3月9日 丙寅 九紫 先勝 閉 角 三隣亡 一粒万倍日 不成就日  食糧自給率0の日  | 夏炉冬扇の長袖者の尉のブログ

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 戦後アメリカが行った農業政策は正しいものでした。地主支配のもとでは生産余剰が手元に残らないので耕作者の勤労意欲は低く、農作業の効率化も行なわれません、戦前の日本が農業国でありながら米が自給できず、朝鮮から収奪して賄っていたのは、国内の農地の地主支配が原因でした。土地が耕作者のものになって始めて生産性は上がるのであり、その点ではアメリカが行った農地解放は日本の農業を拡大する要素を持ったものでした。

 アメリカが持ち込んだ化学肥料は農業従事者を肥汲み、肥担桶担ぎから解放し、農薬や除草剤は炎天下の虫取りや草取りから農業従事者を解放しました、アメリカが示した路線でやっていれば日本の農業は拡大していたはずでした。

 それをぶっ壊したのは日本人です。70年頃から農業の後継者が結婚出来ない状況が顕著になり、結婚出来ないから農家を継がないという人が増え、農家を継いだ人は結婚出来ないままで今では70代になり、親は亡くなり妻子も無い状態で農業をしています、これで営農の意欲が湧くはずがありません。

 私の父は超安月給で会社員としては最低ランクの人間でしたが、農業従事者に対しては、どんびゃくんとらあがーと言って、見下して酷い職業差別を当たり前にやっていました。

 結婚出来なくて職業で差別される仕事に好きこのんで就く人はいません、若年の就農者は激減して今では、農業従事者の平均年齢が67.5歳になっています。10年経ったら日本の農業は間違いなく壊滅して食料自給率は0%になります。食料が生産できない国になっても、それは日本人が行ってきた、農業の後継者とは結婚しない、就農者を見下して差別するという行為の結果であり、自業自得であるとしかいえないものなのです。