次のような報道がありました、ネットだけでなく新聞にも載っていました。

 ライトノベル「二度目の人生を異世界で」の作者がインターネット交流サイト(SNS)で過去に不適切な発言をしていたなどとして、出版元のホビージャパンは7日までに、全18巻の出荷停止を決めた。
 
 同作をめぐっては5月下旬にアニメ化が発表されて以降、作者のまいん氏が中国や韓国に対する差別的な発言をツイッターに投稿していたことが指摘され、声優の降板が相次いでいた。製作委員会はアニメ化の中止を発表した。

 ネットのなかのヘイトスピーチが排除されるきっかけになる良いニュースだと見る向きもありますが、この件に関しては私は違う見解を持っています。

 百田尚樹、竹田恒泰、ケント・ギルバート、桜井誠などは、ヘイトスピーチ満載の書籍を出していて、ネットのなかでもヘイトスピーチを言い続けていますが、世間から叩かれることもなければ書籍が出荷停止になることもありません。まいん氏のみが6年くらい前の素人だったときのコメントで声優から総スカンを食い、著作物も出荷停止となるのはどう考えても公平ではありません、どうしてそのような現象が起きるのかを考えてみる必要があります。

 まいん氏の6年前のTwitterの内容はネトウヨそのものです、小説家としてデビューできる状態になってTwitterでのヘイトスピーチを止め、過去の素人のころのTwitterの内容が世間に出ると、「不適切な表現があったことを深くおわびします」と謝罪しています、つまりネトウヨ業界から足抜けをしたのです。
 
 もし、まいん氏が相変わらずネトウヨをやっていて、6年前のコメントと同じことを今も言い続けていれば、百田や桜井や竹田やケントらと同じように、ネトウヨ特権に守られて、どんなヘイトを言っても叩かれることなく言いたい放題だったに違いありません、アニメも製作中止にはなっていなかったはずです、ネトウヨの仕返しを怖れて降板する声優もいなかったはずです、ネトウヨ業界から足抜けした結果として、孤立無援になってしまったのです。その証拠に百田の小説もどきが堂々と映画になっています。

 組から抜けて堅気になった人が、組の庇護がなくなり、過去の悪事を世間から非難されて仕事にも就けない状態に追い込まれるのと似ています。

 今の日本には、ネトウヨ、極右著名人は、どのようなヘイトスピーチ、暴言、差別、名誉棄損、恫喝、脅迫、デマの流布をやっても良い、ふつうの作家であれば小説の中で使ってはいけないとされる差別語も、その著書のなかで好き勝手に使っても良い、非ネトウヨの一般人が同じことをやるのは許されないという、ネトウヨ特権とも言うべき価値観が間違いなく存在しています。悪質ネトウヨにやり返しただけで、非ネトウヨの一般人は、貴方ごときがネトウヨ様と同じ土俵に上がることは許されないと叩かれます。

 まいん氏は作家としてデビューしてヘイトスピーチを止めたので、ネトウヨ特権の庇護が受けられなくなって、過去のヘイトスピーチ歴さえ許されない非ネトウヨの一般人になってしまい、このような状態に追い込まれたのではないでしょうか。

 ホビージャパンの担当者は「作品の内容とは切り分けるべき事項だが、著者が過去に発信したツイートは不適切な内容だった」とし、「作品中の一部の表現が多くの人々の心情を害している実情も重く受け止めた」と説明した。

 このように出荷停止とアニメ化中止の理由が記事では説明されていますが、不適切なツイートのやりまくりで、多くの人々の心情を害する表現もてんこ盛りの、百田の著書がどうして出荷停止や映画化中止にならないのか、もうこれはネトウヨ特権とも言うべきもので、制度的に保護されているとしか思えません。

 今回の騒ぎは、ネトウヨ陣営にとっては、足抜けした者への良い見せしめになったのではないでしょうか。
 
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