雑感⑰「似非 詰将棋作家」 | 獏井獏山のブログ

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将棋は子供の頃から一番好きなゲームだった。学校から一緒に帰ってきた級友と家の前の道端に折り畳み式の将棋盤を持ち出して夕方近くまで夢中で指した事を時々思い出す。

 

 中三の時、3年前に「歩三兵」(指し初めの盤上には、手前は普通通り20枚駒を並べ、相手の盤上には王が1枚あるだけで歩3枚が持ち駒)で負かされた小父さんに平手で勝ち、高校生の時には村一番と謳われた小父さんに3連勝して、知り得る限りではこの時村一番の指し手になった(注:参照)。以後、将棋にのめり込んでいった。

 実は当時、村で図抜けて強い人が大阪新世界の将棋クラブで真剣師紛いの賭け将棋を指していた事を聞き知った。)

 

詰将棋はその頃家でとっていたサンケイスポーツの詰将棋欄を見付けて毎日齧り付いた。社会人になって益々詰将棋に夢中になり、朝飯を掻き込んで新聞の詰将棋欄を開く。その日の問題を解いてから慌てて自転車に乗るが、詰むまでは家を出ないのだ。このため勤務時間に遅刻することもあったが、切羽詰まって集中するのでギリギリまでには詰ますことが出来た。その後、プロの詰将棋問題集を買い布団の中で眠くなるまで解くのが習慣になった。(寝るまでにどうしても解けなかったのを夢の中で解いたことが一度だけある。)

 

詰将棋の「創作」は専門誌「将棋世界」の詰将棋コーナーを見たのがきっかけだった。アマチュアの入選作を見て、難問が多いのに目を剥いた。どうしてこんな難しい問題が作れるのか、と感服する一方で、‟アマでもここまで作れるのなら自分でも作れるかな?”と思った。そうなると矢も楯も堪らない。目を閉じてからも詰将棋の構図を思い描いた。そして思い付いたアイデアは「アマプロを通じ、今までに解いてきた詰将棋の中で感服した最後の3手」を選び出し、初手から其処に至るまでの数手について「並大抵では思い付き難いような手を創り出す」事だった。

毎晩、その日選び出した「最後の3手」を頭に叩き込んで布団に入ると、続きの数手をあれこれと吟味するのだ。そして「これだ」と思う手が浮かぶと真夜中でも飛び起きてメモしておく。(そのうちに枕元に紙とペンを置いて就寝する方法を思い付いたのは大きな収穫だった)

 

このようにして詰将棋集や雑誌の詰将棋を解くことと併行して、良型の「詰み上がり最後の3手」を見付けては逆算して前の数手を創る日々を送った。

 

ところが、そうこうするうちに、如何に喉から手の出るほどの良型でも「最後の3手はあくまでも他の作者の横取り」に過ぎないことに気付き、良心の呵責に苛まれスランプに陥った。

しかし物事というのは面白いもので、壁にぶつかったことが壁をぶち抜く力を醸成してくれるのだ。

 

問題の原型が出来上がるまでは前述通りの作業になるが、其処からが本格的な創作作業の始まりだと気付いたのだ。

先ずは第一に、借り物だった「最後の3手」の指し手を「新たな3手」に変えることである。ところが、そうすると続きの数手が合わなくなるのだ。

そこで第二に、「新たに出来た最後の3手」に適合する「前の数手」の編み出しを工夫する。が、まだこれだけでは新鮮味に欠けるので…

第三に、これを元に新たな「最後の3手」について再考する。

 

このような事を繰り返すうちに、上記の手順の中間を省略する術が身に付いてきたて、数年後にはより豊かな創造力が養われ、それほどの苦も無く詰めの構図を思い付くようになった。

勿論、その為にはプロアマの創作詰将棋の回答に没頭し、傑作に遭遇するれば感動することの積み重ねが根幹をなしているのは言うを俟たない。

 

 こうして創った詰将棋の中から選りすぐっては雑誌やインターネットに投稿したり、地域の将棋同好会で出題・解説したりしてきた。

 そうしてつい先頃、これまでに創った200題余の中から厳選した107題(7手~27手)を冊子(B6判)に纏め上げ、袋綴じで仕上げて数人の棋友に配布した。

 表紙には「私の創作詰将棋」と題し、単純に作者名を書くのが烏滸がましく思い「似非 詰将棋作家 獏井獏山(仮名)」とした。

 

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