漫㊱「熱中症とエアコン」 | 獏井獏山のブログ

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・昔の人、特に田舎では真夏の炎天下で、長袖シャツに麦藁帽子を被って汗を流しながら毎日のように田の草取りをしていた。子供は上半身素裸か精々半シャツ1枚で野原を駆け回ったり溜め池で泳いだりグラウンドで球技をして汗を流していた。それでも「日射病になった」などという話は余り聞いた事がない。夜になるとカッカと火照る身体を風呂で流し扇風機に当ってサッパリした気分になり、子供は日焼けで剥けた背中の皮を兄弟で千切り合ったりしていたものである。日常的な炎天下での生活が抵抗力を養っていたと考えられる。

・昨今は田舎に限らず都会も含めて生活形態が大幅に変化した所為もあって、極一部のスポーツなどを除いて炎天下で動き回ることが少なくなっている。そればかりか“暑い”と云えばエアコンの掛かった部屋に逃げ込むことが普通の生活形態となっている。そんな生活をしている人間が偶に炎天下でウオーキングをしたり、球技の真似ごとなどに夢中になるものだから、彼方此方で熱中症が発生するのではないか。

・全く違った話になるが、プロ野球やプサッカーその他のプロ・アスリートに限らずアマチュアでも、若い時に激しい運動をした人間の身体は、“急に活動を休止して数年経つと”身体の節々に緩みや歪みが生じて腰痛などの症状を起こし易いところがあるので、その点には注意する必要がある。

・無理は禁物だが、炎天下(厳寒時)に於いても「適度の」野外活動を「長く」続けることが健康体を保つ秘訣のようだ。