋・百兵衛」No.40で紹介します。

楽しみにお待ちください。